📚 このブログは 「中3公民ストーリーシリーズ|定期テストも入試も安心」 の1本です。
「国会」「内閣」「三権分立」など、公民の中でもイメージしにくい政治のしくみを、会話形式でやさしく解説します。
→ 「政治ってむずかしい…」が「なるほど、そういうことか!」に変わる、わかる中3社会公民シリーズ第1弾! 国会編
🏛️ ストーリー解説:「国会って何してるの?~ゆうととあかりの社会探検~」
👦ゆうと:「ねぇあかり、『国会』ってニュースでよく聞くけど、正直なにやってる場所なのか全然わからないんだけど…。」
👧あかり:「うん、わかる!でも実は、国会って“国の政治のど真ん中”なんだよ。
『国会は国権の最高機関』っていわれていて、つまり“国の中で一番大事な会議の場所”ってことなの。」
👦ゆうと:「最高機関って、なんかすごそう…!でも何がそんなにすごいの?」
👧あかり:「国会はね、“唯一の立法機関”でもあるんだ。つまり、“法律を作ることができるのは国会だけ!”
他のどんな組織も法律を作れないんだよ。」
👦ゆうと:「へぇ~!ってことは、国会がなかったら、国のルールがなくなっちゃうのか!」
👧あかり:「そう!だから国会は“国のルール工場”みたいな場所なんだ。」
🚴♀️1. 国会がなかったら…?
👧あかり:「たとえば、自転車に乗るときのヘルメットのルールとか、ぜんぶ国会で作った法律なんだよ。」
👦ゆうと:「じゃあ、国会って僕たちの生活とめちゃくちゃ関係あるんだね!」
👧あかり:「そうなの。普段気づかないけど、“当たり前の安心”って、国会が作ったルールで守られてるんだよ。」
🧑💼2. 国会で働く人たち
👧あかり:「国会で話し合ってるのは“国会議員”っていう人たち。
選挙で選ばれた人たちが、国民の代表として国のルールを考えてるの。」
👦ゆうと:「ってことは、国会議員って国民の“クラス代表”みたいな存在なんだね!」
👧あかり:「そのたとえ、いいね!みんなの意見を国に伝えるのが仕事なんだ。」
⚖️ 3. 国会の3つのしごと!
👧あかり:「国会の仕事は大きく3つ!」
1️⃣ 法律を作ること
2️⃣ お金の使いみち(予算)を決めること
3️⃣ 内閣(政府)がちゃんと仕事してるかチェックすること
👦ゆうと:「え、チェックもするの?先生みたいだね。」
👧あかり:「そうそう!国会は“国民の代表”だから、内閣がサボってないかをしっかり見張るんだ。
そのときに使われるのが――『内閣不信任案(ないかくふしんにんあん)』っていう仕組みなんだよ。」
🧾 内閣不信任案ってなに?
👦ゆうと:「なんか難しそうな名前だなぁ… “不信任”ってつまりどういうこと?」
👧あかり:「簡単に言うと、“もうこの内閣にはまかせられない”って国会(特に衆議院)が言うことだよ。
たとえば、国のためにちゃんと働いてないとか、国民の信頼を失ったときに出されるんだ。」
👦ゆうと:「へぇ~。それが出されたら、どうなるの?」
👧あかり:「もし衆議院で“内閣不信任案”が可決されたら、内閣は2つの選択をしなきゃいけないの。
ひとつは内閣を全員やめる(総辞職)、もうひとつは衆議院を解散して選挙をやり直すこと。
つまり、“やり直しボタン”を押す感じなんだ。」
👦ゆうと:「なるほど!国会が“ちゃんと仕事してるか見張る”ってことなんだね。」
👧あかり:「そうそう!もし内閣が国民のためにならないことをしたら、
国会が『それはダメだよ!やり直して!』って言える仕組みなんだ。
それが“内閣不信任案”なんだよ。」
👦ゆうと:「じゃあ、内閣はサボれないね。」
👧あかり:「その通り!国会が見ているから、内閣はいつも真剣に仕事をしなきゃいけないんだ。
国会は“国民の代わりにチェックする見張り役”って感じかな。」
🏠4. 衆議院と参議院 ― 二つの部屋のちがい
👧あかり:「国会は“二院制”っていって、『衆議院』(しゅうぎいん)と『参議院』(さんぎいん)の二つの部屋に分かれてるの。」
