🗣️「関係代名詞②」〜thatと省略のヒミツ〜(完成版)
👦ゆうと:「ねぇあかり、“that”って、なんでも使える関係代名詞なんだって?
でも、“who”とか“which”とどう違うの?」
👧あかり:「うん、すごくいい質問!
今日は“関係代名詞のなりたち”と、“that”と“省略”の使い方を、やさしく整理していこう!」
💡1. 関係代名詞の成り立ち 〜2つの文が合体してる!〜
👧あかり:「関係代名詞の文って、実は“2つの文”をくっつけてできてるんだよ。」
例:
① I know the teacher.(私はその先生を知っています)
② She teaches English.(その先生は英語を教えています)
👦ゆうと:「①の文の“the teacher”と②の文の“She”は同じ人だよね。」
👧あかり:「そう! この2つが共通してるから、片方を“関係代名詞”に変えて1つにできるの。」
👉 I know the teacher who teaches English.
👧あかり:「“who”は“the teacher”を置きかえて、文をくっつけてるんだね。
こういうふうに、2つの文に同じ名詞が出てきたとき、それを1つにまとめるために使うのが関係代名詞なんだ。」
👦ゆうと:「つまり、“のり”とか“接着剤”のような役目ってことだね。」
👧あかり:「その通り! ちなみに今出てきた“the teacher”みたいに、関係代名詞で説明される名詞のことを“先行詞”っていうんだよ。」
👦ゆうと:「へぇ、“先行詞”って“関係代名詞の前にある名詞”ってことか!」
👧あかり:「バッチリ! この言葉も覚えておこう!」
💡2. なんでも使える関係代名詞 “that” 〜でも注意が必要!〜
👦ゆうと:「でも、“who”とか“which”とか覚えるのって、ややこしいなぁ。」
👧あかり:「そう感じる人は多いよね。そこで登場するのが“that”!
“that”は、“人”にも“物”にも使える万能タイプなんだよ。」
例:
✅ The dog that likes you is very friendly.
(あなたのことが好きなその犬はとても人なつっこいです。)
👦ゆうと:「“who”とか“which”の代わりに“that”を使えるんだ!」
👧あかり:「そう! でもここが大事。
なんでもかんでも“that”にしてOKというわけじゃないんだよ。」
👦ゆうと:「えっ、万能なのにダメなときもあるの?」
👧あかり:「うん。“that”は便利だけど、テストでは全部thatにしちゃうと×になることがある。
“that”しか使えないときと、“who・whichでもOK”のときがあるんだ。」
🧭 “that”しか使えない代表パターン
| 条件 | 例文 | 意味 | 
|---|---|---|
| ① 先行詞が「人+物」のとき | the people and things that I saw | 私が見た人と物 | 
| ② 最上級・限定語(the first / the last / the only / the best など)を含むとき | the first book that I read | 私が最初に読んだ本 | 
| ③ 不定代名詞(all, everything, nothing, something など)のとき | everything that he said | 彼が言ったすべてのこと | 
👧あかり:「こういうときは“that”しか使えないんだ。
“who”や“which”を使うと×になるから注意してね。」
👦ゆうと:「なるほど。なんでもthatじゃなくて、“thatしか使えないとき”を見分けるのが大事なんだね!」
👧あかり:「そのとおり! “万能”に見えるけど、使いどころを選ぶのがthatのコツなんだ。」
💡3. 関係代名詞の省略ルール
👦ゆうと:「ところで、“which”が消えてる文を見たことあるけど、あれって間違いじゃないの?」
👧あかり:「いい質問! 実はね、関係代名詞のすぐ後ろが“主語+動詞”の形になってたら、省略できるんだ。」
例①
The bag which I found was new.
👉 後ろが “I (主語) + found (動詞)” → which を省略できる。
✅ The bag I found was new.
例②
The student whom I helped passed the test.
👉 後ろが “I (主語) + helped (動詞)” → whom を省略できる。
✅ The student I helped passed the test.
👦ゆうと:「つまり、“関係代名詞+主語+動詞”のときは取ってもいいってことか!」
👧あかり:「その通り! ただし、“who”や“that”が主語のとき(主格)は省略できないから注意してね。」
👦ゆうと:「了解! “関係代名詞+主語+動詞”のときだけ、省略OKだね。」
🎯先生のここだけは押さえろ!
① 関係代名詞の文は「2つの文を合体」してできている
👉 例:I know the teacher.(私はその先生を知っています)
     She teaches English.(その先生は英語を教えています)
    → I know the teacher who teaches English.
       (私は英語を教えるその先生を知っています)
🔹2つの文に同じ名詞(the teacher)があるとき、
     片方を関係代名詞に変えて1文にまとめる!
② “先行詞”とは、関係代名詞で説明される名詞のこと
👉 例: I have a friend who lives in Osaka.
       (私は大阪に住んでいる友だちがいます)
🔹この文では “a friend” が「who lives in Osaka」によって説明されている。
    だから “a friend” が 先行詞!
③ “that”は人にも物にも使えるけど、なんでもOKではない
👉 例:The dog that likes you is friendly.(あなたのことが好きな犬)
             The book that I read was exciting.(私が読んだ本)
🔹“that”は「人・物」どちらにも使えるけれど、
    文によっては “who” や “which” の方が自然なこともある!
④ “thatしか使えない”のは、人+物・最上級・不定代名詞のとき
👉 例:The people and things that I saw were amazing.(私が見た人と物)
             The first book that I read was interesting.(私が最初に読んだ本)
              Everything that he said was true.(彼が言ったことはすべて本当)
🔹これらの文では “who” や “which” を使うと✖。
     “that”しか使えない!
