〜ゆうととあかりの、お天気キャスターへの道〜
バラバラ知識を「1枚の天気図」でつなぐ
天気図の完全攻略
「天気図なんて、ただのシマシマ模様にしか見えない……」
等圧線、高気圧、前線、気団……覚える言葉が多すぎてパンクしそうになっていませんか?
実は、天気図は「空気たちの勢力争いの地図」なんです。
どこが攻めていて、どこが守っているか。
その「戦況」が見えれば、未来の天気(予報)も、今の季節も一瞬でわかるようになります。
今回は、バラバラだった知識をこの1記事で全部つなげます。
「え、そんなに簡単なの?」と思ったあなた。
3分だけ時間をください。読み終わる頃には、お天気キャスター並みの知識が身についていますよ!
登場人物
👦 ゆうと:天気図を見ると目が回る。「西高東低」を四字熟語だと思っている。
👧 あかり:理科が得意。「天気図は空気の合戦マップ」として楽しんでいる。
第1部 ストーリー解説|「等圧線」は山の地図と同じ!
シマシマ模様の正体
👦 ゆうと
「うげぇ……。今日の理科、この『シマシマの地図』を読み取るんでしょ?
線がいっぱいで訳わかんないよ。」
👧 あかり
「ふふっ。難しそうに見えるけど、これは社会科で習った『等高線(とうこうせん)』と同じだよ。」
- 社会の地図:「高さ」が同じ場所を結んだ線(山や谷がわかる)
- 天気図:「気圧」が同じ場所を結んだ線(空気の山や谷がわかる)
👧 あかり
「この線を『等圧線(とうあつせん)』って言うの。
ルールは簡単。4hPa(ヘクトパスカル)ごとに引いてあるだけ。」
👦 ゆうと
「4ごと? 中途半端だな。」
👧 あかり
「そして、見やすくするために20hPaごと(5本に1本)は『太い線』になってるの。
ここテストに出るよ!」
風は「坂道」を転がるボール
👧 あかり
「じゃあ質問。
等圧線の間隔が『狭い』ところと、『広い』ところ。どっちが風が強いと思う?」
👦 ゆうと
「えーっと……狭いってことは、線がギチギチってことでしょ?
なんか窮屈そうだから……強い?」
👧 あかり
「正解! これも山で考えるとわかるよ。」
- 間隔が狭い = 急な坂道 = ボールが速く転がる = 風が強い! 🌪️
- 間隔が広い = なだらかな坂 = ボールがゆっくり = 風が弱い 🍃
👦 ゆうと
「なるほど! 等圧線は『空気の滑り台』なんだ!」
第2部 前線と雲|空気たちの「激突バトル」
冷たい空気 vs 暖かい空気
👧 あかり
「次は、地図にあるギザギザの線(寒冷前線)と、モコモコの線(温暖前線)の話。
これは、性格の違う空気同士の『最前線(バトルライン)』なの。」
- 寒気(かんき):冷たくて重い。強引な性格。
- 暖気(だんき):暖かくて軽い。おっとりした性格。
寒冷前線=「強引なタックル」
👧 あかり
「寒冷前線は、寒気が暖気に突っ込んでいく場所。
寒気は重いから、暖気の下に『オラオラ〜!』って潜り込むの。」
【図:寒気が暖気を下から突き上げ、縦長の雲(積乱雲)ができている図】
👦 ゆうと
「うわ、突き上げられた暖気がすごい勢いで上昇してる!」
👧 あかり
「そう。急に上昇するから、縦に長い雲(積乱雲)ができて、短時間に激しい雨が降るの。
通り過ぎた後は、寒気に占領されるから気温が下がるよ。」
温暖前線=「じわじわ乗り上げ」
👧 あかり
「逆に温暖前線は、暖気が寒気に追いつく場所。
暖気は軽いから、寒気の上を『よいしょ……』って緩やかに登っていくの。」
【図:暖気が寒気の上を滑るように登り、横長の雲(乱層雲)ができている図】
👦 ゆうと
「こっちは平和そうだね。」
👧 あかり
「だから雲も横に広くて(乱層雲など)、シトシトと長い雨が降るの。
通り過ぎた後は、暖気に包まれるから気温が上がるよ。」
第3部 日本の四季|勝っているのはどっちの「気団」?
日本の天気は「西から東」へ
👧 あかり
「天気予報で、お天気お姉さんが『中国大陸の方から雲が近づいています』って言うでしょ?
あれは、日本の上空には『偏西風(へんせいふう)』っていう、西から東へ流れる強い風が吹いているからなの。」
👦 ゆうと
「ああ、だから天気は西から下り坂になるのか!
