〜ゆうととあかりの、究極の理科クッキング〜
「どちらが何g余るか?」
この問題文を見た瞬間、諦めていませんか?
化学反応の過不足・混合物計算
難問も「レシピ通り」に仕分ければ怖くない!
「銅 10g と 酸素 2g を反応させたら、どちらが余るか?」
……え、余るの!?
化学の計算問題で一番差がつくのが、この「過不足(かふそく)計算」です。
さらに、2種類の金属が混ざった「混合物」の問題が出ると、正答率はガクンと下がります。
でも大丈夫。前回覚えた「黄金比(レシピ)」さえあれば、どんな難問もただの算数パズルに変わります。
今回は、偏差値60以上を目指すあなたへ、最難関レベルの解き方を伝授します!
登場人物
👦 ゆうと:「余る」と言われるとパニックになる。連立方程式はちょっと苦手。
👧 あかり:理科が得意。「余った材料は冷蔵庫へ」という感覚で計算している。
第1部 ストーリー解説|「材料が余る」ってどういうこと?
レシピ通りじゃないと反応しない!
👦 ゆうと
「ねぇ あかり。前回の『4:1の法則』は完璧なんだけどさ。
問題集見てたら『銅 5g と 酸素 1g を反応させると、どっちが余る?』とか出てきて……意味わかんない!」
👧 あかり
「ふふ、いよいよ応用編だね。
これも料理で考えれば簡単だよ。」
【例え話:ハンバーグ作り】
- レシピ(黄金比): 肉 400g に対して、玉ねぎ 100g が必要。(4:1)
- 今ある材料: 肉 500g と、玉ねぎ 100g がある。
👧 あかり
「ゆうと君、これでハンバーグ作ったらどうなる?」
👦 ゆうと
「玉ねぎは100gしかないから……肉400g分しか使えないじゃん。
肉が 100g 余っちゃうね。」
👧 あかり
「正解! 化学反応も全く同じ。
『少ない方の材料』に合わせて反応が終わっちゃうの。」
銅 5g vs 酸素 1g の戦い
👧 あかり
「じゃあ、さっきの問題を見てみよう。」
問題: 銅 5g と 酸素 1g を反応させると、酸化銅は何gできて、何が何g余るか? 銅 : 酸素 = 4 : 1
- 酸素 1g を全部使うには、銅は 4g 必要。(1 × 4 = 4)
- でも、銅は 5g もある!
👦 ゆうと
「あ、銅が多すぎるんだ!
えーっと、使われるのは 4g だから……」
- 反応する銅: 4g
- 反応する酸素: 1g
- できる酸化銅: 4 + 1 = 5g
- 余る銅: 5 – 4 = 1g
👦 ゆうと
「なるほど!
『少ない方(酸素)』を基準にして計算すれば、余りがわかるのか!」
最難関!「混合物」の計算(連立方程式)
ここからは、偏差値の高い高校でよく出る「捨て問(すてもん)」になりがちな難問です。
でも、やり方さえ知っていれば確実に解けます!
銅とマグネシウムが混ざっちゃった!
問題:銅とマグネシウムの混合物 3.0g を完全に加熱したら、全体の質量が 4.5g になった。
元の混合物に含まれていた「銅」の質量は何gか?
👦 ゆうと
「うげぇ……混ざってる。
しかも『銅』と『マグネシウム』って、レシピが違うじゃん!」
- 銅(4:1)
- マグネシウム(3:2)
👧 あかり
「そう。レシピが違うものが混ざってるから、一発では計算できないの。
こういう時は、数学の『連立方程式』を使うのが最強だよ!」
ステップ1:文字でおく
- 銅の質量を
x(g) - マグネシウムの質量を
y(g)
とおく。
👧 あかり
「まず、2つ合わせて 3.0g だったんだよね?」
x+y=3.0⋯①
ステップ2:酸素の量で式を作る(ここが勝負!)
👧 あかり
「次に、くっついた『酸素の量』に注目するの。
全体で何g増えた?」
👦 ゆうと
「3.0g が 4.5g になったから……増えたのは 1.5g だ!」
👧 あかり
「そう。この 1.5g は、銅にくっついた酸素と、マグネシウムにくっついた酸素の合計だよね。
これを式にしてみよう。」
★銅(xg)にくっつく酸素(□g)
銅 : 酸素 = 4 : 1 だから、4:1=x:□
4×□=1×x
□=1/4x
★マグネ(yg)にくっつく酸素(△g)
マグネ : 酸素 = 3 : 2 だから、 3:2=y:△
3×△ =2×y
△=2/3y
👦 ゆうと
「あ、つまり『銅の分の酸素』と『マグネの分の酸素』を分けて考えてるだけか!」
👧 あかり
「その通り!
2つを足したら、増えた酸素(1.5g)になるよね。」
1/4x+2/3y=1.5⋯②
ステップ3:計算して解く!
👦 ゆうと
「うっ、分数の計算……。」
👧 あかり
「分母を消しちゃえ! ②の式を 12倍 すると楽だよ。」
- ② × 12 →
3x+8y=18 - ① × 3 →
3x+3y=93x+3y=9
引き算すると……
5y=9
y=1.8 (g)
👧 あかり
「y マグネシウム)が出た!
