「いつ普通のif文?」「なぜ過去形?」を整理します
普通のif文とごちゃごちゃになりやすい単元です。
この記事では、
中3英語でつまずきやすい仮定法について、
普通のif文との見分け方から
高校入試で失点しないポイントまでを、
ゆうととあかりの会話でやさしく整理していきます。
① 仮定法って何?
(英語の問題で if が出てくるたびに、どっちか迷う…)
👦ゆうと
「あかり、仮定法って if がついてる文でしょ?
普通のif文とどう違うの?」
👧あかり
「いいところに気づいたね。
仮定法はね、現実ではない話をするときに使うif文なんだよ。」
👦ゆうと
「現実じゃない話?」
👧あかり
「今はできない・起こっていないことを、
『もし〜だったらなあ』って想像する感じ。」
👉 仮定法=現実とちがうこと(想像・願い・妄想)を表す表現
② 普通のif文との違い【まずここを見分ける】
👧あかり
「入試では、この見分けが一番大事!」
✅ 普通のif文
- これから起こるかもしれない
- 現実的な話
例:
If it rains tomorrow, I will stay home.
(もし明日雨が降ったら、家にいます)
✅ 仮定法
- 今はそうではない
- 現実になっていない話
例:
If I could fly, I would travel the world.
(もし空を飛べたら、世界を旅するのに)
👦ゆうと
「今ほんとうにできるか? を考えればいいんだね!」
👧あかり
「そう。それが見分けの合言葉。」
③ 文を作るときの3つのルール
ルール① if文の動詞は【過去形】
👧あかり
「意味は“今”の話だけど、
形はわざと過去形にするのが特徴。」
- have → had
- live → lived
- know → knew
👦ゆうと
「ここが一番ふしぎなところだね。」
ルール② メイン文は【would / could】
👧あかり
「if文じゃないほう、つまり メイン文 はこれ。」
- would:〜するのに
- could:〜できるのに
※ will は使わない!
ルール③ be動詞は【全部 were】
👧あかり
「ここは入試の超定番。」
- I → were
- he / she → were
👉 主語に関係なく were
👦ゆうと
「迷ったら were、だね!」
④ 例文で確認
If I had a lot of money, I would buy a small house near the sea.
(もしお金がたくさんあったら、海の近くに小さな家を買うのに)
If I were stronger, I could protect my friends.
(もしもっと強かったら、友だちを守れるのに)
If you could live anywhere in the world, where would you go?
(もし世界のどこにでも住めたら、どこに行く?)
⑤ 入試でよくあるNG例【ここで差がつく】
👧あかり
「このミス、本当によく出るよ。」
❌ If I am rich, I will buy a car.
→ 普通のif文の形になっている
✅ If I were rich, I would buy a car.
❌ If I was you, I would say sorry.
✅ If I were you, I would say sorry.
👦ゆうと
「was は使わない!」
⑥ 見分け練習(高校入試レベル)
次の文が
① 普通のif文
② 仮定法
どちらか答えなさい。
次の文が、 普通のif文 か 仮定法か答えなさい。
① If it snows tomorrow, we will cancel the game.
② If I had more time now, I would read this book.
▶ 答え
① 普通のif文
② 仮定法
👧あかり
「今すでに起きているか?起きていないか?
それだけでOK。」
⑦ 最後のまとめ【入試対策完成】
✅ 仮定法は「現実ではない話」
✅ if文は過去形
✅ メイン文は would / could
✅ be動詞は全部 were
✅ 普通のイフ文との見分けが最重要
👦ゆうと
「形と見分けが分かれば、仮定法は武器になるね。」
👧あかり
「うん。理解できた人から、入試で点を取れる単元だよ。」
✅【高校入試対策】仮定法で失点しないために「ここだけは絶対に押さえろ!」
🔴 ポイント①
仮定法は「現実ではない話」だと見抜け
仮定法かどうかで迷ったら、まずここ。
👉 今、本当にそうなのか?
👉 現実で起きているか?
