パパ・ママが家庭でできる声かけのコツ
分数が出ても大丈夫!対応表の考え方
こんにちは。合格屋マックスの保護者向け算数教室です。
今回は、小6算数の「分数の文章問題」を、家庭でどう見てあげるかについてお話しします。
小6になると、文章題の中に分数が出てきます。
たとえば、
3Lのガソリンで、\( \frac{11}{2} \) km走る自動車は、1Lで何km走りますか。米4Lの重さをはかったら、\( \frac{21}{5} \) kgありました。この米1Lの重さは何kgですか。
このような問題です。
ここで、子どもたちは急に手が止まりやすくなります。
整数ならできていたのに、分数が出てきたとたんに、
「え、分数?」
「かけるの?わるの?」
「もうわからない」
となってしまうことがあります。
保護者の方も、その様子を見ると不安になると思います。
でも、ここで大切なのは、分数を見て焦らせないことです。
実は、分数が出てきても、考え方は整数のときと同じです。
大切なのは、
対応表に整理して、同じ関係を見つけること
です。
今回の合言葉は、
同じ単位を横にそろえて、上を見て、下も同じ。
です。
ただし、お子さんに言うときは、少しやわらかく、
「同じ仲間を横にそろえよう」
と言ってあげると伝わりやすいです。
まずは整数の問題で考えてみる
いきなり分数に入る前に、まずは整数の問題で考えてみましょう。
たとえば、次の問題です。
6個で300円の消しゴムがあります。1個の値段はいくらですか。
この問題なら、多くの子が、
300÷6=50
と計算できます。
答えは、
1個50円
です。
ただ、ここで大切なのは、答えそのものではありません。
なぜ300÷6をするのか
を、対応表で見えるようにすることです。
対応表にすると、こうなります。
この表では、
個数は個数どうしで横に並んでいます。
値段は値段どうしで横に並んでいます。
つまり、同じ単位・同じ種類の数を横にそろえています。
6個から1個にするには、
6でわる
必要があります。
だから、値段も同じように、
300円を6でわる
と考えます。
つまり、
300÷6=50
です。
対応表の考え方は、とてもシンプルです。
上の段が6でわるなら、下の段も6でわる。
これが、
上を見て、下も同じ
ということです。
分数が出ても、やることは同じ
小6では、ここに分数が出てきます。
すると、見た目が急に難しくなります。
でも、やることは変わりません。
対応表では、次の流れを守ります。
① 同じ単位を横にそろえる
② 上の段の動きを見る
③ 下の段も同じ動きをする
これだけです。
子どもが分数を見て止まってしまったら、パパ・ママはこう声をかけてみてください。
「数字は分数になったけど、やることは整数のときと同じだよ」
「まず対応表を書いてみよう」
「同じ仲間を横にそろえよう」
この声かけだけでも、子どもは少し落ち着きます。
分数が出たから特別なことをするのではありません。
整数のときに使った対応表の考え方を、分数でも使う
だけです。
例1|3Lで km走る車は、1Lで何km走る?
では、実際に見てみましょう。
たとえば、
3Lのガソリンで、\( \frac{11}{2} \) km走る自動車は、1Lで何km走りますか。この問題も、まず対応表にします。
ここで大切なのは、表の作り方です。
LはLどうしで横にそろえる。
kmはkmどうしで横にそろえる。
お子さんには、
「同じ仲間を横にそろえよう」
と声をかけるとわかりやすいです。
次に、上の段を見ます。
3Lから1Lにするには、
3でわる
必要があります。
だから、下の段も同じように、
3でわる
と考えます。
答えは、
1Lで \( \frac{11}{6} \) km です。ここで大切なのは、
分数が出てきたから難しい
ではなく、
3Lを1Lにするから、下も3でわる
という見方です。
考え方は、整数の問題とまったく同じです。
パパ・ママは「上はどう動いている?」と聞く
この問題で、最初から
「\( \frac{11}{2} \div 3 \) をするんだよ」と教えてしまうと、子どもはその場ではできます。
でも、次に似た問題が出たときに、また迷うことがあります。
そこで、ご家庭ではこう聞いてみてください。
「まず対応表を書いてみようか」
「LはLどうし、kmはkmどうしで横にそろえよう」
「上の段は、3Lから1Lになっているね」
「3から1にするには、どうすればいい?」
子どもが、
「3でわる」
と言えたら、とても良いです。
そこで、
「じゃあ、下の段も同じように3でわればいいね」
とつなげます。
この流れにすると、子どもは計算だけでなく、
なぜその式になるのか
が見えやすくなります。
例2|米4Lが kgなら、1Lの重さは?
