🏛️「国の力を分ける」ってどういうこと?
三権分立の仕組みを図と会話で“スッキリ理解”しよう!
📚 このブログは 「中3公民ストーリーシリーズ|定期テストも入試も安心」 の1本です。
「三権分立」「抑制と均衡」「違憲審査権」など、公民でつまずきやすいテーマを、ゆうととあかりの会話形式でやさしく解説します。
→ 「難しそう…」が「なるほど、そういうことか!」に変わる! わかる中3社会・政治シリーズ第4弾!
1️⃣ 三権分立とは?【中3公民の要点まとめ】
👧 あかり:「たとえば、クラスのリーダーが“今日から宿題なし!”って勝手に決めたらどう?」
👦 ゆうと:「最初はうれしいけど…その人の気分で全部決まるのはイヤだな。」
👧 あかり:「そうでしょ?だから、国でも“力(権力)”を3つに分けて、お互いにチェックし合うんだ。
これが三権分立(さんけんぶんりつ)だよ。」
👦 ゆうと:「つまり、“1人に力を集中させない”仕組みなんだね!」
2️⃣ 三つの力(権力)を覚えよう!【立法・行政・司法】
| 権力 | 担当する機関 | 主な仕事 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| 立法権 | 国会 | 法律を作る | 決める |
| 行政権 | 内閣 | 法律を実行する | 動かす |
| 司法権 | 裁判所 | 法律が守られているか判断する | 守る |
👧 あかり:「国会=ルールを作る、内閣=ルールを動かす、裁判所=ルールを守らせる!」
👦 ゆうと:「なるほど、まるでサッカーの“監督(国会)・選手(内閣)・審判(裁判所)”だね!」
👧 あかり:「その3人がチームワークで動く──それが“三権分立”!」

3️⃣ 三権分立の目的と「抑制と均衡」【中学生にもわかる】
👧 あかり:「どれか1つが強くなりすぎないように、お互いに“ブレーキ”をかけ合う関係になってるんだ。」
👦 ゆうと:「それを何て言うの?」
👧 あかり:「抑制と均衡(よくせいときんこう)っていうんだよ。
お互いに力を制限しながらバランスを保つ、いわば“政治のシーソー”みたいな関係なんだ。」
👦 ゆうと:「いいね、バランスをとるチームプレーなんだ!」
4️⃣ 三権の関係を見てみよう!【国会・内閣・裁判所】
🏛 国会と内閣の関係
- 国会は内閣のリーダーである内閣総理大臣を指名できる。
- もし内閣の仕事ぶりが悪ければ、内閣不信任案を出して“やり直し”を求めることもできる。
- そして、不信任案が可決されると、内閣は10日以内に「総辞職」か「衆議院の解散」を選ばなければならない。
👦 ゆうと:「うわ〜、それってけっこうシビアなんだね。」
👧 あかり:「そう。でも、解散になれば国民が“選挙”で意思を示せる。
選挙のあとに開かれる“特別国会”で、新しい総理大臣を選ぶんだよ。」
⚖️ 内閣と裁判所の関係
- 裁判所は、内閣が出した命令や処分が憲法や法律に反していないかをチェックできる。
- 一方で、内閣は最高裁判所長官を指名し、天皇が任命する。
👧 あかり:「こうして、内閣と裁判所もお互いにチェックし合ってるんだよ。」
🏛 国会と裁判所の関係
- 裁判所は、国会が作った法律が憲法に違反していないか審査できる(違憲審査権)。
- 国会は、もし裁判官が不正をしたら弾劾裁判で罷免できる。
👦 ゆうと:「なるほど、全員が全員を“見張ってる”んだね!」
5️⃣ 国民の役割と政治参加【選挙・世論・国民審査】
👧 あかり:「実は、三権分立の一番の主役は“国民”なんだよ。」
- 選挙で代表を選ぶ → 国会を作る
- 選挙後の特別国会で総理大臣が選ばれる
- 最高裁判所の裁判官は“国民審査”でチェックできる
- さらに、ニュースやSNSなどで意見を発信する“世論(せろん)”も政治を動かす力!
