財政と国民の福祉を 流れで完全整理
中3公民でつまずきやすい
「税金・財政政策・社会保障・国民の福祉」を、
用語の丸暗記ではなく、
“意味がつながる形”で整理していきます。
【第1部】 ストーリー解説
👜 財政って何?国のサイフの話
👦ゆうと
「ねえあかり、“財政”って言葉がもう難しそうなんだけど…」
👧あかり
「大丈夫。“国のおサイフ”って考えれば一気に分かりやすくなるよ。」
👧あかり
「国がどこからお金を集めて(歳入・さいにゅう)
何に使うか(歳出・さいしゅつ)。
この一連のしくみをまとめて 財政(ざいせい) って言うんだ。」
👦ゆうと
「え、じゃあ家計と同じ?」
👧あかり
「ほぼ同じ!
ただし桁がめちゃくちゃ大きいけどね。」
📒 予算ってどうやって決まるの?
👦ゆうと
「国のお金の使い道って、誰が決めてるの?」
👧あかり
「ここ、入試にそのまま出るよ。」
👉 予算(お金の使い道の計画)
✅ 作る → 内閣
✅ 決める(審議する) → 国会
👦ゆうと
「内閣が考えて、国会がOK出すんだ。」
👧あかり
「そう。それを覚えれば1点ゲット。」
💴 国債って何?なんで問題なの?
👦ゆうと
「国債(こくさい)って“国の借金”って聞くけど、それの何がまずいの?」
👧あかり
「今の国はね、
税金だけじゃ足りなくて、借金に頼りすぎているんだ。」
👧あかり
「しかも国債は…」
👉 将来返さなきゃいけない
👦ゆうと
「あ…それって…」
👧あかり
「そう。
将来返すのは、今の子どもたち、つまり私たち。」
👦ゆうと
「うわ、それ“将来世代への負担”ってやつだ。」
👧あかり
「正解。
この言葉、テストでよく出るよ。」
🧾 税金は2種類!ここは絶対得点ゾーン
👦ゆうと
「税金っていっぱいあって、いつも混ざる…」
👧あかり
「心配しなくていい。
納め方で2つに分けるだけでOK。」
✅ 直接税
👧あかり
「払う人=負担する人 が同じ税金。」
例
・所得税
・法人税
・相続税
🧠 イメージ:自分で税務署に払う
✅ 間接税
👧あかり
「負担する人と、納める人が別。」
例
・消費税
・酒税
・たばこ税
・関税
🧠 イメージ:お店を通して払う
👦ゆうと
「消費税は、間接税!」
👧あかり
「それだけでかなり強い。」
⚖ 税金のルールでよく出る2つ
👦ゆうと
「累進課税(るいしんかぜい)とか逆進性(ぎゃくしんせい)って、名前が強そう…」
👧あかり
「意味を聞けば、実はシンプル。」
🟢 累進課税(所得税)
収入が多い人ほど、税率が高い。
👉 お金持ちから多く取って、差を小さくする
(=所得の再分配)
🔴 逆進性(消費税)
👦ゆうと
「“逆進性”って、
収入が少ない人ほど負担が重い…って言われても、
正直ピンとこないんだよな。」
👧あかり
「じゃあ、同じ買い物をした2人で比べてみよう。」
▶ たとえば、1,000円のものを買ったとき
消費税10%だと
👉 税金は100円
👧あかり
「ここまでは、誰でも同じだよね。」
🔍 でも“収入”を比べてみると…
✅ 月収10万円の人
→ 100円は 収入の中でかなり重い
✅ 月収100万円の人
→ 100円は ほとんど気にならない
👦ゆうと
「え、税率は同じなのに、
感じる重さは全然ちがうね。」
✅ これが「逆進性」
👧あかり
「消費税は、
お金持ちも、そうじゃない人も、同じ税率。」
👧あかり
「だから――」
👉 収入が少ない人ほど、
生活費の中で税金の割合が大きくなる
👉 結果的に、負担が重く感じられる
これを
逆進性
って言うんだ。
📝 入試での覚え方
👧あかり
「名前を覚えるより、これ。」
✅ 消費税は同じ税率
✅ 生活必需品にもかかる
✅ 収入が少ない人ほど負担が重くなる
👦ゆうと
「なるほど…
“逆”って、
弱い立場の人にきつくなるって意味なんだ。」
👧あかり
「そう。
誰が困るかを考えると、
用語は自然に覚えられるよ。」
🔖 最後に一言まとめ(超重要)
🔴 逆進性
消費税は同じ税率なので、
収入が少ない人ほど負担が重くなる性質。
📊 国は何に一番お金を使っている?