👦ゆうと:「なんで二つもあるの?」
👧あかり:「二つに分けて話し合うことで、間違いを減らすためなんだ。
“スピード型”の衆議院と、“じっくり型”の参議院って感じかな。」
👦ゆうと:「なるほど、ダブルチェックだね!」
👧あかり:「そう!それぞれの特徴を見てみよう。」
衆議院と参議院のちがい
- 議員数
- 衆議院:465人
- 参議院:248人
- 任期
- 衆議院:4年(※解散あり)
- 参議院:6年(3年ごとに半数改選/解散なし)
- 選挙権(投票できる年齢)
- 衆・参ともに:満18歳以上
- 被選挙権(立候補できる年齢)
- 衆議院:満25歳以上
- 参議院:満30歳以上
- 性格のちがい(イメージ)
- 衆議院=スピード型(国民の声をすぐ反映)
- 参議院=じっくり型(慎重にチェック)
👦ゆうと:「へぇ~、参議院は解散がないんだ!だから“じっくり型”なんだね。」
👧あかり:「そうそう。衆議院は解散があるので選挙が多いから、国民の声がすぐ反映されるのも特徴なんだよ。」
👑5. 衆議院がちょっと強い!?「衆議院の優越」
👦ゆうと:「そういえば、“衆議院の方が強い”って聞いたことあるよ。」
👧あかり:「そう、“衆議院の優越”っていってね、国の大事なことを決めるとき、衆議院の意見が優先されることがあるんだ。
代表的なのはこの4つだよ!」
衆議院の優越(4つ)
- 内閣総理大臣の指名:両院で異なる場合、衆議院の指名が国会の決定に。
- 条約の承認:両院で異なる場合、衆議院の議決が国会の議決に。
- 予算の議決:衆議院可決後、参議院が30日以内に議決しないor否決 → 衆議院の議決が国会の議決。
- 法律案の再可決:両院協議会でも不一致のとき、衆議院で出席議員の3分の2以上で再可決すれば成立。
👦ゆうと:「3分の2って、かなり大きな数字だね。
でもそれだけ“しっかり考えた上で決めてる”ってことか!」
⚖️6. でも、対等な場面もある!
👧あかり:「衆議院ばっかり強いわけじゃないよ。
衆議院と参議院が“対等”に扱われることもあるんだ。」
両院が対等な仕事(4つ)
- 憲法改正の発議:衆・参それぞれ3分の2以上で国民投票へ。
- 国政調査権:どちらの院も政府の仕事を調べられる。
- 決算の審議:使われたお金のチェック。
- 裁判官の弾劾裁判:裁判官に重大な問題があるとき、国会内の特別な裁判所で審査。
- (=裁判官を裁く“特別な裁判”。通常の裁判所とは別)
👦ゆうと:「“弾劾裁判”って何それ?なんか難しい!」
👧あかり:「簡単に言うと、“裁判官がルールを破ったときに、国会がその人を裁く裁判”のこと。
ふつうの裁判じゃなくて、裁判官を裁く“特別な裁判”のこと。」
👦ゆうと:「なるほど、裁判官の先生を国会がチェックしてるんだね。」
⚙️7. 法律ができるまでの道のり
👧あかり:「じゃあ、ルール工場の“製造工程”も見てみよう!」
1️⃣ 法律案の提出
→ 内閣や国会議員が案を出す(“議員立法”もあるよ)
2️⃣ 委員会で話し合い
→ 専門家の意見を聞く“公聴会”を開くこともあるよ
3️⃣ 本会議で投票
→ 両方の院で過半数が賛成したら可決
4️⃣ 天皇陛下の公布
→ 最後に天皇陛下のお印(署名)をもらって正式に“法律”に!
👦ゆうと:「なんか、しっかりした段階を踏んでるね!」
👧あかり:「そう!みんなで考えて、何度もチェックしてから決めるんだよ。」
📖8. 憲法を変えるときは特別ルール!
👧あかり:「憲法を変える“憲法改正”は、さらに慎重。
両院で3分の2以上の賛成がないと“国民投票”に進めないんだ。」
👦ゆうと:「最後は国民が直接決めるんだね!」
👧あかり:「うん、だから“国のきまりのきまり”を変えるのは、すっごく大変なんだよ。」
🗓️9. 国会のいろんなタイプ!
