遺伝と細胞分裂の基本用語を完全マスター! ストーリー編
📚 このブログは 「中3理科ストーリーシリーズ|定期テストも入試も安心」 の1本です。 会話形式で楽しく学べるので、理解が深まり、テスト対策にも入試対策にも役立ちます。
用語を完全に理解しよう
👦 ゆうと:うわぁ…「核」とか「遺伝子」とか「顕性形質」とか、言葉が多すぎてもう頭がパンクしそう…。
👧 あかり:わかる!でもね、言葉のイメージをつかめば一気に整理できるよ。今日は例え話を使って、印象に残るように一緒に整理してみよう。
1. 遺伝子に関する用語
👧 あかり:まずは細胞の中身からいくよ。
- 核:細胞の真ん中にある“本棚”。大事な本がしまってあるよ。
- 染色体:核の中に入ってる“本”そのもの。
- 遺伝子:その本の中に書いてある“設計図”。見た目や性質を決めるレシピ。
- DNA:その設計図が書かれている“紙”の部分。
👦 ゆうと:へぇ、本棚に本があって、その本の中のレシピが遺伝子。紙がDNAってことか。めっちゃイメージしやすい!
2. 細胞に関する用語
👧 あかり:次は「細胞の種類」。
- 体細胞:髪、爪、皮膚とか体をつくる細胞。分裂しても染色体の数は変わらない。
- 生殖細胞:子どもをつくる特別な細胞。動物なら精子と卵、植物なら精細胞と卵細胞。分裂するときに染色体の数が半分になる(減数分裂)。
👦 ゆうと:半分になるのって、受精のときに数が元に戻るためだよね?
👧 あかり:その通り!それで子どももちゃんと同じ種類の生き物になるんだ。
- 胚(はい):受精卵が赤ちゃんや成体になるまでの途中の姿。
- 発生:その胚が育っていく過程。
3. 生殖に関する用語
👧 あかり:生き物が増える方法も2種類あるよ。
- 無性生殖:親の体の一部からコピーをつくる方法。アメーバや挿し木など。親とまったく同じ子ができる。
- 有性生殖:オスとメスの細胞が合体して子どもをつくる方法。だから子どもは親とはちょっと違う。
👦 ゆうと:つまり、無性生殖は「コピー機」、有性生殖は「ミックスジュース」って感じ?
👧 あかり:うまい!その例えバッチリだね。
- 分離の法則:減数分裂のとき、対になってる染色体が別々の生殖細胞に分かれること。
4. 形質に関する用語
👧 あかり:最後は「形質」だよ。
- 顕性形質:対立する特徴をかけ合わせたときに現れる方。例:エンドウ豆は丸。
- 潜性形質:現れない方。例:エンドウ豆のしわ。
👦 ゆうと:昔は「優性・劣性」って言ってたんだよね?
👧 あかり:そう。でも「優劣」って意味じゃないから、今は顕性と潜性って呼んでるよ。
- 顕性の法則:対立する形質をかけ合わせたら、顕性の方が表に出ること。
👦 ゆうと:なるほど、丸としわをかけると必ず丸が出るやつだね!
🎯 確認
👦 ゆうと:じゃあ、僕から出題!
「細胞の真ん中にあって、本棚みたいに大事な本をしまってる部分を( )という。」
👧 あかり:簡単!答えは 核 だね。
👧 あかり:次は私の番!
「核の中にあるひも状の“本”のことを( )という。」
👦 ゆうと:えーっと…DNAじゃなくて、本そのものだから… 染色体!
👦 ゆうと:「じゃあ、その本の中に書かれた“設計図”のことは( )だよね?」
👧 あかり:もちろん 遺伝子!
👧 あかり:「では問題。動物の子どもをつくるための特別な細胞は何ていう?」
👦 ゆうと:それは 生殖細胞!精子とか卵のことだよね。
👦 ゆうと:「次はちょっとひねって。親と同じコピーをつくる生殖方法は( )生殖。ミックスジュースみたいに特徴が混ざるのは( )生殖。」
👧 あかり:はいはい、コピーは 無性生殖、ミックスジュースは 有性生殖!