👦ゆうと
「グラフ問題、毎回迷うんだよな…」
👧あかり
「じゃあ順位で覚えよう。」
🥇 社会保障関係費
(年金・医療・介護)
→ 高齢化で増え続けてる
🥈 国債費
→ 過去の借金返済(実はかなりヤバい)
🥉 地方交付税交付金
→ 地方に配るお金
👧あかり
「1位と2位は要注意だよ。」
🚧 不景気のとき、国はどうする?(財政政策)
👦ゆうと
「前に日銀やったけど、今回は違うの?」
👧あかり
「うん。今回は政府(国)の仕事。
でも、考え方は同じだよ。」
不景気のとき
・公共事業を増やす
・減税する
👉 仕事を増やす
👉 国の金庫からお金を世の中に出す
好景気のとき
・公共事業を減らす
・増税する
👉 景気の行き過ぎをストップ
👧あかり
「日銀=金融政策
政府=財政政策
ここ、混ざらないように!」
🛡 社会保障って、そもそも何のため?
👦ゆうと
「社会保障って、多すぎて分からない…」
👧あかり
「まず“根っこ”から。」
👉 日本国憲法25条(生存権)
「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
👧あかり
「社会保障は、これを守るための制度だよ。」
🏛 社会保障の4本柱(超重要)
👦ゆうと
「ここ、いつもごちゃっとする!」
👧あかり
「役割で分けよう。」
✅ 社会保険
事前に保険料を払った人が受ける
(年金・医療・介護)
✅ 公的扶助
税金で助ける
(生活保護)
👉 最後のセーフティネット
✅ 社会福祉
高齢者・障がい者・子どもを支える
(保育所・老人ホーム)
✅ 公衆衛生
病気を防ぐ・環境を守る
(予防接種・ゴミ処理)
👦ゆうと
「生活保護は公的扶助!」
👧あかり
「その一言が言えればOK。」
🌱 ここは“暗記だけ”、“理解ゼロ”ではダメ
👦ゆうと
「なんか量は多いけど、つながってる気がしてきた。」
👧あかり
「それが大事。」
👧あかり
「この分野は
✅ 理解して
✅ 意味をつかんで
✅ 最後に暗記
が一番ラクだよ。」
👦ゆうと
「闇雲に覚えるより、よっぽど楽かも。」
👧あかり
「そう。
財政も社会保障も、
“国がみんなの生活をどう支えるか”の話だからね。」
✅【第2部】「財政・社会保障」の最重要ポイント
🔵 ① 財政とは何か(超基本・必出)
✅ 財政
→ 国がお金を集めて(歳入)、使うこと(歳出)
✅ 予算
→ お金の使い道の計画
→ 内閣が作り、国会が決める
✅ 国債
→ 国の借金
→ 将来の大人(今の中学生世代)が返す
→ 将来世代への負担
📌 語句問題・並び替えで必ず出る定番。
🟢 ② 税金の分類(絶対に落とせない)
✅ 直接税
→ 払う人=負担する人
→ 所得税・法人税・相続税
✅ 間接税
→ 払う人 ≠ 負担する人
→ 消費税・酒税・たばこ税・関税
📌 「消費税=間接税」は入試頻出。
🔴 ③ 累進課税と逆進性(セットで覚える)
✅ 累進課税(所得税)
→ 収入が多い人ほど税率が高い
→ 所得格差を縮める(再分配)
✅ 逆進性(消費税)
→ 同じ税率
→ 収入が少ない人ほど負担が重くなる
📌 「どちらの税か?」まで結びつける。
🟣 ④ 国のお金の使い道(歳出ランキング)
✅ 1位:社会保障関係費
→ 年金・医療・介護(少子高齢化で増加)
✅ 2位:国債費
→ 借金の返済(危険信号)
✅ 地方交付税交付金
→ 地方自治体への補助
📌 グラフ問題は「順位」が命。
🟠 ⑤ 財政政策と金融政策の違い(混同注意)
✅ 財政政策
→ 政府が行う
→ 公共事業・増税・減税
✅ 金融政策
→ 日銀が行う
→ 買いオペ・売りオペ
📌 「誰がやるか」で即判別。
🔵 ⑥ 社会保障の根拠はここ!
