中3公民｜国際社会と国連を完全整理― 領土問題・国際協力がスッとつながる ―

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① そもそも「国」って何？

👦ゆうと
「ねえあかり、国際社会って言われてもさ、
カタカナ多いし、なんか自分とは関係ない世界って感じがするんだけど…」

👧あかり
「大丈夫だよ。
今日は“国際社会って結局なに？”を、
一つずつ、ゆっくり整理していこう。」

👧あかり
「“国です”って名乗るために、最低限必要なものって何だと思う？
いきなり全部は無理だから、思いつくのでいいよ。」

👦ゆうと
「え…？
国旗？首相？」

👧あかり
「それっぽいけど、実はちがう（笑）
入試では、これが決まってる。」

✅ 国として認められる条件（主権国家の3要素）

👧あかり
「まず1つ目。」

🟦 領域
→ 「この中はウチの国です」って言える範囲

👦ゆうと
「土地のこと？」

👧あかり
「そう。
陸だけじゃなくて、海と空もセットだよ。」

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👧あかり
「2つ目。」

🟦 国民
→ そこに住んでいる人たち

👦ゆうと
「人がいないと国とは言えないんだ。」

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👧あかり
「そして一番大事なのが3つ目。」

🟥 主権
→ 他の国に口出しされず、自分たちで決める力

👦ゆうと
「“自分で決めていい権利”ってことか。」

👧あかり
「そう。
この3つがそろって、やっと主権国家。」

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② 海にも国のルールがあるって知ってた？

👦ゆうと
「でもさ、海って誰のものでもないイメージあるけど…」

👧あかり
「実はね、
海にも“ここまではウチの国の海”っていう線が引かれてる。」

👦ゆうと
「え、そうなの？」

👧あかり
「ここ、数字でよく出るから要注意。」

✅ 海の範囲（入試暗記事項）

👧あかり
「まずはこれ。」

🟦 領海：12海里

👦ゆうと
「12海里ってどれくらい？」

👧あかり
「だいたい22km。
この中に勝手に外国の軍艦が入ったら大問題。」

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👧あかり
「次がもっと大事。」

🟥 排他的経済水域（EEZ）：200海里

👦ゆうと
「なんか名前からして難しそう…」

👧あかり
「この中の魚や海底資源は、その国のもの。」

👦ゆうと
「じゃあ、ここ取られたらヤバいじゃん。」

👧あかり
「うん。
だから領土問題とセットで考えるんだ。」

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③ なぜ領土問題はなくならないの？

👦ゆうと
「ニュースで領土問題ってよく聞くけど、
話し合いで決めればいいのにって思うんだけど…」

👧あかり
「それができたら、もう解決してるんだよね。」

👦ゆうと
「え、どういうこと？」

👧あかり
「だって領土って――」

• 資源が取れる
• 自分の国を守る拠点になる

👧あかり
「つまり、
お金と安全に直結してる場所なんだ。」

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✅ 日本の領土問題（相手国までセット）

👧あかり
「日本の周りでよく出るのは、この3つ。」

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🟦 北方領土
👧あかり
「相手は？」

👦ゆうと
「ロ…ロシア？」

👧あかり
「正解。
ロシアが不法占拠。」

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🟦 竹島
👧あかり
「これは？」

👦ゆうと
「島根県で、相手は…韓国？」

👧あかり
「OK。」

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🟥 尖閣諸島

👦ゆうと
「ここが最近よく出てるやつだ。」

👧あかり
「うん。
相手国は――」

👦ゆうと
「中国。」

👧あかり
「そう。
尖閣諸島は沖縄県に属していて、実効支配している。
だから日本の立場は
👉『領土問題は存在しない』。」

👦ゆうと
「でも中国船が来るから問題になるんだな…」

👧あかり
「そこまでイメージできれば完璧。」

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✅ ここまでのまとめ

👦ゆうと
「なるほど…
国際社会って、ただ国が集まってるんじゃなくて、
国どうしが“境界線”をめぐってピリピリしてる世界なんだ。」

👧あかり
「その感覚、めちゃくちゃ大事。」

④ 国連って何のためにあるの？

👦ゆうと
「領土でこんなにモメるならさ、
“ケンカ禁止！”って決める組織を作ればいいのに。」

👧あかり
「それをやろうとして作られたのが――国連。」

👦ゆうと
「え、そうなの？」

👧あかり
「第二次世界大戦で、世界は
“このままだと人類終わる”って本気で思ったの。」

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✅ 国際連合（国連）