次の問題です。
たとえば、
米4Lの重さをはかったら、\( \frac{21}{5} \) kgありました。この米1Lの重さは何kgですか。このような問題で
これも、いきなり式を考えるより、まず対応表です。
ここでも、
LはLどうしで横にそろえる。
kgはkgどうしで横にそろえる。
これが最初のポイントです。
上の段を見ると、
4Lから1Lにするには、
4でわる
必要があります。
だから、下の段も同じように、
4でわる
と考えます。
4でわることは、\( \frac{1}{4} \) をかけることなので、
\( \frac{21}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{21}{20} \) となります。
答えは、1Lで \( \frac{21}{20} \) kg です。
ここでも、考え方は同じです。
4Lを1Lにするから、重さも4でわる。
数字が分数になっているので難しく見えますが、対応表で見れば、整数の問題と同じ流れです。
子どもが止まるのは「分数が苦手」だけが原因ではない
分数の文章題で手が止まると、保護者の方は、
「分数が苦手なのかな」
と思いやすいです。
もちろん、分数の計算練習は必要です。
でも、それだけではありません。
実は、子どもが止まる原因は、
何を何でわればいいのかが見えていないこと
にある場合が多いです。
つまり、計算力だけでなく、
数量の関係を整理する力
が必要なのです。
対応表を使うと、この関係が見えやすくなります。
3Lが1Lになる
4Lが1Lになる
上の段でわったなら、下の段も同じようにわる
この形が見えると、子どもは落ち着いて式を作れるようになります。
だから、分数が苦手そうに見えるときほど、いきなり計算に入るのではなく、
まず対応表
です。
「かけるの?わるの?」と聞かれたら
子どもが文章題でよく言う言葉があります。
「これ、かけるの?わるの?」
この質問が出たとき、すぐに
「わるんだよ」
と答えたくなるかもしれません。
でも、できれば一度、対応表に戻してあげてください。
おすすめの返し方は、こうです。
「いきなり、かけるかわるかを決めなくていいよ」
「まず、表を書いてみよう」
「同じ仲間を横にそろえよう」
「上の段がどう動いているかを見れば、下の段で何をするかもわかるよ」
この声かけは、とても大切です。
子どもが本当に身につけたいのは、
かけ算か、わり算かを当てる力
ではありません。
数量の関係を見て、式を作る力
です。
対応表の合言葉
この単元で使いたい合言葉は、
同じ単位を横にそろえて、上を見て、下も同じ。
です。
ただし、お子さんに言うときは、もう少しやさしくして、
同じ仲間を横にそろえよう。
上を見て、下も同じようにしよう。
と声をかけてください。
たとえば、
LはLどうし
kmはkmどうし
kgはkgどうし
で横にそろえます。
そのうえで、
上の段が÷3なら、下の段も÷3
上の段が÷4なら、下の段も÷4
と考えます。
この見方ができるようになると、分数が出ても、式を作りやすくなります。

対応表は、中学以降にもつながる考え方です
対応表は、小学校算数だけのものではありません。
中学に入ると、方程式の応用問題,比例,一次関数、理科の計算など、さまざまな場面で数量関係を整理する力が必要になります。
たとえば、
1あたりの量
速さ
割合
比例
理科の密度,濃度,圧力,湿度
こうした内容は、すべて
どの数とどの数が対応しているか
を見ていく学習です。
だから、小6の分数の文章題で対応表を使うことは、ただ今の単元を乗り切るためだけではありません。
中学以降の数学・理科につながる土台
にもなります。
ここを小学生のうちに丁寧に練習しておくと、あとで大きな差になります。
教室では、答えよりも「表に整理する力」を大切にしています
教室で子どもたちを見ていると、分数が出た瞬間に手が止まる子がいます。
でも、そういう子でも、対応表に整理して、
どの数とどの数が対応しているか
同じ単位を横にそろえられているか
上の段がどう動いているか
下の段も同じように動かせばよいこと
が見えてくると、少しずつ自分で式を作れるようになります。
だから教室では、答えだけでなく、
対応表を書けているか
同じ種類の数を横にそろえているか
上の段の動きを見ているか
下の段も同じ動きにできているか
を確認しています。
式を間違えたときも、すぐに正しい式を教えるのではなく、まず対応表に戻ります。
どの数とどの数をそろえたのか。
上の段はどう動いたのか。
下の段も同じ動きになっているのか。
そこを一緒に確認することで、子ども自身が、
なぜその式になるのか
に気づけるようにしています。
分数の文章題は、ただ計算する問題ではありません。
関係を整理して、式を作る練習
です。
ここを丁寧に見ることで、子どもは文章題に強くなっていきます。
家庭で使えるチェックリスト
お子さんが分数を使った1あたりの数の問題を解くときは、次のことを確認してみてください。
✅ まず対応表を書いている?
✅ 同じ単位の数を、横にそろえている?
✅ LはLどうし、kmはkmどうしで並べている?
✅ 上の段がどう動いているかを確認している?
✅ 下の段も同じ動きにしている?
✅ 分数が出ても、整数のときと同じ考え方で見ている?
✅ 「かけるの?わるの?」だけで判断していない?
✅ 答えが何を表しているか、単位まで確認している?
全部できていなくても大丈夫です。
まずは、
「対応表を書いてみよう」
から始めてみてください。
そして、表を書いたら、
「同じ仲間は横に並んでいる?」
と聞いてあげてください。
表にするだけで、見え方が変わる子はたくさんいます。
分数になっても、考え方は同じです
小6の分数を使った文章題は、見た目だけで難しく感じやすい単元です。
でも、考え方は整数のときと同じです。
対応表に書く。
同じ単位を横にそろえる。
上の段の動きを見る。
下の段も同じ動きをする。
この流れを守るだけで、問題はかなり整理しやすくなります。
ご家庭でできることは、難しい説明ではありません。
「まず対応表を書いてみよう」
「同じ仲間を横にそろえよう」
「上の段はどう動いている?」
「分数でも、整数のときと同じだね」
このような小さな声かけです。
合格屋マックスでは、子どもたちがただ計算するだけでなく、
数量の関係を表に整理して考える力
を身につけられるよう、日々の授業でも一つひとつの考え方を大切にしています。
分数で止まらず、
関係を見て考えられる子
を育てていきましょう。