✅ YES → 普通のイフ文
❌ NO → 仮定法
この見分けができないと、
どんなに文法を覚えても点は取りきれません。
🔴 ポイント②
if文は意味が今でも、必ず過去形
仮定法では、
- 時制の意味 → 今・これから
- 動詞の形 → 過去形
になります。
✅ If I had more time
✅ If she knew the answer
※ 現在形に戻さないこと!
🔴 ポイント③
メイン文は will ではなく would / could
仮定法では、
❌ will / can
✅ would / could
が鉄則。
- would:〜するのに
- could:〜できるのに
👉 未来の話でも will は使わない
ここは入試で本当によく狙われます。
🔴 ポイント④
be動詞は主語に関係なく were
ここは「知っているかどうか」で
点が分かれるポイント。
✅ If I were you
✅ If she were taller
❌ was は使わない
👉 迷ったら無条件で were
🔴 ポイント⑤
仮定法は「形」と「見分け」を同時に押さえろ
仮定法は、
- 形だけ覚える → ミスする
- 意味だけ考える → 時間が足りない
だから入試では、
① 現実か?
② if文は過去形か?
③ メイン文は would / could か?
この3チェックを同時に使う。
🎯 まとめ(ここだけ覚えればOK)
✅ 仮定法=現実ではない話
✅ if文は過去形
✅ メイン文は would / could
✅ be動詞は were
✅ まず「普通のイフ文か?」を見抜く
👦ゆうと
「全部を覚えようとしなくていいんだね。」
👧あかり
「そう。
この5つだけ守れば、仮定法は入試で戦えるよ。」
✅【高校入試対策】仮定法の理解チェック|if文・would/could・were 確認問題
【問題①】見分け問題(超基本)
次の文は、 普通のイフ文、 仮定法の文 どちらですか。
If I had more free time, I would read more books.
【解説・答え①】
✅ 答え:② 仮定法
解説
- 「今、自由な時間がない」
- 「もし時間があったらなあ」という 現実ではない話
さらに
- if文:had(過去形)
- メイン文:would read
👉 形も意味も、完全に仮定法。
【問題②】動詞の形(最重要)
次の( )に入る正しい語を答えなさい。
If she ( ) taller, she would join the basketball team.
【解説・答え②】
✅ 答え:were
解説
- be動詞を使っている
- 仮定法では 主語に関係なく were
❌ was は使わない。
【問題③】メイン文チェック
次の文の斜体文字の部分は正しいですか。
正しければ ○、間違っていれば × を答えなさい。
If I knew the answer, I will tell you.
【解説・答え③】
✅ 答え:×
解説
- 仮定法のメイン文では will は使えない
- 正しくは:
✅ If I knew the answer, I would tell you.
👉 「未来の話っぽく見えても will はダメ」。
【問題④】普通のイフ文との見分け
次の文は、 普通のイフ文、 仮定法の文
どちらですか。
If it rains tomorrow, we will stay at home.
【解説・答え④】
✅ 答え:① 普通のイフ文
解説
- 「明日雨が降る」 → まだ分からないが、起こりうる
- 現実的な条件文
さらに
- if文:現在形
- メイン文:will
👉 仮定法ではない。
【問題⑤】正しい文を選べ。
次のうち、正しい英文を1つ選びなさい。
A. If I am you, I would study harder.
B. If I were you, I would study harder.
【解説・答え⑤】
✅ 答え:B
解説
- 仮定法
- be動詞 → were が正解
- Aは現実の if 文と仮定法が混ざっている
👉 入試で非常に出やすいパターン。
【問題⑥】総まとめ(実戦型)
次の日本語に合う英文として最も適切なものを選びなさい。
「もし今ここに先生がいたら、その質問に答えられるのに。」
A. If the teacher is here now, he can answer the question.
B. If the teacher were here now, he could answer the question.
【解説・答え⑥】
✅ 答え:B
解説
- 「今ここにいない」 → 現実ではない
- 仮定法を使う
👉
- if文:were
- メイン文:could answer
形も意味も正しい。
✅ 確認問題まとめ(先生から一言)
- 全問解けた → 仮定法は入試レベルOK
- ②③⑤で間違えた → 形の確認をもう一度
- ①④で迷った → 普通のイフ文との見分けを復習
✅【中3英語・高校入試対策】仮定法Q&A|あかりとゆうとの疑問解消コーナー
- Q1.仮定法と普通のイフ文、どうやって一瞬で見分けるの?