👧あかり:「国会にもシーズンがあるんだよ。」
国会の種類
- 通常国会:毎年1月開会/約150日/主に予算・法律案。
- 臨時国会:必要に応じて開会/重要課題の審議。
- 特別国会:衆院総選挙後30日以内に開会/内閣総理大臣の指名。
- 参議院の緊急集会:衆議院解散中の緊急時に開会/緊急対応を決定。
👦ゆうと:「もし衆議院が解散中に地震とかが起きたら…そのとき参議院が動くんだね!」
👧あかり:「そう、それが“緊急集会”の役割だよ。」
💡10. 今日のまとめ
👧あかり:「まとめると――」
- 国会は国権の最高機関で、唯一の立法機関。
- 国民の代表である国会議員が集まって、法律や予算を決める。
- 衆議院は国民の声をすぐ反映、参議院は慎重にチェック。
- 衆議院の優越があるのは:内閣総理大臣の指名・条約の承認・予算の議決・法律案の再可決。
- 対等な仕事もある:憲法改正の発議・国政調査・決算の審議・裁判官の弾劾裁判。
- 国会には通常・臨時・特別・緊急集会の4種類がある。
- そして、内閣が国民のためにしっかり働いていないと判断されたとき、
衆議院は内閣不信任案(ないかくふしんにんあん)を出すことができる。
それが可決されると、内閣は総辞職するか、衆議院を解散するかを選ばなければならないんだ。 - つまり、国会は「法律を作る場所」であると同時に、**内閣を見張る“国民の代わりの目”**でもあるんだよ。
👦ゆうと:「なるほど!国会は、ルールを作るだけじゃなくて、内閣の仕事をチェックする場所でもあるんだね。」
👧あかり:「うん!“国民のために、国がちゃんと動いているか”を見守るのが国会の大切な役割なんだ。」
👦ゆうと:「なんか国会がすごく立体的にわかった気がする!
“ルール工場”って言葉、もう忘れられないかも。」
👧あかり:「えへへ、これでニュースに“国会”って出てきても、バッチリだね!」
🗳️ Q&Aでおさらい!国会のひみつを解き明かそう!
- Q1 国会って、どうして「国権の最高機関」って呼ばれてるの?
-
👦ゆうと:「“国会は国権の最高機関”って言葉、よく出てくるけど、どういう意味なの?」
👧あかり:「“国権”っていうのは“国の力”のこと。つまり、“国の力の中でいちばん大事な機関”って意味だよ。」
👦ゆうと:「へぇ~、そんなに重要なんだ!」
👧あかり:「うん。国会は“唯一の立法機関”で、法律を作れるのは国会だけ。だから“最高機関”なんだよ。」 - Q2 衆議院と参議院って、どう違うの?
-
👦ゆうと:「衆議院と参議院って、どっちも国会の中にあるけど、何が違うの?」
👧あかり:「衆議院は“スピード型”、参議院は“じっくり型”だよ!」
👦ゆうと:「スピード型?」
👧あかり:「衆議院は任期4年で、解散もあるから、国民の意見がすぐ反映されやすいの。
一方、参議院は任期6年で解散なし。時間をかけて冷静にチェックする役目なんだ。」
👦ゆうと:「なるほど、バランスを取ってるんだね!」 - Q3 衆議院の方が強いって本当?どんなとき?
-
👦ゆうと:「“衆議院の優越”って言葉、聞いたことあるけど、何が優越なの?」
👧あかり:「うん、衆議院の意見が優先されるのは4つの場面だよ。」
👦ゆうと:「4つ?」
👧あかり:「①内閣総理大臣の指名、②条約の承認、③予算の議決、④法律案の再可決だよ。
法律案は、両院協議会でもまとまらないとき、衆議院で出席議員の3分の2以上で再可決すれば成立。」
👦ゆうと:「3分の2!? すごい決意で決めるって感じだね!」 - Q4 衆議院と参議院が“対等”なのはどんなとき?
-
👦ゆうと:「でもさ、いつも衆議院が強いわけじゃないんでしょ?」
👧あかり:「そうそう。対等に決める大事な仕事もあるよ。」
👦ゆうと:「どんなとき?」
👧あかり:「代表的なのは4つ!