✅ 日本国憲法 第25条(生存権)
→ 健康で文化的な最低限度の生活
✅ 社会保障の4本柱
- 社会保険
- 公的扶助(生活保護)
- 社会福祉
- 公衆衛生
📌 説明文 → 名称を選ばせる問題が頻出。
🟢 ⑦ 公害・環境(暗記ゾーン)
✅ 四大公害病
→ 病名・場所・原因物質をセット暗記
✅ 環境基本法・3R・循環型社会
📌 ここは「覚えた人が全員点を取る」。
🔍【第3部】財政と社会保障が一気にわかるQ&A
―「なぜそうなる?」がつながって理解できる5問―
- Q1 👦ゆうと
「“財政”って言葉、よく出るけど…
正直『国のお金』以上のイメージがわかないんだ。」 -
👧あかり
「じゃあ、まずここから整理しよう。」✅ 財政
→ 国が
・お金を集める(歳入)
・お金を使う(歳出)
この全体の流れのこと。👧あかり
「家計で言えば、“家のサイフの管理”みたいなものだよ。」✅ 入試ポイント
財政=国のお金の集め方と使い方 - Q2 👦ゆうと
「国って、なんで国債をそんなに出してるの?
借金ってダメじゃない?」 -
👧あかり
「良いところに気づいたね。」👧あかり
「本当は、税金で全部まかなえるのが理想。
でも今は――」- 高齢者が増えて
- 社会保障費がどんどん増えて
- 税金だけじゃ足りない
👉 だから 国債(借金)に頼っている。
👦ゆうと
「じゃあ、その借金は…?」👧あかり
「将来の大人(今の中学生世代)が返す。
これが『将来世代への負担』って言われる理由だよ。」✅ 入試ポイント
国債=将来世代への負担 - Q3 👦ゆうと
「直接税と間接税、言葉は覚えたけど、
テストで混ざるんだよなぁ…。」 -
👧あかり
「じゃあ、“誰が実際に負担するか”で考えよう。」✅ 直接税
→ 負担する人=納める人
(例:所得税・法人税)✅ 間接税
→ 負担する人 ≠ 納める人
(例:消費税)👧あかり
「消費税は、お店が国に納めるけど、
実際に払ってるのは私たちだよね。」👦ゆうと
「あ、それで“間接”か!」✅ 入試ポイント
消費税=間接税 - Q4 👦ゆうと
「消費税の“逆進性”って、名前がむずかしくて覚えにくい…。」 -
👧あかり
「名前より、“何が問題か”を押さえよう。」🔴 逆進性(消費税)
- 税率はみんな同じ
- でも――
👉 収入が少ない人ほど、生活への負担が重く感じる
👧あかり
「お金が少ない人ほど、
生活費に占める消費税の割合が大きいからだよ。」👦ゆうと
「同じ10%でも、ダメージが違うんだな…。」✅ 入試ポイント
逆進性=低所得者ほど負担が重い - Q5 👦ゆうと
「社会保障って種類が多くて混乱する…。
どう見分ければいいの?」 -
👧あかり
「“保険料を払っているかどうか”がカギだよ。」✅ 社会保険
→ 保険料を払った人が受けられる
(医療保険・年金・介護保険)✅ 公的扶助
→ 税金で支える
→ 生活保護(最後のセーフティネット)✅ 社会福祉・公衆衛生
→ 子ども・高齢者・社会全体を支えるしくみ👧あかり
「この全部の土台にあるのが――
憲法25条“生存権”なんだよ。」✅ 入試ポイント
社会保障=憲法25条(生存権)に基づく
👧あかり
「この分野はね、
暗記だけだと不安定になる。」
👦ゆうと
「理由がわかると、
選択肢も消せるしな。」
👧あかり
「そう。
理解した上で覚えた知識は、
グラフ問題でも理由問題でも使える。」
👉 ここを乗り越えれば、
公民は“足を引っぱる科目”から“得点源”に変わるよ。
📝【入試直前チェック】中3公民・財政と社会保障 確認テスト
問題①
国が、お金を集めて(歳入)使うこと(歳出)のしくみ全体を何というか。
【解答】
財政
【解説】
財政とは、国の「お金の集め方」と「使い方」全体を指す言葉。
入試では意味をそのまま聞かれる。
問題②
国のお金の使い道をあらかじめ決めた計画を何というか。
【解答】
予算
【解説】
予算は
✅ 内閣が作り
✅ 国会が審議・決定する
という流れとセットで覚える。
問題③
税金だけでは足りないとき、国が発行する借金を何というか。
【解答】
国債
【解説】
国債=国の借金。
将来、税金で返すことになるため
「将来世代への負担」と結びつけて覚える。
問題④
税金を負担する人と、納める人が同じ税を何というか。
【解答】
直接税
【解説】
所得税・法人税など。
自分で税務署に納めるイメージ。
問題⑤
消費税は、直接税と間接税のどちらか。
