🧩第3回:more の使い方&「どっちが〜?」も言えるようにしよう
👦ゆうと:「あかり、 “tall → taller” はもうわかるんだけど、
この前のプリントに “more interesting than” とか “more slowly than” ってあったんだけど、
あれ何? thanがあるから比較だよね。」
👧あかり:「そうだよね。突然 “more” が出てくると『あれ? どうして?』ってなるよね。
でも大丈夫。ちゃんとルールがあるんだよ。」
🌱まずはおさらい
👧あかり:「“Ken is tall.” は『ケンは背が高い』だね。
これを比べるときは “Ken is taller than Yuto.”(ケンはゆうとより背が高い)。
“tall” に “-er” をつけて “taller” にするんだったよね。」
👦ゆうと:「うん、それはわかる!」
👧あかり:「じゃあ、“Ken runs fast.”(ケンは速く走る)を比べるときはどうすると思う?」
👦ゆうと:「うーん……“Ken runs faster than Yuto.”?」
👧あかり:「その通り! ばっちり!
“fast” みたいに短い単語は、“taller” と同じように “-er” をつけて比べるんだよ。」
💡“more” の出番!
👧あかり:「でも、“beautiful” や “carefully” みたいに
ちょっと長い単語(発音が二音節以上のもの)は “-er” がつかないの。
そういうときは、“more” を前につけるんだ。」
👦ゆうと:「なるほど。“beautifuler” じゃなくて、“more beautiful” って言うんだね。」
👧あかり:「そう!
“carefully” も同じで、“She studies more carefully than before.”
(彼女は前よりていねいに勉強する)って言うんだよ。」
👦ゆうと:「短い単語は -er、長い単語(二音節以上)は more。
シンプルでわかりやすいね!」
👧あかり:「うん! そのリズムで覚えるといいよ。」
🌟どっちが〜?を聞いてみよう(Which 比較級 A or B)
👦ゆうと:「じゃあ、“どっちが速く走るの?” って言いたいときはどうするの?」
👧あかり:「それはね、“Which runs faster, Ken or Yuto?” って言うんだよ。
“Which 比較級, A or B?” の形で聞けるの。
“Which” は “どっち” って意味なんだけど、文の中では三人称単数扱いになるから、
“runs” のように 動詞に s がつくんだよ。」
👦ゆうと:「へぇ〜、“Which” なのに s がつくんだ!
“Which run faster?” は間違いってこと?」
👧あかり:「そう。“Which run faster?” は × だよ。
“Which runs faster?” が正解。
“Which” がひとつのものをたずねていると考えて、s をつけるんだ。」
👦ゆうと:「なるほど! そう考えるとスッキリするね。」
👧あかり:「うん。だから “Which is taller, Ken or Yuto?” も、
“Which runs faster, Ken or Yuto?” も、“Which” に合わせて is / runs の形にするってことなんだよ。」
✨まとめ
| 種類 | 短い単語(1音節) | 長い単語(二音節以上) |
|---|---|---|
| 形の作り方 | -er をつける | more を前につける |
| 例文 | tall → taller / fast → faster | beautiful → more beautiful / carefully → more carefully |
| どっちが~? | Which is taller, A or B? | Which runs faster, A or B? |
👦ゆうと:「短いか長いかで決めるだけなら簡単だね!
英語ってけっこうルールがスッキリしてるんだ。」
💬比較級 Q&Aコーナー:よくある質問5つ
- Q1:どうして tall は taller なのに、beautiful は more beautiful なの?
-
👉 いい質問!
短い単語(1音節)は “-er” をつけるけど、長い単語(二音節以上) は “-er” がつけにくいから “more” を前につけるんだよ。
“beautiful” は「beau・ti・ful」と3つに区切れる長い単語だから、“more beautiful” になるんだ。 - Q2:辞書を見たら単語の中に「・」があったけど、あれって何?
-
👉 あれは音節の切れ目なんだ。
“beautiful” なら “beau・ti・ful”、
“interesting” なら “in・ter・est・ing”。
この「・」の数が多いほど、単語が“長い”ってこと。
だから、「・」が2つ以上ある単語は “more” を使う目印だよ! - Q3:fast と early は短い単語だけど、どっちも “-er” をつけていいの?
-
👉 うん、OK!
“fast → faster”
“early → earlier”
どちらも短い単語だから “-er” でいいよ。
例文:Ken gets up earlier than me.(ケンは私より早く起きる) - Q4:“Which run faster?” と “Which runs faster?” どっちが正しいの?
-
👉 正しいのは “Which runs faster?”。
“Which” は文の中では 三人称単数扱い になるから、“runs” のように s をつけるんだ。
「どっちが〜?」と聞くときは、is / runs / works みたいに、ちゃんと三人称単数の形にしよう! - Q5:“than” は絶対に入れなきゃダメ?
-
👉 うん! 比べるときには than(〜より) がセットだよ。
“Ken is taller.” だけだと「ケンはより高い」ってなって、「誰より?」がわからないんだ。
だから必ず “than” を入れて、「AはBより〜だ」 の形にしよう。
✅ Ken is taller than Yuto.