①憲法改正の発議、②国政調査権、③決算の議決、④裁判官の弾劾裁判(ばんがいさいばん)。」
👦ゆうと:「弾劾裁判って…なにそれ?」
👧あかり:「裁判官がルールを破ったときに、国会が特別に開く“裁判官を裁く裁判”だよ。
ふつうの裁判とは違って、国会の中で開かれるんだ。」 - Q5 国会っていつ開かれてるの?
-
👦ゆうと:「国会って、いつも開いてるの?」
👧あかり:「実はそうじゃないんだ。4つのタイプがあるんだよ。」
👦ゆうと:「4つ!?」
👧あかり:「うん。
①1月に始まる“通常国会”は予算を中心に話し合う、
②“臨時国会”は必要に応じて開かれる、
③“特別国会”は選挙のあとに開かれて総理大臣を決める、
④そして“参議院の緊急集会”は衆議院が解散中の緊急事態に開かれるの!」
👦ゆうと:「へぇ~、まるで“国のシフト表”みたいだね!」
👧あかり:「そうそう、どの季節でも対応できるように仕組まれてるんだよ。」
🧭 一問一答で確認!国会のしくみマスター
① 国会は国の中でどんな位置づけの機関ですか?
答え:国権の最高機関
解説:
国会は「国の力(国権)」の中で最も重要な働きをする場所。
法律を作る唯一の機関でもあるため、「国権の最高機関」と呼ばれます。
② 国会はどんな仕事をする唯一の機関ですか?
答え:立法(法律を作る)機関
解説:
国会だけが法律を作ることができるため、「唯一の立法機関」と呼ばれます。
③ 国会議員はどのようにして選ばれますか?
答え:国民の選挙で選ばれる
解説:
国会議員は、国民が代表を選ぶ選挙によって決まります。
つまり、国民の声を国に届ける「代表者」です。
④ 国会は何院制ですか?
答え:二院制(にいんせい)
解説:
衆議院と参議院の2つに分かれています。
2つの視点で話し合うことで、より正確で公平な政治を行うことができます。
⑤ 衆議院の議員の人数は何人ですか?
答え:465人
解説:
2025年現在、衆議院は465人。国民の声を素早く反映させることを重視しています。
⑥ 参議院の議員の人数は何人ですか?
答え:248人
解説:
参議院は248人。慎重な話し合いとバランスの取れた政治を担います。
⑦ 衆議院議員の任期は何年ですか?
答え:4年
解説:
衆議院議員の任期は4年ですが、途中で「解散」があるため、
実際はもっと短くなることが多いです。
⑧ 参議院議員の任期は何年ですか?
答え:6年
解説:
参議院議員は6年の任期で、3年ごとに半数が改選されます。
つまり、全員が一度に入れ替わることはありません。
⑨ 衆議院にはあって、参議院にはないものは何ですか?
答え:解散
解説:
衆議院は国民の声をすぐ反映させるために、解散制度があります。
参議院には解散がなく、安定した審議ができます。
⑩ 衆議院と参議院で意見が違ったときに開かれる会議を何といいますか?
答え:両院協議会(りょういんきょうぎかい)
解説:
法律案などで意見が異なるとき、両院の代表が集まって話し合う会議です。
それでも決まらない場合、衆議院で3分の2以上の賛成があれば成立します。
⑪ 衆議院の意見が優先されることを何といいますか?
答え:衆議院の優越(しゅうぎいんのゆうえつ)
解説:
重要な決定で意見が分かれた場合、
より国民の声を反映しやすい衆議院の意見を優先する制度です。
⑫ 衆議院の優越がある4つの場合をすべて答えなさい。
答え:①内閣総理大臣の指名 ②条約の承認 ③予算の議決 ④法律案の再可決
解説:
これらの分野では衆議院の意見が最終的に国会の意見になります。
特に法律案では、衆議院で3分の2以上の賛成が必要です。
⑬ 衆議院と参議院が対等に行う4つの仕事を答えなさい。
答え:①憲法改正の発議 ②国政調査権 ③決算の議決 ④裁判官の弾劾裁判
解説:
国の根本に関わる仕事は、両院が対等に行います。
「弾劾裁判」は、裁判官が不正をしたときに国会が開く特別な裁判です。
⑭ 国会の種類のうち、毎年1月に開かれるのはどの国会ですか?
