〜比較級で迷わなくなる!テストで落とさないための基本整理〜
比較級ってなに?
〜2つのものをくらべる言い方〜
👦 ゆうと
「than と Which、テストのときいつもごちゃごちゃになるんだよね…」
👧 あかり
「うん、そこ混乱しやすいよね。
でもね、その前にまず
『比較級って何のために使うか』を整理しよう。」
「比較級は、
2つのものを比べて
『こっちの方が〜だよ』って言いたいときに使うんだよ。」
「たとえばこんな場面👇
・このテストと前のテスト、どっちが簡単?
・今日と昨日、どっちが寒い?
こういうときが比較級の出番!」
こういうときが比較級の出番!
👧 あかり
「今日はまず、
この“考え方”をしっかりつかもう。」
① 比較級の基本の形
👧 あかり
「まずは、これだけは絶対に覚えよう。」
形容詞 + er + than + 〜
👧
「than は『〜よりも』という意味だよ。」
✅ 例文
This movie is longer than that one.
(この映画は、あの映画より長いです。)
👦 ゆうと
「あかり、この that one の one って何?」
🔍 that one の one は何?
👧 あかり
「いい質問!
実は、この文を全部言うと本当はこうなるよ。」
👉 This movie is longer than that movie.
👧
「でも、同じ movie を2回言うとくどいよね。」
👦 ゆうと
「あ、たしかに!」
👧 あかり
「そこで使うのが one。」
✅ one の役割(超重要)
👧 あかり
「one は、直前に出てきた名詞の代わり。」
- that movie → that one
- this book → this one
✅ 例
This test is harder than the that one.
(このテストはあのテストより難しい)
👧
「ここでは
👉 one = test
入試でもよく出るポイントだよ!」
② 形容詞+er のつけ方(4パターン)
👦 ゆうと
「er のつけ方がごちゃごちゃするんだよね…」
👧 あかり
「大丈夫。4つだけ覚えよう!」
✅ ① そのまま er
My room is smaller than Ken’s room.
✅ ②「子音字 + y」→ y を i に
Today is busier than yesterday.
(今日は昨日より忙しい。)
👧 あかり
「busy は b + u + s + y で、
y の前が 子音字 だよね。」
👦 ゆうと
「うん、sは子音だね。」
👧 あかり
「そういう単語は、
y をそのまま er にすると読みにくくなるから、
y を i に変えてから er をつけるんだよ。」
✅ busy → busier
(※ busyer にはならない!)
📌 覚え方ヒント
👉 「y の前が子音なら、y は i に交代」
✅ ③「短母音 + 子音字」→ 最後を重ねる
Summer is hotter than spring.
(夏は春より暑い。)
👦 ゆうと
「なんで hot は、t を重ねるの?」
👧 あかり
「それはね、
hot みたいな
✔ 短く
✔ すぐに終わる音(短母音)
の単語は、
そのまま hoter にすると 読み方が変わっちゃうから。」
👧
「o の音をそのままにするために、
子音字を重ねるんだよ。」
✅ hot → hotter
(※ hoter だと「ホウター」みたいな音になる)
📌 覚え方ヒント
👉 「短く終わる単語は、最後をダブル!」
✅ ④「e」で終わる → r だけ
This park is larger than our school.
③ 疑問文の作り方
👧 あかり
「疑問文はかんたん!」
be動詞を文のいちばん前に出す
✅ 例
Is this test easier than the that one?
👦 ゆうと
「ここでも one が出てるね。」
👧
「そう!
one=test だよ。」
④ Which を使う疑問文【入試頻出】
👧 あかり
「ここ、テストで超よく出る!」
✅ Which+名詞〜? の文では
- ✔ 比較級は使う
- ❌ than は使わない
- ✔ or を使う
✅ 例
Which animal is faster, a cat or a dog?
👦 ゆうと
「than を入れちゃダメなんだよね!」
👧 あかり
「その通り!」
【ここ重要】比較級はテストでこう出る!
👦 ゆうと
「実際のテストでは、どう出るの?」
👧 あかり
「だいたい次の3パターン!」
✅ ① 文の中に than がある
👉 比較級だと気づけるか?
This problem is easier than that one.
✅ ② 日本語に「〜より」がある
👉 比較級を使うと判断できるか?
「この道は、あの道より安全だ。」
✅ ③ Which が文の最初にある
👉 than ではなく or を使うと気づけるか?
Which subject is more interesting, English or math?
❗ テストでよくあるミス(ここで点を落とす!)
❌ than があるのに比較級にしない
❌ easy than
⭕ easier than
❌ Which の文で than を使う
❌ Which city is larger than, Tokyo or Osaka?