-
👦ゆうと
「あかり、テスト中って時間ないじゃん。
仮定法か普通のイフ文か、すぐ見分けるコツない?」👧あかり
「あるよ。“今それは本当?”って自分に聞くだけ。」✔ 今ほんとう → 普通のif文
✔ 今ちがう → 仮定法たとえば
- 明日雨が降るかも → 普通
- 今お金がないのに「もしあったら」→ 仮定法
👉 意味の見分けが最優先だよ。
- Q2.どうして仮定法なのに過去形を使うの?
-
👦ゆうと
「今の話なのに、なんで過去形になるの?」👧あかり
「それはね、英語では“現実から遠い”ことを過去形で表すから。」- 現実の話 → 現在形
- 現実とちがう話 → 過去形
👉 時間じゃなくて、気持ちの距離を表してるんだよ。
- Q3.メイン文で will を使っちゃダメなのはなぜ?
-
👦ゆうと
「未来っぽいんだから、will でもよくない?」👧あかり
「そこが仮定法の落とし穴。」- will / can → 現実に起こりうる未来
- would / could → 現実じゃない想像の結果
👉 仮定法は
if文:過去形
メイン文:would / could
これがセット。 - Q4.If I were you は、was じゃダメなの?
-
👦ゆうと
「I なんだから was でもよさそうだけど…」👧あかり
「入試ではアウト!」仮定法では
✅ be動詞は主語に関係なく were- If I were you
- If she were taller
👉 知っているかどうかだけの問題だから、確実に取ろう。
- Q5.仮定法が使われる問題って、どんな形で出るの?
-
👦ゆうと
「長文?文法?どこで出るの?」👧あかり
「どれでも出るよ。」- 文法問題(空所補充・正誤)
- 英作文
- 長文中の一文
でも見ているのは同じ。
✅ if文は過去形か
✅ メイン文は would / could か
✅ 意味が現実じゃないか👉 この3チェックができれば、形が変わっても対応できる。
👦ゆうと
「Q&A読んだら、引っかかってた所がスッとした!」
👧あかり
「それならOK。
仮定法は“考え方”が分かれば点になる単元だよ。」
🌟 エンディング|ゆうととあかりから中3のみんなへ
👦ゆうと
「最初はさ、仮定法って
なんかややこしくて苦手そうって思ってた。」
👧あかり
「でも、ここまで読んで、問題も解いてみたらどう?」
👦ゆうと
「あれ?
見るポイントって、そんなに多くなかったなって思わない?」
👧あかり
「そう。
仮定法は暗記じゃなくて、
考え方が分かれば点になる単元なんだよ。」
👦ゆうと
「入試が近づくと、不安になるよね。
“本当にこれで大丈夫かな…”って。」
👧あかり
「でもね。
今こうやって一つずつ理解を積み重ねていること、
それ自体がもう前に進んでいる証拠。」
👦ゆうと
「仮定法は、
“分かるようになった人から得点できる”ところ。」
👧あかり
「だから大丈夫。
ここをちゃんと押さえた君は、もう一歩リードしてる。」
👦ゆうと
「全部を完璧にしなくていい。
でも、今日分かったことは、絶対に自分の力になる。」
👧あかり
「焦らず、比べず、
昨日の自分より一歩前へ。」
👦ゆうと
「入試本番、問題を見たときに、
“あ、これ知ってる”って思える瞬間を増やしていこう。」
👧あかり
「その積み重ねが、本番の自信になるから。」
🌈 今日の一歩は、ちゃんと未来につながっている。
最後まで、いっしょにがんばろう。