答え:通常国会
解説:
通常国会は1月に始まり、約150日間開かれます。
予算や法律案の審議が中心です。
⑮ 緊急事態のとき、衆議院が解散中でも開かれる国会は何ですか?
答え:参議院の緊急集会
解説:
たとえば災害などで早急に対応が必要なとき、
参議院だけで開かれる特別な集会です。
⑯ 憲法改正を国民に問う前に、国会でどれくらいの賛成が必要ですか?
答え:衆議院・参議院それぞれで3分の2以上
解説:
憲法改正の発議には、両院それぞれで3分の2以上の賛成が必要。
その後、国民投票で過半数の賛成があれば改正されます
⑰ 国会の3つの主な仕事を答えなさい。
答え:①法律を作る ②予算を決める ③内閣をチェックする
解説:
これが国会の基本の3大仕事。
立法・財政・行政の監視を通して、国を動かしています。
⑱ 国会が内閣の仕事を正しく行っているか調べる権限を何といいますか?
答え:国政調査権
解説:
国会は国民の代表として、内閣や政府の仕事を調べる権限を持っています。
テレビで「○○疑惑を調査する国会」などがこれにあたります。
⑲ 内閣が信頼を失ったとき、国会が出す決議を何といいますか?
答え:内閣不信任案
解説:
衆議院が内閣に対して「信頼できない」と表明する決議。
可決されると、内閣は総辞職するか衆議院を解散しなければなりません。
⑳ 国会で可決された法律を最終的に公布するのは誰ですか?
答え:天皇
解説:
国会で成立した法律は、天皇陛下が「公布」して初めて正式に効力を持ちます。
これは形式的な手続きで、政治的な決定ではありません。
🎯先生のこれだけは絶対におさえろ!
🏛️ 国会の基本
- 国会=国権の最高機関・唯一の立法機関
→ 国のルール(法律)を作るのは国会だけ! - 国会の3つの仕事
① 法律を作る(立法)
② 予算を決める(財政)
③ 内閣をチェックする(行政の監視)
👥 衆議院と参議院のちがい
| 項目 | 衆議院 | 参議院 |
|---|---|---|
| 議員数 | 465人 | 248人 |
| 任期 | 4年(解散あり) | 6年(3年ごとに半数改選) |
| 被選挙権 | 満25歳以上 | 満30歳以上 |
| 解散 | あり | なし |
💬 ポイント:
衆議院=スピード型(国民の声をすぐ反映)
参議院=じっくり型(慎重にチェック)
👑 衆議院の優越(4大場面)
1️⃣ 内閣総理大臣の指名
2️⃣ 条約の承認
3️⃣ 予算の議決(参議院が30日以内に決めなければ衆議院案が成立)
4️⃣ 法律案の再可決(両院協議会でもまとまらない場合、衆議院で3分の2以上の賛成で成立)
⚖️ 両院が対等な仕事(4つ)
1️⃣ 憲法改正の発議(両院で3分の2以上の賛成)
2️⃣ 国政調査権(内閣の仕事を調べる)
3️⃣ 決算の審議(お金の使われ方をチェック)
4️⃣ 裁判官の弾劾裁判(裁判官がルールを破ったときに国会が開く特別な裁判)
🧾 内閣不信任案
- 衆議院が「この内閣は信頼できない」と判断したときに出す。
- 可決されると、内閣は総辞職するか、衆議院を解散するかを選ぶ。
👉 国会が内閣を監視する大事な仕組み!
🗓️ 国会の4つの種類
| 種類 | 開かれる時期 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 通常国会 | 毎年1月から約150日間 | 予算・法律案など |
| 臨時国会 | 必要に応じて開かれる | 重要課題の審議 |
| 特別国会 | 衆議院選挙後30日以内 | 総理大臣の指名 |
| 参議院の緊急集会 | 衆議院解散中の緊急事態 | 緊急対応を決定 |
📖 憲法改正の手続き
- ステップ①:国会の発議(はつぎ)
→ 衆議院・参議院それぞれで3分の2以上の賛成が必要。 - ステップ②:国民投票
→ 国民全員が賛成か反対かを投票で決める。 - ステップ③:過半数が賛成で改正成立!
