🗣️ストーリー解説:「関係代名詞」って何?
👦ゆうと:「ねぇあかり、“関係代名詞”って難しそうだよ。どういうときに使うの?」
👧あかり:「たしかに名前はむずかしいけど、やってることはすごくシンプル!
“関係代名詞”はね、2つの文をくっつけて、前に出てきた名詞を説明するための言葉なんだよ。」
💬たとえばこう!
① This is a book.(これは本です。)
② I bought it yesterday.(私はそれを昨日買いました。)
👧あかり:「この2つの文、どっちも“本(book)”のことを言ってるでしょ?
だから、この“book”をもっと詳しく説明したいの。
“昨日買った本”みたいにね。」
👦ゆうと:「うんうん。でもどうやってつなぐの?」
👧あかり:「ここがポイント!
2文目の“it”は“book”のことを指してるよね。
この“it”を消して、代わりに“which”を入れるの。
そして、“which”は説明したい名詞(book)のすぐ後ろに置くんだよ。」
👉 This is the book which I bought yesterday.
👧あかり:「“which”は、“it”の代わりになって“book”と“I bought yesterday”をくっつけてる。
位置関係で見るとこんな感じ👇」
This is the book | which I bought yesterday.
↑説明される名詞(先行詞)+ 関係代名詞がすぐ後!
👦ゆうと:「なるほど! “which”は説明したい名詞のすぐ後に来るんだね!」
💡「先行詞」って何?
👧あかり:「さっき言った“説明したい名詞”のことを、“先行詞(せんこうし)”って言うの。
“関係代名詞の前にある名詞”=“先行詞”だよ。」
👦ゆうと:「つまり、“which”が“book”を説明してるから、“book”が先行詞なんだね。」
👧あかり:「そう! で、この“先行詞”が“人なのか”“ものなのか”で、使う関係代名詞が変わるんだ。」
💡関係代名詞の使い分け
| 先行詞 | 主格(〜が) | 目的格(〜を/〜に) |
|---|---|---|
| 人 | who | whom |
| もの | which | which(※同じ形!) |
👧あかり:「“人”を説明するときは who/whom、
“もの”を説明するときは which を使うのが基本だよ。
これをまず覚えよう!」
💬主格と目的格のちがい(ここが大事!)
👦ゆうと:「じゃあ“who”と“whom”ってどう違うの?」
👧あかり:「それはね、関係代名詞が文の中で“どんな役割”をしてるかによって決まるんだ。」
💬1. 主格(=〜がする側)
👧あかり:「たとえば――」
① This is the boy.(これは男の子です)
② He can play the guitar.(彼はギターが弾けます)
👧あかり:「このとき、“He”は“the boy”のことを言ってるでしょ?
つまり、“boyが弾く” → “boy”は“主語。
それを“主格”というんだ。」
👉 This is the boy who can play the guitar.
👧あかり:「“who”のすぐ後ろに動詞(can play)が来てるね。
関係代名詞が主語の代わりをしてる=主格ってことだよ。」
💬2. 目的格(=〜を・〜にされる側)
👧あかり:「次に、」
① This is the boy.(これは男の子です)
② I met him yesterday.(私は昨日彼に会いました)
👧あかり:「このとき、“Iが会う”のは“boy”だから、“boy”は目的語”。
これが“目的格”のパターンだよ。」
👉 This is the boy whom I met yesterday.
👧あかり:「“whom”の後ろには主語+動詞(I met)が来てる。
つまり、“whom”は“him”の代わり、=“目的語”の代わりなんだ。」
👦ゆうと:「なあるほど。すぐ後に動詞があれば主格で、すぐ後に主語+動詞があれば目的格ってことだね。」
👧あかり:「その通り! これがわかれば怖くない!」
💡whichは形が変わらない!主格でも目的格でも同じ!
👧あかり:「“which”は“もの”を説明するときに使うけど、
主格でも目的格でも形が同じなんだ。たとえば――」
主格:the book which is on the desk(机の上にある本)
目的格:the book which I bought yesterday(私が昨日買った本)
👧あかり:「だから“which”は“主格か目的格か”を考えなくてもOK!
その代わり、“人”には使えないんだよ。」
👦ゆうと:「ふむふむ。“人”ならwho/whom、“もの”ならwhichだね!」
👧あかり:「それからね、“目的格”の関係代名詞(whom / which)は、
ときどき文の中で 省略される ことがあるんだよ。」
👉 This is the book (which) I bought yesterday.