👦 ゆうと:「つまり、ぼくらの声が政治のスタートなんだね!」
6️⃣ 三権分立がなくなるとどうなる?【独裁の危険を防ぐ理由】
👦 ゆうと:「もし誰かが全部の権力を握ったら…?」
👧 あかり:「法律も作って、実行して、裁いて、全部自分の思い通り。
もうそれは“独裁”だよ。だから、三権分立は“自由を守る安全装置”なんだ。」
7️⃣ まとめ✨
- 三権分立=国の権力を分けて、お互いに抑制と均衡を保つ仕組み
- 国会=法律を作る
- 内閣=法律を実行する
- 裁判所=法律を守らせる
- 国民=選挙と世論で政治に参加する
👦 ゆうと:「国って、ちゃんとバランスを考えて動いてるんだね。」
👧 あかり:「そう。誰か一人のためじゃなく、みんなのために動く。それが“民主主義の土台”だよ。」
🗳️ 三権分立のQ&Aまとめ【中学生の疑問を完全解決!内閣・国会・裁判所の関係もスッキリ】
- Q1 なんで「三つ」に分ける必要があるの?一つじゃダメなの?
-
👦 ゆうと:「“三権分立”って、なんでわざわざ3つに分けるの?ひとつにまとめたほうが早そうじゃない?」
👧 あかり:「たしかに早くはなるけど、危険なんだよ。
ひとつに集中すると、“間違っても止める人がいない”でしょ?
それだと独裁になるかもしれない。だから、力を分けて見張り合うことで安全を守ってるの。」👦 ゆうと:「なるほど、スピードよりも安全を選んでるんだね!」
- Q2 「抑制と均衡」って、むずかしい言葉だけど何のこと?
-
👦 ゆうと:「“抑制と均衡”って教科書に書いてあったけど、なんかカタい言葉だなぁ。」
👧 あかり:「簡単に言うと、“お互いにブレーキをかけ合う”ってこと!
たとえば国会が暴走しそうなら、裁判所が“それ憲法違反じゃない?”って止める。
逆に裁判所が変な判断をしたら、国会が弾劾裁判で裁判官をチェックする。
このバランスこそが、三権分立の心臓なんだよ。」👦 ゆうと:「なるほど、“お互いにストッパーになってる”ってことだね!」
- Q3 国民は三権分立にどう関わってるの?
-
👦 ゆうと:「三権分立って国の話っぽいけど、国民は関係あるの?」
👧 あかり:「めちゃくちゃ関係あるよ!
だって国会の議員を選ぶのは国民でしょ?
内閣総理大臣もその国会から選ばれるし、最高裁の裁判官も“国民審査”でチェックできる。
つまり、三権のスタート地点には必ず国民がいるんだよ。」👦 ゆうと:「ぼくらの1票が、国の仕組みを動かしてるんだね。」
- Q4 “法律を作る”国会と、“法律を守らせる”裁判所って、どっちがえらいの?
-
👦 ゆうと:「ルールを作る国会のほうが上っぽいけど、違うの?」
👧 あかり:「いい質問!実は“えらい順”はないの。
それぞれが別の役割で、対等な関係なんだよ。
国会が作った法律でも、憲法に反してたら裁判所が『それは無効です』って言えるし、
裁判所も国会のチェックを受ける。
つまり、えらい順じゃなくて“お互いを信頼し合う関係”なんだ。」👦 ゆうと:「なるほど、チームの“ポジション違い”みたいなもんか。」
- Q5 三権分立って、国民の生活にどんな関係があるの?
-
👦 ゆうと:「正直、三権分立って“遠い話”って感じなんだけど…。」
👧 あかり:「でもね、三権分立があるから、
“勝手に税金が上がる”とか、“言いたいことが言えない”ってことが起きにくいんだよ。
つまり、ぼくらが“安心して生きられる社会”を守ってるのが三権分立。
ニュースで“憲法に違反”とか出るとき、それは裁判所がみんなの自由を守ってる証拠なんだ。」👦 ゆうと:「そうか、三権分立って“自由の守り神”なんだね!」
💬 ひとことまとめ
三権分立は、“力を分けて、見張り合って、国民を守る”仕組み。
国会・内閣・裁判所がそれぞれ違う役割をもって、正義と自由のバランスを取っているんだよ。
⚖️ 三権分立の確認テスト【第1部】~基本用語の総まとめ~
① 「三権分立」とは何を分ける仕組みですか?
答え:国の権力(立法・行政・司法)を3つに分ける仕組み。
💬 一言:力を分けてバランスを取る!
📘 解説:三権分立とは、国の力を分けて互いに監視し合い、権力の乱用を防ぐ制度。
② 「三権分立」を行っている理由は何ですか?
答え:権力の集中を防ぎ、国民の自由と権利を守るため。
💬 一言:暴走ストップの安全装置!
📘 解説:一つの機関に権力が集中すると独裁になる危険があるため、3つに分けて抑制し合う。
③ 「立法権」を持っている機関はどこですか?
答え:国会。
💬 一言:ルールをつくる力。
📘 解説:国会は国民の代表として、法律や予算などを決める「立法機関」。
④ 「行政権」を持っている機関はどこですか?
