オームの法則を「パズル感覚」で攻略
この記事でできるようになること
✅ 「公式」を覚えなくても計算が解けるようになる!
✅ 計算なしで答えを選ぶ「裏ワザ」が手に入る
✅ 入試で一番出る「オームの法則」がパズルになる
(前回のあらすじ)
電気には「ルール」があることを知ったゆうと君。
「直列=電流が同じ」「並列=電圧が同じ」という武器を手に入れ、いよいよ計算のボス『オームの法則』に挑みます!
(前回の記事) 静電気と回路のルール!直列・並列の基礎を攻略
【第1部】数字はパズルのピースだ!マンガ感覚でわかる「オームの法則」
【第1章】抵抗(ていこう)ってなに?
👦 ゆうと:「ねえ、前回出てきた『抵抗(Ω)』って、何なの? 水車?」
👧 あかり:「水の流れを邪魔する『障害物』のことだよ。イメージは水道管のパイプで考えると分かりやすいよ!」
- 抵抗が大きい(電流が流れにくい)
= 細くて、長いパイプ(水が通りにくい!) - 抵抗が小さい(電流が流れやすい)
= 太くて、短いパイプ(水がドバドバ流れる!)

👦 ゆうと:「なるほど。通りにくい道ほど、数値(Ω)が大きくなるんだね。」
【第2章】オームの法則(V・I・Rの関係)
👧 あかり:「ここで、電気の世界で一番有名なルールが登場するよ。『オームの法則』だ!」
👦 ゆうと:「うっ…公式…。
V=IR
みたいなやつでしょ? 覚えられないよ。」
👧 あかり:「丸暗記しなくていいよ! 『テントウムシ』の図だけ描ければOK。特に割り算のルールさえ覚えれば無敵だよ!」

~テントウムシの使い方~
★ V(パワー)を知りたい時
Vを指で隠す
👉 下に残った IとRは、掛け算 I×R
★ I や R を知りたい時(ここが重要!)
テントウムシの一番上(屋根)にいるのは V(ボルト)だよね?
だから、割り算するときは必ず「ボルトわる○○」になるんだ!
- I(流れる量)を知りたい 👉 上にVがいるから「ボルトわるR(抵抗)」
- R(邪魔くささ)を知りたい 👉 上にVがいるから「ボルトわるI(電流)」
👦 ゆうと:「なるほど! 『割り算する時は、必ずVを割る』って覚えれば、迷わないね!」
(👇 ここでミニクイズ!)
Q. 第2章の3秒クイズ!「電流(I)」を求めたい時はどうする?(タップして正解を見る)
A. 正解は「電圧 ÷ 抵抗」!
解説:「ボルトわる○○」のルール発動! テントウムシで「I」を隠すと、上にVがいるよね。
だからV÷R。
【第3章】合成抵抗(ごうせいていこう)の罠
👦 ゆうと:「1個なら計算できるけど、抵抗が2個になると急にわからなくなるんだよね…。」
👧 あかり:「それをまとめて1つの抵抗にしちゃうのが『合成抵抗』だよ。直列と並列で計算ルールが違うから注意してね!」
① 直列の合成(ただの足し算!)
イメージ: 障害物が2つ連続で並んでいる。
結果: めちゃくちゃ通りにくくなる!(抵抗は大)
計算: 足すだけ! R=R1+R2
② 並列の合成(抜け道が増える!)
イメージ: 道がもう1本増えた。
結果: たとえ狭い道でも、流れやすくなる!(抵抗は小)
計算公式:和分の積(わぶんのせき)
R= \( \frac{かけ算}{たし算} \)\( = \frac{R_1 \times R_2}{R_1 + R_2} \)
👧 あかり:「計算が嫌なら、これだけ覚えて!」
並列につなぐと、抵抗は必ず「一番小さい抵抗」よりもさらに小さくなる!👦 ゆうと:「えっ、計算しなくてもわかるの?」
👧 あかり:「そう。例えば『100Ω』と『1Ω』を並列につないだら、答えは絶対に『1Ωより小さい数字』になるの。入試の選択問題なら計算不要で解けちゃうよ!」
(👇 ここでミニクイズ!)
Q. 第3章の3秒クイズ!抵抗を「並列」につなぐと、全体の抵抗はどうなる?
A. 正解は「小さくなる」!解説:道(抜け道)が増えるから、電気は流れやすくなるんだ。逆に直列は、障害物が増えるから抵抗は大きくなるよ!
【第4章】いざ実践!計算問題の解き方ステップ
👧 あかり:「最後に、テストで点数を取るための『最強の手順』を教えるね。」
- 問題用紙の回路図に、わかっている数字(V・A・Ω)を全部書き込む!
- 「直列なら電流が同じ」「並列なら電圧が同じ」のルールを使って、空欄を埋める。
- 数字が2つそろった場所で、オームの法則(テントウムシ)発動!
👦 ゆうと:「そっか! いきなり計算するんじゃなくて、まずは『パズルのピース(数字)』を書き込むところから始めればいいんだ。」
👧 あかり:「その通り。書き込んでいくと、『あ、ここ計算できるじゃん!』って場所が必ず見つかるから。」
【第2部】公式なんて怖くない!先生の「裏ワザ」まとめノート
第1部のルールと合わせれば、計算問題はもう怖くない。この「3つの武器」を持ってテストに行こう!
1. オームの法則(テントウムシ)
これだけはテスト開始直後に余白に描こう!
- 上:V(電圧)
- 下:I(電流) × R(抵抗)
- 合言葉:「割り算は、いつでも『ボルトわる○○』!」