👦ゆうと:「あっ、“which”がなくても通じるんだ!」
👧あかり:「そう。“目的格”が省略されても意味は変わらないんだ。
テストでカッコに何も入れなくてもOKなときは、このパターンだよ。」
🎯先生のここだけは押さえろ!
① 関係代名詞は「名詞(=先行詞)を説明する文」をつなぐ接着剤!
② 関係代名詞は先行詞のすぐ後ろに置く!
③ 先行詞が「人」→ who/whom、「もの」→ which
④ “who/which”=主格(〜が)、“whom/which”=目的格(〜を/〜に)
⑤ “which”は主格でも目的格でも形が同じ
📝関係代名詞 練習問題(全10問)
The girl __ sings very well is my friend.
👉日本語:とても上手に歌うその女の子は、私の友達です。
答え:who
解説: 「girl(人)」が先行詞で、“その子が歌う”=主語の役割なので主格。よって who を使う。
The boy __ I met yesterday is Tom’s brother.
👉日本語:私が昨日会った男の子は、トムの弟です。
答え:whom
解説: 「boy(人)」が先行詞。“私が会う”=boyは動作を受ける側(目的語)なので whom。
※会話では “who” でもOK。
This is the book __ is very popular in Japan.
👉日本語:これは日本でとても人気のある本です。
答え:which
解説: 「book(もの)」が先行詞で、“bookが人気がある”=主語の働き。主格なので which。
This is the pen __ I bought at the store.
👉日本語:これは私がその店で買ったペンです。
答え:which
解説: 「pen(もの)」が先行詞。“私が買った”=動作を受ける側。目的格だが which は形が同じ。
The man __ lives next to us is a teacher.
👉日本語:私たちの隣に住んでいる男性は先生です。
答え:who
解説: 「man(人)」が先行詞で、“その人が住んでいる”=主語。主格なので who。
The woman __ I saw in the park was very kind.
👉日本語:私が公園で見かけた女性はとても親切でした。
答え:whom
解説: 「woman(人)」が先行詞。“私が見る”=その人は目的語。目的格なので whom。
※会話では “who” もOK。
The car __ makes no noise is very expensive.
👉日本語:音を立てないその車はとても高価です。
答え:which
解説: 「car(もの)」が先行詞で、“その車が音を立てない”=主語。主格なので which。
The picture __ he painted is beautiful.
👉日本語:彼が描いたその絵は美しいです。
答え:which
解説: 「picture(もの)」が先行詞。“彼が描いた”=pictureは目的語。目的格でも which。
The boy __ helped me was very kind.
👉日本語:私を助けてくれたその少年はとても親切でした。
答え:who
解説: 「boy(人)」が先行詞。“その子が助けた”=主語の役割。主格なので who。
私は昨日あなたが撮った写真が好きです。
👉 I like the picture __ you took yesterday.
答え:which
解説: 「picture(もの)」が先行詞。“あなたが撮った”=目的格。
もののときは主格・目的格どちらも which を使う。
🎯まとめチェックポイント
| 種類 | 先行詞 | 関係代名詞 | 文の中での役割 |
|---|---|---|---|
| 主格 | 人 | who | 動詞の前に来て「〜が〜する」 |
| 主格 | もの | which | 動詞の前に来て「〜が〜する」 |
| 目的格 | 人 | whom | 主語+動詞の前に来て「〜を/〜に〜する」 |
| 目的格 | もの | which | 同上(形は同じ) |
🌈エンディングメッセージ
👧あかり:「関係代名詞って、最初は難しそうに見えるけど、“説明したい名詞のすぐ後に文をつなぐ”ってわかれば、一気にスッキリするよね!」
👦ゆうと:「うん。しかも、“who”も“which”も“whom”も、ぜんぶ『橋をかける』ための言葉なんだって思えば怖くない。
英語の文って、結局は“つなげ方”を知ってるかどうかなんだよ。」
👧あかり:「おっ、今日のゆうと、ちょっと名言っぽいじゃん!」
👦ゆうと:「ははっ。だってさ、“言葉をつなげる力”って、人と人をつなげる力にも似てるだろ?」
👧あかり:「……うん、なんかいいこと言うね。じゃあ今日は“英語も気持ちもつなぐ日”ってことで締めようか!」
👦ゆうと:「OK! 次は“that”の登場だな。もっと長い文も、自分の力でつなげてみよう!」