👧あかり
「1945年、二度と戦争を起こさないために作られた組織。」

• 本部：ニューヨーク
• 加盟国：ほぼ世界中の国

👦ゆうと
「世界の話し合いの場、って感じか。」

👧あかり
「うん。でも役割ごとに中身が分かれてるのがポイント。」

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⑤ 国連の中心メンバーを整理しよう

👦ゆうと
「国連って、誰が決めてるの？」

👧あかり
「まずはこれ。」

🟦 国連総会

👧あかり
「すべての加盟国が参加。」

👦ゆうと
「全員参加？」

👧あかり
「そう。
しかも――」

✅ 1国1票

👦ゆうと
「え、日本も小さい国も1票ずつ？」

👧あかり
「そこが“平等”の場。」

👦ゆうと
「じゃあ、総会で全部決めるの？」

👧あかり
「実は、本当に強い決定権は別のところにある。」

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⑥ 世界の平和を左右する場所

👧あかり
「ここが試験で一番出る。」

🟥 安全保障理事会（安保理）

👧あかり
「世界の平和を守る、最強の機関。」

👦ゆうと
「何がそんなに強いの？」

👧あかり
「理由はこのメンバー構成。」

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✅ 常任理事国（5か国）

👦ゆうと
「覚えるやつだ…」

👧あかり
「まず、なぜこの国かを理解しよう。」

• アメリカ
• イギリス
• フランス
• ロシア
• 中国

👦ゆうと
「あ、この5つって…」

👧あかり
「そう。
第二次世界大戦の戦勝国。」

👦ゆうと
「勝った国が、いまだに強い立場なんだ…」

👧あかり
「現実の国際社会は、理想通りじゃない。」

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🔴 拒否権

👦ゆうと
「よく聞くけど、“拒否権（きょひけん）”って何？」

👧あかり
「常任理事国だけが持つ権利。」

✅ 1か国でも反対すると、決定できない

👦ゆうと
「え、1国だけで止められるの？」

👧あかり
「だから、意見が割れると何も決まらないこともある。」

👦ゆうと
「平和を守るって、簡単じゃないな…」

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⑦ 略語が多すぎて頭が爆発しそう問題

👦ゆうと
「先生…じゃなくてあかり、
アルファベット多すぎてもう無理。」

👧あかり
「落ち着こう（笑）
目的で分類すれば一気に楽になる。」

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✅ よく出る国際組織・略語まとめ

略語	日本語	何を目指している？
EU	ヨーロッパ連合	ヨーロッパを1つの経済圏に
ASEAN	東南アジア諸国連合	東南アジア地域の協力
UNESCO	ユネスコ（国連教育科学文化機関）	教育・科学・文化・世界遺産
UNICEF	ユニセフ(国連児童基金)	子供の命と教育を守る
ODA	政府開発援助	途上国への支援（お金・技術）
NGO	非政府組織	民間のボランティア活動
NPT	核拡散防止条約	核兵器を増やさない

👦ゆうと
「UNICEFは子供、UNESCOは文化か。」

👧あかり
「C＝Childって覚えると混ざらない。」

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⑧ 地球規模の問題って何がある？

👧あかり
「近年、
1国じゃ解決できない問題が増えきている。」

👦ゆうと
「だから、協力することが大切なんだよね？」

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🌍 環境問題と世界のルール

👧あかり
「代表的なのがこれ。」

• 地球温暖化 → CO₂
• 酸性雨 → 工場の排ガス
• オゾン層破壊 → フロンガス

👦ゆうと
「だから世界で約束作ってるのか。」

👧あかり
「そう。」

✅ 京都議定書
✅ パリ協定

👧あかり
「そして今は――」

🟩 SDGs
→ 2030年までに地球全体をよくしよう、という目標

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⑨ 貧しさにも種類がある？

👦ゆうと
「ニュースで“格差”ってよく聞くけど…」

👧あかり
「入試ではこの2つ。」

✅ 南北問題

• 先進国（北）
• 発展途上国（南）

✅ 南南問題

• 途上国の中での格差

👦ゆうと
「途上国の中でも差があるんだ。」

👧あかり
「そう。
だから“助け方”も大事。」

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✅ フェアトレード

👧あかり
「途上国の商品を、適正な価格で買う。」

👦ゆうと
「安く買えばいいって話じゃないんだな。」

👧あかり
「それが国際協力。」

✅【高校入試対策】国際社会・国連・環境問題でここだけは絶対に押さえろ！

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🔍【高校入試対策・中3公民】国際社会・国連・領土問題が一気にわかるQ&A

