恒星・惑星の並び・黒点観察まで完全攻略
— ゆうと&あかりのストーリー解説—
みなさん、こんにちは!合格屋マックスです。
前回までで「天球・星座・月・金星」まで来ました。
今回は天体の“ど真ん中”、太陽と太陽系。
ここがフワッとしていると、天体は最後までモヤります。
でも逆に言うと――ここさえ固めれば、天体の点が安定します。
第1部|ストーリー解説:太陽って、結局なに者?
👦 ゆうと:
「さ…太陽ってさ、毎日出てくるけど、正体よく知らないんだよね。
“めっちゃ熱い球”でしょ? それ以上はわからない…」
👧 あかり:
「いいね。そこが出発点。
太陽ってね、“燃えてる”んじゃなくて、“作ってる”んだよ。」
👦 ゆうと:
「作ってる? 何を?」
👧 あかり:
「エネルギー(光と熱)。
太陽の中心では、水素がくっついてヘリウムになる反応が起きてて、
そのときに“ものすごいエネルギー”が出てるの。」
👦 ゆうと:
「え、火じゃないの!? じゃあ酸素いらないの?」
👧 あかり:
「そう。燃焼(火)じゃないから酸素はいらない。
ここ、入試で“理由”として書けると強いよ。」
第2部|太陽の正体:入試で必要な最小セット
太陽は、太陽系の中心にある 恒星(自分で光る星) です。
✅ 太陽のポイント(最小でOK)
- 恒星(こうせい):自分で光る(=太陽)
- 惑星:自分では光らない/恒星のまわりを回る
- 太陽が光る理由:中心で起きる 核融合(※水素→ヘリウム)
⭐ここは言い切れるように:
「太陽は恒星。核融合で光と熱を出している」
第3部|太陽系の全体像:「中心=太陽」でまず勝つ
太陽系は、ざっくりこうです。
- 中心:太陽
- 太陽の周りを回る:惑星・衛星(惑星の月)・小惑星・彗星 など
そして入試でまず問われるのが、これ。
✅ 惑星の並び(8個)
水金地火木土天海
(太陽に近い順)
- 太陽に近い順:
水星 → 金星 → 地球 → 火星 → 木星 → 土星 → 天王星 → 海王星
第4部|分類で覚えると“答案が安定”する
惑星は「順番」だけでなく「分類」で整理すると、問題文が変わっても崩れません。
① 地球型惑星(岩石中心)
- 内側4つ(小さめ/表面が岩っぽい)
② 木星型惑星(ガス中心)
- 外側の巨大惑星(大きい/ガスが多い)
③ もう1つの分類:内惑星・外惑星(地球を基準)
ここが入試でかなり使われます。
- 内惑星:地球の軌道より内側を回る惑星(=地球より太陽に近い)
→ 水星・金星 - 外惑星:地球の軌道より外側を回る惑星(=地球より太陽から遠い)
→ 火星〜海王星
✅ポイント:
「内惑星=水星・金星(2つ)」
「外惑星=それ以外(火星から外)」
第5部|黒点観察でわかる「太陽が自転している証拠」
ここ、実験・観察問題として超重要です。
「黒点」をきちんと説明できると、太陽の単元が一気に得点源になります。
① まず安全:太陽観察の絶対ルール
👦 ゆうと:
「黒点って望遠鏡で見るんでしょ? のぞけばいいの?」
👧 あかり:
「それ、絶対ダメ!太陽は強すぎるから、目が一瞬で危険。
入試でも“注意”は超定番だよ。」
✅ 太陽観察の原則(大事)
- 望遠鏡を直接のぞいて太陽を見ない
- 観察は 太陽フィルター(専用)を使うか、投影法(スクリーンに映す)で行う
- (理科室の観察は、学校の方法に必ず従う)
② 望遠鏡の見え方:上下左右が逆になる
👧 あかり:
「望遠鏡は像が反対に見えることが多い。
だから黒点の位置をスケッチするときは、“見え方が逆”を意識してね。」
✅ よくある言い方:
- 上下左右が反対に見える(像が反転)
→ そのまま写すと、動く向きを勘違いしやすい
③ しばらく見てるとズレる理由:地球の自転
👦 ゆうと:
「あれ?黒点、勝手に動いていく…?」
👧 あかり:
「それはまず、地球が自転してるから。
だから望遠鏡を固定してると、太陽が視野からずれていくんだよ。」
✅ ここを答案にできる:
- 視野でズレる主因:地球の自転
- 黒点そのものが日々移動して見える主因:太陽の自転(次)
👧 あかり:
「ここで注意! 『動く』には2種類あるよ。」
- 望遠鏡の中で、数分でズレていく
→ これは地球の自転(日周運動)によるズレ。地球の自転で、太陽が東から西へ動く。 - スケッチを見比べて、翌日見たら黒点の場所が変わっている
→ これは太陽の自転のせい。
④ 黒点はどんな場所?
黒点は「穴」ではありません。
周りより温度が低い場所なので、相対的に暗く見えて「黒っぽく」見えます。
✅答案用:
「黒点=周囲より温度が低い部分」
⑤ 黒点の位置が動く → 太陽が自転している
👧 あかり:
「黒点を毎日同じ時刻にスケッチすると、位置が少しずつ変わる。
これは、黒点が動いてるというより、太陽が回転してる(自転)ってこと。」
✅結論:
- 黒点の位置の変化 = 太陽の自転の証拠
⑥ 自転の向き:基本は反時計回り(※“北側から見た向き”)
👦 ゆうと:
「で、向きってどっち?」
👧 あかり:
「北側から見たら反時計回り。
太陽系の回転って、基本は同じ向きでそろってることが多いんだ。」
※覚え方としては「基本は反時計回り」でOK(例外がある天体もあるので“基本”が安全)。
黒点は、太陽の表面を**「東から西へ」**移動して見えるよ。これも覚えておこう!