👧 あかり:「最後の問題!対立する特徴をかけ合わせたときに現れる方を( )形質、隠れる方を( )形質という!」
👦 ゆうと:これは大事!顕性形質と潜性形質!
👦 ゆうと:やったー!なんかクイズ大会みたいで覚えやすい!
👧 あかり:テスト前にこのクイズごっこやれば、用語が頭に残ること間違いなしだね。
確認問題
① 細胞の中心にあり、遺伝情報をしまっておく部分を何というか。
答え:核 👉 設計図をしまう「本棚」のイメージで覚えよう。
② 核の中にある、ひも状の構造を何というか。
答え:染色体 👉 本棚にしまわれている「本」にあたる。
③ 染色体の中にあり、形質を決めるもとになる部分を何というか。
答え:遺伝子 👉 本の中に書かれた「設計図」のこと。
④ 遺伝子の本体である物質の名前は何か。
答え:DNA(デオキシリボ核酸) 👉 本にたとえると「紙」にあたる。
⑤ 体をつくる細胞を何というか。
答え:体細胞 👉 髪や爪、皮膚などをつくる細胞。
⑥ 子孫をつくるための特別な細胞を何というか。
答え:生殖細胞 👉 精子や卵(動物)、精細胞や卵細胞(植物)。
⑦ 体細胞分裂では、分裂前後で染色体の数はどうなるか。
答え:変わらない 👉 人間なら46本のまま。
⑧ 減数分裂では、分裂後の細胞の染色体数はどうなるか。
答え:半分になる 👉 精子や卵は23本。
⑨ 精子と卵が合体してできる最初の細胞を何というか。
答え:受精卵 👉 新しい命のスタート地点。
⑩ 受精卵が成体になるまでの途中の状態を何というか。
答え:胚(はい) 👉 発生の過程で出てくる大事な段階。
⑪ 無性生殖では、子どもの形質は親とどうなるか。
答え:まったく同じになる 👉 コピーした感じ。
⑫ 有性生殖では、子どもの形質は親とどうなるか。
答え:親と異なる特徴が出ることがある 👉 ミックスジュースのように混ざり合う。
⑬ 減数分裂のとき、対になっている染色体が別々の生殖細胞に入ることを何というか。
答え:分離の法則 👉 超大事。必ず覚える!
⑭ エンドウ豆の「丸」と「しわ」のように、対になる特徴を何というか。
答え:対立形質 👉 どちらか一方が現れる形質の組み合わせ。
⑮ 対立形質のうち、現れやすい方を何というか。
答え:顕性形質。 対立形質の純系同士を交配したときに、子に現れる形質
⑯ 対立形質のうち、現れにくい方を何というか。
答え:潜性形質 👉 エンドウの場合、しわの方。
⑰ エンドウ豆で、丸い種子としわの種子を交配したとき、子どもの種子はどうなるか。
答え:すべて丸 👉 顕性形質の丸が表に出る。
⑱ (Aa × Aa)を自家受粉させたとき、次世代の表現型の割合はどうなるか。
答え:顕性:潜性=3:1 エンドウの場合は、丸:しわ=3:1 👉 超頻出!必ず押さえる。
⑲ ⑱の時、遺伝子型の割合(AA:Aa:aa)はどうなるか。
答え:1:2:1 👉 遺伝子型と表現型の区別を忘れないこと。
① 核=本棚、染色体=本、遺伝子=設計図、DNA=紙
② 体細胞は体をつくる、分裂しても染色体の数は変わらない
③ 生殖細胞は子どもをつくる、分裂で染色体は半分になる(減数分裂)
④ 無性生殖=コピー、有性生殖=ミックスジュース
⑤ 顕性=出てくる形質、潜性=隠れる形質。言葉の違いをしっかり覚える!
👦 ゆうと:用語が全部「例え」でイメージできたから、なんか忘れにくそう!
👧 あかり:でしょ?言葉をおさえたら、遺伝の計算問題もスラスラいけるよ。