― 主権国家・国連のしくみ・国際問題を「理由つき」で整理 ―

Q1　👦ゆうと
「そもそも“国”って、どうなったら国として認められるの？」

👧あかり
「いいところに気づいたね。
国として認められるには、3つの条件があるよ。」

✅ 主権国家の3要素
① 領域（領土・領海・領空）
② 国民
③ 主権（他国に勝手に口出しされない権利）

👦ゆうと
「土地と人がいて、ちゃんと自分で決められるってことか。」

👧あかり
「その通り。
この3つがそろって、はじめて“一人前の国”なんだよ。」

✅ 入試ポイント
主権国家＝領域・国民・主権

Q2　👦ゆうと
「領海とか排他的経済水域って、正直ごちゃごちゃする…」

👧あかり
「大丈夫。数字だけ押さえればOK。」

✅ 海のルール（超頻出）

• 領海：12海里
• 排他的経済水域（EEZ）：200海里

👧あかり
「EEZでは、その国が
✔ 魚をとったり
✔ 海底資源を使ったり
できるんだよ。」

👦ゆうと
「だから、島があるかどうかって大事なんだ！」

👧あかり
「そう。
尖閣諸島を日本が大事にしているのも、相手が中国で、
EEZが大きく関係しているからなんだ。」

✅ 入試ポイント
領海＝12海里／EEZ＝200海里

Q3　👦ゆうと
「国連ってよく出るけど、結局なにをする組織なの？」

👧あかり
「一言でいうと、
『二度と世界大戦を起こさないための話し合いの場』。」

✅ 国連（UN）

• 1945年設立
• 本部：ニューヨーク

👧あかり
「中でも重要なのがこの2つ。」

✅ 国連総会
・全加盟国が参加
・1国1票

✅ 安全保障理事会
・世界の平和と安全を守る
・強い決定権を持つ

👦ゆうと
「ニュースで聞くのは、だいたい安保理だね。」

👧あかり
「うん、しかもね――」

✅ 常任理事国5か国
アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国
👉 第二次世界大戦の戦勝国

✅ 拒否権
→ この5か国のうち1国でも反対すると、決定できない

✅ 入試ポイント
常任理事国＝第二次世界大戦の戦勝国

Q4　👦ゆうと
「UNESCOとかUNICEFとか、アルファベットが多すぎて覚えられない…」

👧あかり
「略語は、目的とセットで覚えよう。」

✅ 国際協力の略語（超重要）

略語	日本語	目的・内容
UNESCO	ユネスコ（国連教育科学文化機関）	教育・科学・文化・世界遺産
UNICEF	ユニセフ(国連児童基金)	子どもの命と教育を守る
ODA	政府開発援助	途上国を支援
NGO	非政府組織	民間のボランティア団体

👧あかり
「UNESCOのCは文化、UNICEFのCは子ども。
ここを間違えなければOK！」

👦ゆうと
「アルファベットより、中身を見るんだね。」

✅ 入試ポイント
UNESCO＝世界遺産／UNICEF＝子ども支援

Q5　👦ゆうと
「環境問題って、なんで世界みんなで取り組む必要があるの？」

👧あかり
「地球の問題は、1つの国だけじゃ解決できないからだよ。」

✅ 代表的な環境問題と対策

• 地球温暖化 → パリ協定
• オゾン層破壊 → フロン規制
• 資源の枯渇 → 再生可能エネルギー

👧あかり
「最近よく聞く SDGs も、
“将来の世代まで地球を守ろう”って考え方なんだ。」

👦ゆうと
「環境って、未来の話でもあるんだね。」

👧あかり
「そう。
だから国際社会では、協力が一番のキーワードになるんだよ。」

✅ 入試ポイント
環境問題＝国際協力が不可欠

📝【高校入試対策・中3公民】国際社会・国連・領土問題の重要確認テスト

― 主権国家・国連のしくみ・国際問題を一問一答で総チェック ―

✍【高校入試対策・中3公民】国際社会分野の記述問題

― 国連・領土・国際協力を“理由まで書けるか”で差がつく ―

🌈 エンディング

― 公民、ここまでよく頑張ったね ―

👦ゆうと
「……あかり。
気づいたらさ、公民、最後まで来ちゃったね。」

👧あかり
「本当だね。
経済、財政、社会保障、国際社会……
最初のころを思うと、すごい進歩だよ。」

👦ゆうと
「正直、最初は
“難しい言葉ばっかりで意味わからん…”
って思ってたけどさ。」

👧あかり
「うん。でも今は、
“なんでそうなってるのか”
を考えながら読めるようになってる。」

👦ゆうと
「たしかに。
丸暗記じゃなくて、
“理由つきで説明できる”感じになってきたかも。」

👧あかり
「それが一番大事なラインだよ。」

👧あかり
「公民ってね、
覚える量が多い教科に見えるけど――
実は“つながりがわかる人ほど強い教科”なんだ。」

👦ゆうと
「経済も、財政も、国際社会も、
結局“人がどうやって暮らしてるか”の話なんだよね。」

👧あかり
「そうそう。
だから理解して積み重ねたあなたは、
もうちゃんと得点できる位置にいる。」

👦ゆうと
「なんか……
テストで公民を見るの、
前ほど怖くなくなってきてるんだ。」

👧あかり
「その気持ち、すごく大事。」

👧あかり
「ここまで来たあなたなら、
入試本番でも、
“落ち着いて考える”ことができるよ。」

👦ゆうと
「うん。
最後まであきらめずにやってみる。」

👧あかり
「頑張って。」

👧あかり
「ここまで本当によく頑張ったね。
この努力は、ちゃんと点数に現れるよ。」

👧あかり
「入試が終わったとき、
“公民、やりきったな”って
胸を張って言えるはずだよ。」

👦ゆうと
「ありがとう、あかり。」

👧あかり
「こちらこそ。
――いい結果で終われること、心から祈ってる。」

🌸
公民、最終章クリア。
あとは本番、自分の力を信じよう。