🎯先生からここだけは絶対に覚えろ!
👩🏫先生:「今日の“比較”のまとめ、ここだけは絶対にマスターしよう!」
🟢①「短い単語」は -er をつける!
- tall → taller(高い → より高い)
- fast → faster(速い → より速い)
👉 1音節(短い単語) は “-er” をつけて比べる!
例:Ken runs faster than Yuto.
(ケンはゆうとより速く走る)
🟠②「長い単語(二音節以上)」は more をつける!
- beautiful → more beautiful(きれいな → よりきれいな)
- carefully → more carefully(ていねいに → よりていねいに)
👉 長い単語(二音節以上) は “more” を前につけて比べる!
例:She studies more carefully than before.
(彼女は前よりていねいに勉強する)
🗣️【ここでちょっと説明!】
“音節(おんせつ)”っていうのは、声のかたまりのことだよ。
声を区切って言ってみよう!
- tall(トール) → 1かたまり(1音節)
- beau-ti-ful(ビューティフル) → 3かたまり(3音節)
📘そして、辞書を引くときにも音節は出てくるんだ。
“beautiful” のように、辞書では beau・ti・ful のように「・」で区切られていることが多いよ。
この「・」の位置が音節の切れ目なんだ。
だから、辞書を見れば「長い単語」かどうかもわかるんだね!
🔵③「どっちが~?」を聞くときはこの形!
Which 比較級, A or B?
例:
- Which is taller, Ken or Yuto?
(ケンとゆうと、どっちが背が高い?) - Which runs faster, Ken or Yuto?
(ケンとゆうと、どっちが速く走る?)
💡ポイント:
“Which” は 三人称単数扱い だから
→ “run” ではなく “runs” にする!
✅ 正しい形:Which runs faster?
🔴④ than を忘れない!
比較のときは than(〜より) がセット!
- Ken is taller than Yuto.
- This book is more interesting than that one.
✨まとめの合言葉
「短ければ -er、長ければ more、どっちも than を忘れずに!」
👩🏫先生:「このルールがスッと出てくるようになったら、
もう“比較級マスター”って言っていい!🌟」
📝比較級の確認テスト(全10問)
適切な形に変えてください。また、日本語訳も答えてください。
① Ken is ( tall ) than Taro.
答え:taller
解説:
短い単語 “tall” は -er をつけて “taller” にする。
→ 「ケンはタロウより背が高い」
② This book is ( interesting ) than that one.
答え:more interesting
解説:
“interesting” は長い単語(四音節)なので “more” を前につける。
→ 「この本はあの本よりおもしろい」
③ My bag is ( big ) than yours.
答え:bigger
解説:
“big” は短い単語で、語尾が子音+母音+子音の形だから、
最後の子音 “g” を重ねて “bigger” にする。
→ 「私のかばんはあなたのより大きい」
④ This problem is ( easy ) than that one.
答え:easier
解説:
“easy” のように “y” で終わる単語は、 “y” → “i” に変えて “-er” をつける。
→ “easy → easier” 「この問題はあの問題より簡単だ」
⑤ My house is ( large ) than his.
答え:larger
解説:
“large” は短い単語(1音節)なので “-er” をつける。
→ 「私の家は彼の家より大きい」
⑥ He runs ( fast ) than me.
答え:faster
解説:
“fast” も短い単語なので “-er” をつけて “faster”。
→ 「彼は私より速く走る」
⑦ She studies ( carefully ) than before.
答え:more carefully
解説:
“carefully” は長い単語(二音節以上)なので “more” をつける。
→ 「彼女は前よりていねいに勉強する」
⑧ Which is ( tall ), Ken or Yuto?
答え:taller
解説:
「どっちが〜?」は “Which is 比較級, A or B?” の形。
→ “Which is taller, Ken or Yuto?” 「ケンとゆうと、どっちが背が高い?」
⑨ Which ( run ) faster, Ken or Yuto?
答え:runs
解説:
“Which” は文の中で三人称単数扱いになるため、動詞には “s” をつけて “runs”。
→ “Which runs faster, Ken or Yuto?” 「ケンとゆうと、どっちが速く走る?」
⑩ Which is ( good ), this car or that one?
答え:better
解説:
“good” は特別な変化をする単語(不規則変化)。
→ “good → better → best”
→ “Which is better, this car or that one?”
「この車とあの車では、どちらがいいですか?」
⑪ (英語にしてください) 彼女は前よりていねいに勉強します。
答え:She studies more carefully than before.
解説:
「彼女は前よりていねいに勉強します。」
“carefully” は長い単語(二音節以上)なので “more” を前につける。
文の形は「主語+動詞+more+副詞+than〜」でOK。
比較の意味(〜より)を出すための than を忘れないこと!
👩🏫:「最後の “Which is better, this car or that one?” は入試でもよく出る文!
ここを完璧にして、“比較級マスター”の名にふさわしくしよう✨」