【解答】
間接税
【解説】
お店が国に納めるが、
実際の負担者は消費者。
→ 負担する人と納める人が別=間接税
問題⑥
収入が多い人ほど税率が高くなる所得税の仕組みを何というか。
【解答】
累進課税
【解説】
「金持ちからより多く集める」ことで
所得の差を小さくする狙いがある。
問題⑦
同じ税率なのに、収入が少ない人ほど負担が重く感じる現象を何というか。
【解答】
逆進性
【解説】
消費税の問題点。
生活費に占める税の割合が高くなるため、
低所得者ほど負担が重くなる。
問題⑧
国の歳出の中で、現在いちばん多いのは何費か。
【解答】
社会保障関係費
【解説】
年金・医療・介護など。
少子高齢化で増え続けており、グラフ問題の定番。
問題⑨
不景気のとき、政府が公共事業を増やしたり減税したりする政策を何というか。
【解答】
財政政策
【解説】
これは政府(国)が行う政策。
前に学んだ「日銀の金融政策」と区別するのが超重要。
問題⑩
社会保障制度が根拠としている、日本国憲法の条文は何条か。
【解答】
第25条(生存権)
【解説】
「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
→ 社会保障の根本原理。
👧あかり
「この10問、全部理由つきで説明できたら合格ラインだよ。」
👦ゆうと
「ただ覚えるより、
“なんでそうなるか”がわかると安心だな。」
👧あかり
「それが入試で点が安定する勉強法。」
📝【第4部】高校入試対策・記述問題
中3公民「財政と社会保障」記述で差がつく重要5題
問題①
国の財政において、税金だけでなく国債に頼ることの問題点を、
「将来世代」という言葉を使って説明しなさい。
【模範解答例】
国債は国の借金であり、将来、税金で返済する必要があるため、今の世代のための借金を、将来の世代が負担することになるという問題がある。
問題②
直接税と間接税の違いを、「税金を負担する人」と「税金を納める人」という点に注目して説明しなさい。
【模範解答例】
直接税は、税金を負担する人と納める人が同じであるのに対し、間接税は、税金を負担する人と納める人が別である。
問題③
消費税が「逆進性」をもつと言われる理由を、収入の少ない人の立場から説明しなさい。
【模範解答例】
消費税は収入に関係なく同じ税率がかかるため、収入が少ない人ほど生活費に占める税金の割合が高くなり、負担が重く感じられるからである。
問題④
国の歳出の中で社会保障関係費が増え続けている理由を説明しなさい。
【模範解答例】
高齢者が増える少子高齢化が進み、年金・医療・介護などに使われるお金が増えているためである。
問題⑤
不景気のときに、政府が公共事業を増やしたり減税を行ったりする理由を説明しなさい。
【模範解答例】
仕事を増やし、国民の手元に残るお金を増やすことで、消費や投資を促し、景気を回復させようとしているからである。
👧あかり
「この5問はね、
“用語を知ってるだけ”じゃ絶対に書けない問題なんだよ。」
👦ゆうと
「しくみとか理由まで理解してないと無理だ……。」
👧あかり
「逆に言えば、
ここを書けるようになったら財政・社会保障は得点源。」
🌈 エンディング
― 公民の大きな山を、よく越えたね ―
👧あかり
「ここまで、本当によく頑張ったね。」
👧あかり
「正直に言うとね、
公民の中で“経済・財政・社会保障”は一番しんどい山なんだ。」
👧あかり
「言葉が難しいし、
しかも多いし、
『覚えること多すぎ!』って思ったはず。」
👧あかり
「でも、君は頑張った!」
👧あかり
「財政って何?
税金ってどう集めて、どう使うの?
困っている人を、国はどう支えているの?」
👧あかり
「そうやって、
意味を考えながら進んできた。」
👧あかり
「だからね――
もう気づいてると思うけど、
公民が“暗記だけの教科”じゃなくなってきてるはず。」
👧あかり
「ここを越えた君は、
もう用語を見ただけで止まる段階じゃない。」
👧あかり
「『あ、あれはこういう理由だったな』
って、つながりで考えられる場所まで来てる。」
👧あかり
「それって、すごい成長だよ。」
👧あかり
「もし、分からなくなったら、
またこの山の“登り方”を思い出せばいい。」
👧あかり
「君はもう、
一度ちゃんと登り切った人だから。」
👧あかり
「胸を張っていい。
本当によく頑張ったね。」