⑦ 真ん中は丸、端は楕円に見える → 球体が回転している証拠
👧 あかり:
「黒点は、太陽の真ん中にあるときは丸く見えるのに、端に近づくと楕円っぽく見える。
これは、球の表面を斜めから見てるからだよ。」
✅ここから言えること:
- 太陽は 球体
- 黒点は太陽の 表面上 にある
- それが移動して見える → 太陽が自転
第6部|ミスを防ぐ!入試でズレやすいポイント3つ
① 太陽を「惑星」と書いてしまう
- 太陽は 恒星(自分で光る)
- 惑星は 自分では光らない(反射で見える)
② 「太陽は燃えているから酸素が必要」と思い込む
- 太陽のエネルギー源は 核融合
- 燃焼ではない → 酸素は不要
③ 内惑星・外惑星を「太陽から近い/遠い」と混ぜて崩れる
- 内惑星・外惑星は“地球の軌道”が基準
✅整理の合言葉:
「順番=太陽基準」/「内外=地球基準」
✅ 先生のここだけは絶対に押さえろ!
- 太陽は 恒星(自分で光る)
- 太陽が光る理由は 核融合(燃焼じゃない→酸素不要)
- 惑星は 8個、並びは 水金地火木土天海
- 地球型惑星(岩石中心)-水金地火の4個
木星型惑星(ガス中心)-木土天海の4個 - 内惑星=水星・金星(地球より内側)
- 外惑星=火星〜海王星(地球より外側)
- 黒点=周囲より温度が低い部分
- 黒点の位置が日ごとに動く → 太陽が自転(北側から見て反時計回り)
- 太陽観察は 絶対に直接見ない(フィルター/投影法)
第7部|確認問題(入試の取りこぼし防止)
基本
(1) 太陽は自分で光る星なので( )である。
(2) 太陽が光と熱を出す理由は、中心で起こる( )である。
(3) 太陽に近い順に、惑星を4つ書け。( )
(4) 内惑星は( )と( )である。
(5) 黒点は周りより( )が低い部分である。
解答
(1) 恒星
(2) 核融合
(3) 水星・金星・地球・火星
(4) 水星、金星
(5) 温度
解説(要点だけ)
- (1) 自分で光る星=恒星。惑星は反射で明るく見える。
- (2) 燃焼ではなく核融合でエネルギーを作る。
- (4) 内惑星は地球より内側(2つだけ)。
- (5) “周囲より温度が低い”→暗く見える。
② 正誤(まちがい探し)
(1) 惑星は自分で光る。
(2) 太陽は燃えているので酸素が必要だ。
(3) 内惑星と外惑星の区別は、地球の軌道を基準にする。
(4) 太陽を望遠鏡で観察するとき、直接のぞいてもよい。
(5) 黒点の位置が日ごとに変わって見えるのは、太陽が自転しているからである。
(1) ×(惑星は自分で光らない)
(2) ×(核融合なので酸素不要)
(3) ○(内外は地球の軌道が基準)
(4) ×(直接は危険。フィルター/投影)
(5) ○(黒点の移動=太陽の自転の証拠)
③ 並べ替え 太陽から近い順に並べなさい。
火星・金星・地球・水星
(解答) 水星 → 金星 → 地球 → 火星
④ 黒点を数日間観察すると位置が変化して見える。
このことから分かる太陽の運動を、理由とともに答えなさい。
太陽は自転している。黒点の位置が日ごとに変わって見えるのは、
黒点が太陽の表面上にあり、太陽が回転しているためである。
(短く書くなら)
黒点の位置の変化から、太陽が自転していると分かる。
第8部|よくある質問(Q&A)|太陽と太陽系のギモン
- ❓Q1 なんで太陽は“火”じゃないの?
-
👉 燃焼は酸素が必要。でも太陽は核融合でエネルギーを出すから、燃えるのとは別。
- ❓Q2 惑星って、なんで光って見えるの?
-
👉 太陽の光を反射してるから。自分で光ってるわけじゃない。
- ❓Q3 内惑星と外惑星って、どう見分ける?
-
👉 地球の軌道より内側=内惑星(2つ)/外側=外惑星(火星から外)。
- ❓Q4 黒点って、何が“黒い”の?
-
👉 周りより温度が低いから暗く見えるだけ。穴ではない。
エンディング:太陽系は「地図」になる
👦 ゆうと:
「太陽が“燃えてる”んじゃないって、スッキリした…。
しかも黒点で自転まで分かるの、面白いな。」
👧 あかり:
「うん。太陽と太陽系は“地図”。
地図が頭に入ると、次の単元(見え方・動き・計算)で迷子にならないよ。」
👦 ゆうと:
「よし。天体、ここから逆転できる気がしてきた。」
保護者の方へ(家庭でできる一言サポート)
天体は「暗記」に見えて、実は整理の教科です。
ご家庭では、次の一言が効きます。
- 「太陽は恒星だよね?(自分で光る?)」
- 「内惑星って2つだけ、言える?」
- 「黒点が動く=太陽が何してる?」
- 「太陽観察の注意、何が一番大事?」
“確認”の会話が増えると、子どもは自分で整え始めます。
ここができると、天体は一気に得点源になります。