→ 国の最高ルールである憲法が新しくなる。
💬ポイント:
ふつうの法律よりもずっと慎重に進められる。
それだけ憲法が“国の根っこ”として大切に扱われているということ。
👑 最重要まとめキーワード
「国権の最高機関」
「唯一の立法機関」
「衆議院の優越(4つ)」
「両院が対等な4つの仕事」
「内閣不信任案」
「憲法改正の手続き」
🌟未来はキミの手の中に
国会も、内閣も、裁判所も、
ぜんぶ「国民の声」から生まれています。まだ投票できないキミたちも、
「社会を知る」ことでその一歩をもう踏み出しています。ニュースを見て、「あ、これ授業でやった!」と思えたら、
それはもう“国の動きを読める人”の第一歩。小さな気づきが、いつか大きな力になるよ。
未来は、知ろうとするキミの手の中にあります。

◆鶴ヶ谷教室 ☎252-0998
989-0824 宮城野区鶴ヶ谷4-3-1
◆幸 町 教室 ☎295-3303
983-0836 宮城野区幸町3-4-19
電話でのお問合せ AM10:30~PM22:30
🗳️ Q&Aでおさらい!国会のひみつを解き明かそう!
Q1 国会って、どうして「国権の最高機関」って呼ばれてるの?
👦ゆうと:「“国会は国権の最高機関”って言葉、よく出てくるけど、どういう意味なの?」
👧あかり:「“国権”っていうのは“国の力”のこと。つまり、“国の力の中でいちばん大事な機関”って意味だよ。」
👦ゆうと:「へぇ~、そんなに重要なんだ!」
👧あかり:「うん。国会は“唯一の立法機関”で、法律を作れるのは国会だけ。だから“最高機関”なんだよ。」
Q2 衆議院と参議院って、どう違うの?
👦ゆうと:「衆議院と参議院って、どっちも国会の中にあるけど、何が違うの?」
👧あかり:「衆議院は“スピード型”、参議院は“じっくり型”だよ!」
👦ゆうと:「スピード型?」
👧あかり:「衆議院は任期4年で、解散もあるから、国民の意見がすぐ反映されやすいの。
一方、参議院は任期6年で解散なし。時間をかけて冷静にチェックする役目なんだ。」
👦ゆうと:「なるほど、バランスを取ってるんだね!」
Q3 衆議院の方が強いって本当?どんなとき?
👦ゆうと:「“衆議院の優越”って言葉、聞いたことあるけど、何が優越なの?」
👧あかり:「うん、衆議院の意見が優先されるのは4つの場面だよ。」
👦ゆうと:「4つ?」
👧あかり:「①内閣総理大臣の指名、②条約の承認、③予算の議決、④法律案の再可決だよ。
その他に普通の法律案なら、両院で意見が違ったら、もう一度、衆議院で出席議員の3分の2以上の賛成があれば成立するんだ。」
👦ゆうと:「3分の2!? すごい決意で決めるって感じだね!」
Q4 衆議院と参議院が“対等”なのはどんなとき?
👦ゆうと:「でもさ、いつも衆議院が強いわけじゃないんでしょ?」
👧あかり:「そうそう。対等に決める大事な仕事もあるよ。」
👦ゆうと:「どんなとき?」
👧あかり:「代表的なのは4つ!
①憲法改正の発議、②国政調査権、③決算の議決、④裁判官の弾劾裁判(ばんがいさいばん)。」
👦ゆうと:「弾劾裁判って…なにそれ?」
👧あかり:「裁判官がルールを破ったときに、国会が特別に開く“裁判官を裁く裁判”だよ。
ふつうの裁判とは違って、国会の中で開かれるんだ。」
Q5 国会っていつ開かれてるの?
👦ゆうと:「国会って、いつも開いてるの?」
👧あかり:「実はそうじゃないんだ。4つのタイプがあるんだよ。」
👦ゆうと:「4つ!?」
👧あかり:「うん。
①1月に始まる“通常国会”は予算を中心に話し合う、
②“臨時国会”は必要に応じて開かれる、
③“特別国会”は選挙のあとに開かれて総理大臣を決める、
④そして“参議院の緊急集会”は衆議院が解散中の緊急事態に開かれるの!」
👦ゆうと:「へぇ~、まるで“国のシフト表”みたいだね!」
👧あかり:「そうそう、どの季節でも対応できるように仕組まれてるんだよ。」