⭕ Which city is larger, Tokyo or Osaka?
❌ one を「1」と考える
❌ one=数字
⭕ one=名詞の代わり
✅ このブログを読んだ人ができるようになること
👧 あかり
✔ 比較級の形を間違えない
✔ than / or の使い分けに迷わない
✔ one が出ても止まらない
✔ 並び替え・空所補充で点が取れる
👦 ゆうと
「なるほど…
これならテストで頑張れる気がする!」
👧 あかり
「うん。
あとは問題で使って慣れるだけ!」
【先生から】比較級で絶対に落とすな!
👨🏫 先生より
比較級は、
「分かった気になりやすいのに、点を落としやすい」
要注意単元です。
ここでは、
テストで点を落とさないために
これだけは絶対に押さえてほしいポイントをまとめます。
✅ ① 比較級は「2つを比べている」と気づけるか
- than が出てきたら → 比較級
- 日本語に 「〜より」 があったら → 比較級
👉 まずは
「比べている文だ!」と反応できるか
これが第一関門です。
✅ ② than があるなら、形は必ず比較級
❌ easy than
⭕ easier than
👉
than + 原形 は絶対にNG。
これは定期テストで本当によく落とします。
✅ ③ Which の文では than を使わない
❌ Which animal is faster than, a cat or a dog?
⭕ Which animal is faster, a cat or a dog?
👉 Which + or
👉 than は使わない
入試で差がつく超重要ポイントです。
✅ ④ one は「数字」ではない
the last one / that one / this one
👉 one = 直前に出てきた名詞の代わり
数字の「1」と考えた瞬間、
英文の意味がズレます。
✅ ⑤ 迷ったら「同じ名詞を2回言ってみる」
例:
This test is harder than the last one.
👉 one を test に戻して考える
= This test is harder than the last test.
意味がスッと通れば正解。
🎯 先生からの最後の一言
比較級は、
公式を覚える単元ではありません。
- 「何と何を比べているか」
- 「than なのか or なのか」
- 「one が何を指しているか」
この3つを意識するだけで、
テストの失点はほぼゼロになります。
【第3部】中2英語・比較級Q&A
― よくある疑問を解消!than・Which・oneで迷わなくなる ―
- ❓Q1 比較級って、どんなときに使うの?
-
👦 ゆうと
「比較級って、毎回使うわけじゃないよね?
どんなときに使えばいいの?」👧 あかり
「比較級は、2つのものを比べて
『どっちの方が〜か』を言いたいときに使うよ。」👧
「文の中に
・than がある
・日本語に 『〜より』 がある
このどちらかが見えたら、まず比較級を疑おう!」 - ❓Q2 than がある文は、必ず比較級なの?
-
👦 ゆうと
「than があったら、絶対に比較なの?」👧 あかり
「うん、原則はYES。」👧
「than は『〜より』って意味だから、
2つを比べているサイン。」✅ だから
❌ easy than
⭕ easier than👧
「than があるのに原形のまま、
これはテストで本当によくあるミスだよ。」 - ❓Q3 Which の文なのに、than を使っちゃダメなのはなぜ?
-
👦 ゆうと
「Which city is larger の後、
つい than を入れたくなる…」👧 あかり
「気持ちは分かるけど、Which の文はルールが違う!」👧
「Which の文は
👉 『どっち?』と選ばせる文。」👧
「だから、
✔ than は使わない
✔ or で2つ並べる
これが決まり!」✅ 正しい形
Which city is larger, Tokyo or Osaka? - ❓Q4 that one / the last one の one は何を表しているの?
-
👦 ゆうと
「one って出てくると、意味が一瞬止まる…」👧 あかり
「大丈夫!
one は数字じゃなくて、名詞の代わりだよ。」👧
「同じ名詞をもう一度言うとくどいから、
代わりに one を使うんだ。」✅ 例
This test is harder than the last one.👧
「ここでは
👉 one = test。」📌 覚え方
👉 one を元の名詞に戻して読んでみる。 - ❓Q5 Which の文も、than の文も、両方あって混乱します…
-
👦 ゆうと
「テストだと混ざって出てくるから、
どっちを使うか分からなくなる…」👧 あかり
「そんなときは、この2つだけ確認!」👧
✅ than がある? → 比較級 + than
👧
✅ Which が文の最初? → 比較級 + or(than は使わない)👧
「このチェックを先にすれば、
迷うことはほぼなくなるよ。」
👦 ゆうと
「疑問が全部整理できた!」
👧 あかり
「次はいよいよ、確認問題で実力チェックだね!」
【第4部】中2英語・比較級の確認問題
― 定期テスト・高校入試につながる最終チェック ―
✅ ここは「分かったつもり」を防ぐコーナーです。
1問ずつ、理由を考えながら進めましょう。
【確認問題①】空所補充(基本)
次の文の( )に入る正しい語を入れなさい。
This box is ( ) than that one.