答え:内閣。
💬 一言:決まったことを実行!
📘 解説:内閣は国会で決まった法律を実際に行う「実行機関」。総理大臣と各大臣で構成される。
⑤ 「司法権」を持っている機関はどこですか?
答え:裁判所。
💬 一言:ルールを守らせる力。
📘 解説:裁判所は法律に基づいて争いを解決し、憲法が守られているかを判断する。
⑥ 三権分立の3つの権力を答えなさい。
答え:立法権・行政権・司法権。
💬 一言:決める・動かす・守る。
📘 解説:「決める(国会)」「動かす(内閣)」「守る(裁判所)」で整理すると覚えやすい。
⑦ 三権分立の目的を一言で言うと?
答え:権力のバランスをとって国民の自由を守ること。
💬 一言:バランスこそ自由のカギ。
📘 解説:力を分けて見張り合うことで、公平な政治を保つ。
⑧ 三権分立の仕組みで、お互いにブレーキをかけ合うことを何といいますか?
答え:抑制と均衡(よくせいときんこう)。
💬 一言:お互いストッパー!
📘 解説:国会・内閣・裁判所が互いに干渉しすぎず、見張り合うことで政治の安定を保つ。
⑨ 「憲法の番人」と呼ばれているのはどの機関ですか?
答え:最高裁判所。
💬 一言:最後のジャッジ!
📘 解説:違憲審査権をもち、法律や命令が憲法に違反していないかを最終的に判断する
⑩ 違憲審査権とはどんな権利ですか?
答え:法律や命令が憲法に違反していないかを判断する権利。
💬 一言:ルールのルールを守る!
📘 解説:裁判所がもつ権限で、憲法を守るための最終チェック機能。
⚖️ 三権分立の確認テスト【第2部】~制度と国民の関係~
⑪ 国会はどんな権力を持っていますか?
答え:立法権。
💬 一言:法律を作る中心!
📘 解説:国民の代表として、法律や予算を決める権力をもつ。
⑫ 内閣はどんな権力を持っていますか?
💬 一言:政治を動かす中心!
📘 解説:国会で決まった法律を実際に実行する役目を担う。
⑬ 裁判所はどんな権力を持っていますか?
答え:司法権。
💬 一言:正義を守る最後の砦。
📘 解説:争いを解決し、憲法に反する行為を正す役目をもつ。
⑭ 国会が内閣に対して出せる、信頼を失ったときの決議を何といいますか?
答え:内閣不信任案。
💬 一言:やり直しを求めるサイン。
📘 解説:衆議院が可決すると、内閣は10日以内に総辞職か衆議院解散を選ばなければならない。
⑮ 内閣が国会を解散したとき、そのあとに開かれる国会を何といいますか?
答え:特別国会。
💬 一言:新しい総理を決める場所。
📘 解説:衆議院総選挙のあと、新しい総理大臣を選ぶために開かれる国会。
⑯ 国民が政治に意見を伝える方法で、選挙以外にあるものは何ですか?
答え:世論(せろん)。
💬 一言:みんなの声が政治を動かす!
📘 解説:新聞・テレビ・SNSなどで表れる国民の意見。政治や政策に影響を与える。
⑰ 三権分立で、国民が裁判所に関わる方法は何ですか?
答え:国民審査。
💬 一言:最高裁のチェック係!
📘 解説:最高裁判所の裁判官が信頼できるかを、選挙時に「×」をつけて判断する制度。
⑱ 三権分立を一言で説明しなさい。
答え:国の権力を三つに分けて、互いに抑制と均衡を保つ仕組み。
💬 一言:自由を守る3本の柱!
📘 解説:三権分立の目的は、権力の乱用を防ぎ、国民の自由を守ることにある。
三権分立の最終確認問題
①~⑨に適語をいれてください。

国会と 内閣の関係と国民
① 内閣総理大臣の指名と内閣不信任
国会議員の中から、誰が内閣総理大臣にふさわしいか、話し合って多数決で決めるよ!
内閣の仕事ぶりが悪いと判断された場合、「やめろ」と内閣不信任案を出します。
② 衆議院の解散
衆議院で内閣不信任決議がされたら、総辞職するか衆議院を解散して、選挙で国民に意見を聞きます。
法律案の提出
国会で話し合ってほしい内容について、内閣が法律案という形で国会に提案するんだ。
国会はその内容を審議し、必要があれば修正を加えて、法律として成立させるかどうかを決めるよ。
⑦ 選挙
選挙で当選した人が国会議員になります。
⑧ 世論
国民の声は、国会での議論や内閣の政策に大きな影響を与えるよ!