じゃあ x (銅)は?」
👦 ゆうと
「合わせて 3.0g だから……」
3.0−1.8=1.2 (g)
👦 ゆうと
「答え、1.2g!
……すげぇ、解けた!! 難しそうに見えたけど、式さえ立てれば勝ちだね。」
テストの鉄則まとめ|難問攻略の3ステップ
1. 過不足計算(余りが出る問題)
- レシピ(比率)を書く。(例:Cu:O = 4:1)
- 「少ない方」を基準にする。(限界まで使う)
- 引き算で「余り」を出す。
2. 混合物の計算(混ざっている問題)
xx とyでおく。(銅をx、マグネをy)- 「元の質量」と「増えた酸素の質量」で式を2つ作る。
x+y=元の質量1/4x+2/3y=増えた質量
- 連立方程式を解く。
🔥 【第2部】ここだけは絶対に押さえろ
化学変化の計算が難しく感じる理由は、
何を基準に計算するか分からなくなるからです。
でも、次の 3つだけを必ず守れば、
過不足も混合物も「手順ゲー」になります
① まず最初に「レシピ(比)」を書け
👉 書かずに計算し始めたら負け!
- 銅 : 酸素 = 4 : 1
- マグネシウム : 酸素 = 3 : 2
📌 鉄則
問題文を読んだら、
最初に余白に比を書く → これがスタートライン
② 「余る問題」は、必ず「少ない方」を基準にする
👉 多い方から考えたら必ず混乱する!
- 酸素が少なければ → 酸素基準
- 金属が少なければ → 金属基準
📌 考え方は1つだけ
「レシピ通りに作れる最大量はどこまで?」
余りは
あとから引き算で出す
これ以外のやり方は不要です。
③ 「混合物」は「増えた酸素」に注目せよ
👉 混ざっていたら、質量の“増え方”を見る!
混合物の鉄則はこれ👇
- もとの質量:
x + y - 増えた質量:
くっついた酸素の合計
📌 式は必ずこの2本
- x + y = もとの質量
-(銅の酸素)+(マグネの酸素)= 増えた質量
👉 あとは 連立方程式を解くだけ
【第3部】よくある質問(Q&A)|連立方程式を使わない方法は?
- Q1. 連立方程式を使わずに解けませんか?
-
A. 「つるかめ算」でも解けますが、方程式の方が安全です。
小学生の算数で習った「もし全部が銅だったら…?」と考えるつるかめ算でも解けますが、
分数の計算がややこしくなりがちです。
中学生なら、何も考えずに式を立てられる連立方程式(加減法)の方が、
ミスが少なくておすすめですよ。 - Q2. 「未反応の銅」と「混合物」の違いは?
-
A. 全然違います!
- 未反応の銅:まだ酸素とくっついていない、ただの銅のこと。
- 混合物:銅とマグネシウムなど、種類の違う金属が混ざっていること。
問題文をよく読んで、どちらのパターンなのか見極めましょう。
【第4部】確認問題|最難関にチャレンジ!
Q1. 銅 6.0g と酸素 1.0g を反応させた。酸化銅は何gできて、何が何g余る?
👉 答えと解説
答え:酸化銅 5.0g、銅が 2.0g 余る
【解説】
レシピは 4:1。
酸素 1.0g を全部使うには、銅は 4.0g 必要。
銅は 6.0g あるから……
- 使う銅:4.0g
- 余る銅:6.0 – 4.0 = 2.0g
- できる酸化銅:4.0 + 1.0 = 5.0g
Q2.【ボス問】 銅とマグネシウムの混合物 6.0g を完全に酸化させたら、9.0g になった。元の銅の質量は?
※これは実際の公立高校入試でも出題されるレベルの難問です!
👉 答えと解説
答え:2.4g
【解説】
- 増えた酸素:
9.0−6.0=3.0g - 式を立てる:
x+y=6.0⋯①1/4x+2/3y=3.0⋯② - 解く:
②を12倍 →3x+8y=36
①を3倍 →3x+3y=18
引き算 →5y=18→y=3.6(マグネ)
銅 →x=6.0−3.6=2.4g
エンディング|ゆうととあかりから受験生へ
👦 ゆうと
「正直さ、最初は
『余る』とか『混ざる』とか聞いた瞬間、
もう無理だと思ったんだ。」
👦 ゆうと
「でも、やってみたら気づいた。
難しいって言われてた問題も、
やってることは全部、順番通りに仕分けてるだけだったんだな。」
👧 あかり
「そうだよ。
化学の計算は、ひらめき勝負じゃない。」
👧 あかり
「レシピを書いて、
基準を決めて、
あとは落ち着いて計算するだけ。」
👧 あかり
「ここまで解けるようになったってことは、
もう“理科が苦手な人”じゃないよ。」
👦 ゆうと
「うん。
少なくとも、
『逃げる問題』は、もうなくなった気がする。」
👦 ゆうと
「本番でこのタイプの問題が出ても、
『あ、これ知ってるやつだ』って思えるはずだ。」
👧 あかり
「入試本番で大事なのは、
焦らないことと、いつもの手順を守ること。」
👧 あかり
「今日できたことは、
本番でも必ずできる。」
👦👧
「ここまで来た君なら大丈夫。
自信を持って、入試に挑んでね!」