⑤ 関係代名詞のあとが“主語+動詞”のときは省略できる
👉 例:The bag which I found was new.
         → The bag I found was new.(私が見つけたカバンは新しかった)
🔹後ろが “I found” のように「主語+動詞」なら、省略OK!
⑥ “who”や“that”が主語のときは省略できない
👉 例:The boy who plays soccer is my friend.
(サッカーをする少年は私の友だちです)
🔹“who”が「plays」の主語になっている。
主語の役割をしている関係代名詞は、消せない!
💬まとめミニ表
| No. | ポイント | 関係代名詞 | 例文 | 
|---|---|---|---|
| ① | 2つの文を合体 | who | I know the teacher who teaches English. | 
| ② | 先行詞とは説明される名詞 | who | I have a friend who lives in Osaka. | 
| ③ | thatは人・物どちらもOK | that | The dog that likes you. | 
| ④ | thatしか使えないケース | that | Everything that he said. | 
| ⑤ | 主語+動詞の形のとき省略可 | which | The bag I found was new. | 
| ⑥ | 主語の役割のとき省略不可 | who | The boy who plays soccer. | 
📝【確認問題】穴埋め問題(10問)
① This is the book _ I bought yesterday.
👉 答え:which(省略可)
解説:「which」の後ろは “I+bought”。主語+動詞の形なので省略OK。
② The boy ___ helped me is my friend.
👉 答え:who
解説:「who」は主語の働きをしているので、省略不可。
③ The man ___ I met yesterday is my teacher.
👉 答え:whom(who / that / 省略可)
解説:「I met」の目的語なので、whomやthat、または省略も可能。
④ The girl ___ lives next door is very kind.
👉 答え:who
解説:「who」が主語の役割。主格なので省略できない。
⑤ The bag ___ I found in the park was new.
👉 答え:which(that / 省略可)
解説:「which」の後ろが “I found”=主語+動詞 → 省略可。
⑥ The people and things ___ I saw were amazing.
👉 答え:that
解説:先行詞が「人+物」なので、“thatしか使えない”。
⑦ The cat ___ is sleeping on the sofa is my pet.
👉 答え:which
解説:「which」が主語(主格)なので省略できない。
⑧ The student ___ I talked to yesterday is from Canada.
👉 答え:whom(who / that / 省略可)
解説:前置詞toの目的語なので、省略も可(talked to the student → talked to ___)。
⑨ The first movie ___ I watched in English was difficult.
👉 答え:that
解説:“the first” のような最上級・限定語を含むときも “thatしか使えない”。
⑩ Everything ___ she said was true.
👉 答え:that
解説:先行詞が “everything(不定代名詞)”なので、“thatしか使えない”パターン。
🧩【Bセット】次の文を関係代名詞を使って1文に直しなさい。(10問)
① I know the woman. She teaches piano.
👉 I know the woman who teaches piano.
解説:「who」が主語なので省略不可。
② This is the car. I bought it last year.
👉 This is the car which I bought last year.(省略可)
解説:「it」が目的語 → whichで接続。
③ I have a friend. He lives in Sapporo.
👉 I have a friend who lives in Sapporo.
解説:主格who。後ろが主語+動詞ではないため省略不可。
④ The book is interesting. You gave it to me.
👉 The book which you gave me is interesting.(省略可)
解説:目的格のwhichなので省略可。
⑤ The boy is famous. Everyone likes him.
👉 The boy whom everyone likes is famous.(who / that / 省略可)
解説:目的格なので省略OK。
⑥ I met a man. He can speak five languages.
👉 I met a man who can speak five languages.
解説:主格who。省略不可。
⑦ The car is expensive. It was made in Germany.
👉 The car which was made in Germany is expensive.
解説:主格which。省略不可。
⑧ The people are nice. We talked to them.
👉 The people whom we talked to are nice.(who / that / 省略可)
解説:目的格whomなので省略可。
⑨ I like everything. You cook it.
👉 I like everything that you cook.
解説:先行詞が“everything”なのでthatしか使えない。
⑩ The first song was beautiful. She sang it.
👉 The first song that she sang was beautiful.
解説:“the first”を含む → thatしか使えない。
🌟まとめアドバイス
| 見分け方 | 特徴 | 省略可否 | 
|---|---|---|
| 後ろが動詞から始まる | 主格(who / which) | ❌ 省略できない | 
| 後ろが主語+動詞 | 目的格(whom / which) | ⭕ 省略できる | 
| 先行詞が人+物・最上級・不定代名詞 | thatしか使えない | ❌ 省略不可の場合も多い | 
🌈エンディングコーナー:
「“わかった!”の一歩が、自信に変わる」
英語の文法って、最初はどうしてもややこしく感じるよね。
でも、今日みたいに「なぜこうなるのか」を一つずつ理解していけば、
きっと“使える英語”に変わっていく。
関係代名詞も、ただの暗記ではなく、
「2つの文をつなげて“1つの意味”にするための道具」だってわかると、
ぐんと世界が広がるんだ。
英語はスポーツと同じで、
「一度で完璧にできなくても、繰り返せば必ず上手くなる」教科。
最初は小さな「理解のカケラ」でも、それを積み重ねるたびに、
確実に“本当の力”になっていく。
だから、焦らなくていい。
今日の「わかった!」を大切にして、次の「なるほど!」につなげよう。
その一歩が、明日の自信になるから。
「完璧じゃなくていい。わかろうとする姿勢こそ、最高の才能だ。」

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