国会 と 裁判所の関係と国民
⑤ 法律の違憲審査
裁判所は、国会が作った法律が憲法に違反していないかを審査する権限を持っています。
⑥ 裁判官の弾劾裁判
裁判官が不正を行った場合、国会は裁判官を罷免することができます。
⑨ 国民審査
最高裁判所の裁判官に対して、国民がその是非を問うことができる制度だよ。
内閣と 裁判所関係
③ 命令,規則,処分の違憲・違法審査
裁判所は、内閣が行ったことや命令などが憲法に違反していないかを審査することができます。
④ 最高裁判所長官の指名,その他の裁判官の任命
内閣は最高裁判所長官を指名し、天皇が任命します。また、その他の裁判官も任命します。
🏁 まとめメッセージ
国会・内閣・裁判所――この3つがちゃんとバランスを取っているから、
私たちは今日も安心して暮らせるんだ。
👩🏫 これだけは絶対に覚えろ!三権分立編
⚖️ 1️⃣ 三権分立の基本
| キーワード | 内容 | 一言まとめ |
|---|---|---|
| 三権分立 | 権力を3つに分けてお互いに見張り合う仕組み | 独裁を防ぐ安全装置! |
| 目的 | 権力の集中を防ぎ、国民の自由・権利を守る | 「自由を守るための分立」 |
| 抑制と均衡 | お互いがブレーキをかけ合ってバランスを保つこと | チェック&バランス! |
🏛️ 2️⃣ それぞれの機関と役割
| 機関 | 権力 | 主な仕事 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 国会 | 立法権 | 法律をつくる | 「決める」 |
| 内閣 | 行政権 | 法律を実行する | 「動かす」 |
| 裁判所 | 司法権 | 法律が守られているか判断する | 「守る」 |
💬 一言ポイント
国会=国民の代表、
内閣=政治の実行班、
裁判所=正義の審判!
🧠 3️⃣ ここがテストの核心!
| テーマ | 絶対に出るポイント | 覚え方・コメント |
|---|---|---|
| 三権分立の目的 | 権力の集中を防ぎ、国民の自由を守る | 「自由は分けて守る」 |
| 抑制と均衡 | 三つの機関が互いにチェックし合う | 「けん制し合うバランス」 |
| 憲法の番人 | 最高裁判所 | 「最後のジャッジ」 |
| 違憲審査権 | 法律が憲法に反していないか判断する | 「ルールのルールを守る」 |
| 内閣不信任案 | 衆議院が可決すると10日以内に総辞職か解散 | 「10日ルール」 |
| 特別国会 | 衆議院解散後の選挙のあと、新しい総理を選ぶ | 「選挙後=特別国会」 |
| 世論 | 国民の意見・考え | 「声が政治を動かす」 |
💡 4️⃣ 国民が関わる仕組みも忘れるな!
| 制度 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 選挙 | 国会議員を選ぶ | 立法のスタート! |
| 国民審査 | 最高裁判所の裁判官をチェック | 「×」で信頼を試す制度 |
| 世論 | 政治への国民の意見 | SNS・ニュースも影響あり! |
🏁 5️⃣ 一文で言えるようになれば完璧!
三権分立とは、国の権力を立法・行政・司法に分けて、お互いに抑制と均衡を保ち、国民の自由を守る仕組みである。
💬 定期テストでも入試でも、この一文が書けたら満点です!
🌅 最後に
👦 ゆうと:「三権分立って、なんか“むずかしいルール”だと思ってたけど、実は“人を守る仕組み”なんだね。」
👧 あかり:「そうだよ。誰かがまちがっても、別の誰かが気づいて、正してくれる。
それって、“完ぺきじゃない人間”だからこそ作れた、やさしい仕組みなんだと思う。」
👦 ゆうと:「たしかに。正義って、いつもまっすぐじゃないけど、
“まっすぐになろうとする努力”が大事なんだね。」
👧 あかり:「うん。だから、三権分立って“信頼のリレー”みたいなもの。
国会も、内閣も、裁判所も、国民も、それぞれのバトンをしっかりつないでる。」
👦 ゆうと:「じゃあ、ぼくらもちゃんと“次のバトン”を渡せるように、
正しいことを選べる人になりたいね。」
👧 あかり:「うん。それが“自由を守る”ってことなんだよ。」
👦 ゆうと:「…この仕組みがあるから、ぼくらの“今日”があるんだね。」
🌸 二人の声が静かに響く教室に、夕日が差し込む。
窓の外では、いつもと変わらない町の音。
でも、その日ゆうとは少しだけ、“自分もこの社会の一員なんだ”と感じていた。