※ heavy(重い)を使うこと。
【解説・答え①】
✅ 答え:heavier
- than がある → 比較級
- heavy は「子音字+y」
→ y を i に変えて er
👉 heavy → heavier
【確認問題②】空所補充
次の文の( )に入る正しい語を入れなさい。
This road is ( ) than that road.
※ short(短い)を使うこと。
【解説・答え②】
✅ 答え:shorter
- short は
「短母音+子音字」ではない
(or があるので音が短く終わらない) - よって、そのまま er
👉 short → shorter
📌「全部重ねるわけじゃない」点が重要。
【確認問題③】書きかえ(one)
次の文を、同じ意味の文に書きかえなさい。
This test is harder than the last test.
【解説・答え③】
✅ 答え:
This test is harder than the last one.
- one = test の代わり
- 同じ名詞のくり返しを避けるために使う
【確認問題④】正誤問題(比較級の形)
次の英文が正しければ〇、間違っていれば×を答えなさい。
This question is easier than the last.
【解説・答え④】
✅ 答え:×
- last は名詞ではなく形容詞
- このままでは
👉「前の“何”?」が分からない
⭕ 正しくは
This question is easier than the last one.
✅ one = question の代わり
📌 狙い
- ✅ than の後には何が必要か
- ✅ one の役割を理解できているか
【確認問題⑤】並び替え(比較級)
次の語を正しい順に並べかえなさい。
【 than / is / longer / this book / that one 】
【解説・答え⑤】
✅ 答え:
This book is longer than that one.
- 基本形:
主語+is+比較級+than+〜
【確認問題⑥】Which の文
次の日本文を英文にしなさい。
「イヌとネコ、どちらの動物が速いですか。」
【解説・答え⑥】
✅ 答え例:
Which animal is faster, a dog or a cat?
✅ ポイント
- Which の文
- than は使わない
- or を使う
【確認問題⑦】正誤問題(Which)
次の英文が正しければ〇、間違っていれば×を答えなさい。
Which city is larger than Tokyo or Osaka?
【解説・答え⑦】
✅ 答え:×
- Which の文では than を使わない
- or の前に than が入っているのがミス
⭕ Which city is larger, Tokyo or Osaka?
【確認問題⑧】one の意味
次の文の one は、何を指していますか。日本語で答えなさい。
My bag is bigger than that one.
【解説・答え⑧】
✅ 答え:bag(カバン)
- one は数字ではなく
👉 名詞の代わり - that one = that bag
【確認問題⑨】選択問題(one の使い分け)
次の文の( )に入る最も適切な語を選びなさい。
My pencil is longer than that ( ).
A. pencil
B. one
C. it
【解説・答え⑨】
✅ 答え:B. one
- 同じ名詞(pencil)のくり返しを避ける → one
- it は「同じ1本」を指すので不適切
👉
that one = that pencil
📌 狙い
- ✅ one と it の違い
- ✅ one が「名詞の代わり」だと分かっているか
※この違いは、定期テストでよく出ます。
【確認問題⑩】並び替え(Which と or)
次の語を正しい順に並べかえなさい。
【 is / faster / Which / or / a bike / a car 】
【解説・答え⑩】
✅ 答え:
Which is faster, a bike or a car?
✅ チェックポイント
- Which が文頭 → than は使わない
- or で2つを並べる
- 比較級(faster)は使う
📌 狙い
- ✅ Which 文の語順
- ✅ than を入れない判断ができるか
🎯 最終チェック
この10問がスムーズに解けたら、
✅ 比較級の基本
✅ than と Which の見分け
✅ one の使い方
すべて テストレベルOK です。
🌈 エンディング|中学2年生のみんなへ
ここまで読みきった皆さん、よく頑張りました。
比較級は、
「分かったつもり」になりやすいのに、
テストでは点を落としやすい単元です。
それでも今日、
- 「than があるかどうか」
- 「Which の文かどうか」
- 「one が何を指しているか」
こうした見るポイントを、
ちゃんと自分の中に整理できたはずです。
英語の文法は、暗記の量で決まるものではありません。
どこを見るかが分かれば、問題は解けるようになります。
もし今、
「まだちょっと不安だな」と思っていても大丈夫。
それは、ちゃんと考えながら読んだ証拠です。
今日はここまでできた。
次は、問題の中で使えるようになればいい。
また一歩、前に進めました。
この積み重ねが、
必ず点数につながります。
次は最上級。
「一番〜だ」を英語で言えるようになりましょう。
応援しています。