⚠️【超重要】 計算の前に単位チェック!
テントウムシに入れるのは「A(アンペア)」だけ。
mA(ミリアンペア)は絶対に 1000 で割って A に直すこと!
(例:500mA ÷ 1000 = 0.5A)
2. 合成抵抗の公式リスト
| 回路の種類 | 合成抵抗 \(R\) の求め方 | 特徴(入試での見抜きポイント) |
|---|---|---|
| 直列回路(一本道) | \[ R = R_1 + R_2 \] | 抵抗は大きくなる(障害物が増えるイメージ) |
| 並列回路(分かれ道) |
和分の積:
\[
R = \frac{R_1 \times R_2}{R_1 + R_2}
\]
|
抵抗は必ず小さくなる(抜け道が増える) しかも、合成抵抗はいちばん小さい抵抗よりも小さい |
3. 計算問題の「勝ちパターン」
わからなくなったら、この呪文を思い出せ!
- 並列回路を見たら… 👉 「電圧は全部同じ!」と書き込む。
- 直列回路を見たら… 👉 「電流は全部同じ!」と書き込む。
- 抵抗が2つあったら… 👉 「合成抵抗」を先に計算して、1つにまとめちゃうのもアリ!
【第3部】確認問題
📝【確認問題①】オームの法則・基本(超頻出)
ある回路で、電圧が 6V、抵抗が 3Ω のとき、流れる電流は何Aか。
👦 ゆうと:「えっと…電流(I)を求めたいから、テントウムシで I を隠すよ。」
👧 あかり:「割り算の合言葉は?」
👦 ゆうと:「ボルトわり!」 だから
I=6V÷3Ω=2A
✅ 答え 2A
📝【確認問題②】直列回路+合成抵抗
2Ω と 4Ω の抵抗を 直列につなぎ、そこに 12V の電源をつないだ。
このとき、回路全体を流れる電流は何Aか。
👦 ゆうと:「抵抗が2つあると、どこから手をつければいいのか分からない…」
👧 あかり:「そんな時はこの順番!」
① まずは 合成抵抗
直列だから 足し算。 R=2Ω+4Ω=6Ω
② 次にオームの法則
抵抗(6Ω)と電圧(12V)がそろったね。合言葉は?
「ボルトわり!」 だから I=V÷Ω=12V÷6Ω=2A
✅ 答え 2A
📝【確認問題③】並列回路の判断
2Ω と 6Ω の抵抗を 並列につないだ。
このとき、合成抵抗は次のうちどれか。
A.1.5Ω B.3Ω C.4Ω D.8Ω
👦 ゆうと:「えっ?」
👧 あかり:「大丈夫! 並列の最強ルールを思い出して。」
👉 並列につなぐと、合成抵抗は必ず“一番小さい抵抗”より小さくなる!
今回、一番小さい抵抗は 2Ω。
だから答えは 2Ωより小さい数字になるはず。
選択肢の中で、2Ωより小さいのはひとつだけ!
A.1.5Ω
計算するなら、 和分の積だから
\( \frac{2 \times 6}{2 + 6} = \frac{12}{8} = 1.5 \)✅ 答え 1.5ΩからA
🎯 ここまでできたら合格ライン!
✔ オームの法則(ボルト割)を使える
✔ 直列は「まず合成抵抗」
✔ 並列は「小さくなる」だけで選択肢を切れる
この3問がスムーズに解けたら、高校入試の電気分野はかなり安定しています。
🌈 【エンディング】
👦 ゆうと:
「最初はさ、
電気の計算って聞いただけで
もう頭が止まってたんだよ。」
👧 あかり:
「うん。
でも今日、ゆうと君は
ちゃんと最後まで解けたよね。」
👦 ゆうと:
「だってさ、
いきなり公式じゃなくて、
数字をパズルみたいに置いていくだけだったから。」
👧 あかり:
「それが一番大事な考え方。
計算はゴールじゃなくて、最後の仕上げなんだよ。」
👦 ゆうと:
「オームの法則も、
“覚える敵”じゃなくて、
使う道具になった感じがする。」
👧 あかり:
「それで正解。
電気の問題はね、
ルール → 書き込み → 計算
この順番を守れば、必ず解ける。」
👦 ゆうと:
「なんか…
電気ってもう
『怖い単元』じゃなくなったかも。」
👧 あかり:
「それはね、
“分からなかった理由”が
ちゃんと分かったからだよ。」
👦 ゆうと:
「そっか。
公式のせいじゃなくて、
順番を知らなかっただけなんだ。」
👧 あかり:
「その通り。
そして今の君は、もう知ってる。」
✔ 直列は「電流が同じ」
✔ 並列は「電圧が同じ」
✔ 抵抗は「合成できる」
✔ オームの法則は「最後に使う」
👦 ゆうと:
「これなら、
入試の電気も
ちゃんと戦えそうだ!」
👧 あかり:
「うん。
電気はもう“運の問題”じゃない。
考え方で点が取れる単元だよ。」
👦 ゆうと:
「よし。
次に電気の問題が出たら、
まずは回路図に書き込むところから始める!」
👧 あかり:
「その一手が、合格への一歩。
自信を持って、解いておいで。」
👉 これで「電気の計算」は攻略完了!
もし迷ったら、いつでもこのページに戻ってきてね。
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