ベルトコンベアみたいに運ばれてくるんだね。」
季節を決める「4大気団」の戦い
👧 あかり
「最後に、季節ごとの天気図の特徴を一瞬で見抜くコツを教えるね。
日本を囲む4つの巨大な空気の塊(気団)のうち、どこが勝っているかを見るだけ!」
🥶 冬:シベリア気団の独り勝ち(西高東低)
- 特徴:西(大陸)に高気圧、東(海)に低気圧。
- 等圧線:縦縞(たてじま)のラインがいっぱい!
- 天気:日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴れ。
👦 ゆうと
「これが『西高東低(せいこうとうてい)』か! 縦縞模様は冬だね。」
🥵 夏:小笠原気団の圧勝(南高北低)
- 特徴:南(太平洋)に巨大な高気圧。
- 等圧線:数が少なくてスカスカ(クジラの尾のような形)。
- 天気:蒸し暑い晴れ。
☔ 梅雨:オホーツク vs 小笠原(停滞前線)
- 特徴:北の冷たい気団と、南の暖かい気団が引き分けで押し合っている。
- 天気図:日本列島の上に、真横に「停滞前線(梅雨前線)」が居座る。
- 天気:ずーっと雨。
👦 ゆうと
「すげえ……。
等圧線の形を見ただけで、季節までわかるようになった!」
【第4部】ここだけは押さえろ!テストの鉄則まとめ
ここが点数の稼ぎどころ! 表のイメージで覚えよう。
1. 等圧線のルール
- 間隔:4hPaごと。
- 太線:20hPaごと。
- 風の強さ:間隔が狭いほど強い。
2. 前線の違い(記述対策)
| 前線 | 雲の形 | 雨の特徴 | 通過後の気温 |
| 寒冷前線 | 積乱雲(縦長) | 短時間に激しい雨 | 下がる 🥶 |
| 温暖前線 | 乱層雲(横長) | 長時間に穏やかな雨 | 上がる 🥵 |
3. 四季のキーワード(漢字指定に注意!)
- 冬:西高東低(せいこうとうてい)、シベリア気団、季節風(北西)
- 夏:南高北低(なんこうほくてい)、小笠原気団、季節風(南東)
- 梅雨・秋雨:停滞前線(ていたいぜんせん)
- 春・秋:移動性高気圧(天気は変わりやすい)
【第5部】よくある質問(Q&A)|風の向きと台風のヒミツ
- Q1. 「偏西風」と「季節風」って何が違うの?
-
Q1. 「偏西風」と「季節風」って何が違うの?
A. 吹いている「高さ」と「範囲」が違います。- 偏西風: 日本のずっと上空(高い所)を、一年中「西から東へ」吹いている世界規模の風です。
天気(雲)を運んでくるベルトコンベアの役割をします。 - 季節風: 地面近くを吹く風で、季節によって向きが変わります。(冬は北西から、夏は南東から)。
テストで「天気が西から東へ移り変わるのはなぜ?」と聞かれたら「偏西風」と答えましょう!
- 偏西風: 日本のずっと上空(高い所)を、一年中「西から東へ」吹いている世界規模の風です。
- Q2. 高気圧からは風が出るの? 入るの?
-
A. 高気圧からは「吹き出し」、低気圧には「吹き込み」ます。
- 高気圧: 上から空気が降ってくる(下降気流)ので、地面にぶつかって外側へ「時計回り」に吹き出します。
- 低気圧: 空気が吸い上げられる(上昇気流)ので、内側へ「反時計回り」に吹き込みます。
※ペットボトルのキャップを回す方向と同じ!と覚えると便利です。
閉める(右回り)=沈む=高気圧、 開ける(左回り)=浮く=低気圧
- Q3. 温暖前線が通るとなんで気温が上がるの?
-
A. 暖かい空気(暖気)のエリアに入るからです。
前線とは「空気の境目」のこと。
温暖前線が通り過ぎたということは、「ここから先は暖気の陣地ですよ!」というエリアに入ったことを意味します。だから気温が上がります。
逆に寒冷前線が通ると、冷たい空気(寒気)の陣地に入るので気温が下がります。
【第6部】確認問題
Q1. 天気図で、等圧線が狭くなっている場所の風はどうなっていますか?
👉 答えを見る
答え:風が強い
解説:急な滑り台をイメージしよう!
Q2. 寒冷前線が通過したあと、気温と風向はどう変化しますか?
👉 答えを見る
答え:気温は下がり、風向は北寄り(北西)に変わる。
解説:冷たい空気に包まれるから寒くなるよ。
Q3. 次の天気図の特徴はどの季節?
「日本列島の西側に高気圧、東側に低気圧があり、等圧線が縦縞模様になっている」
👉 答えを見る
答え:冬
解説:典型的な「西高東低」の冬型の気圧配置だね。
エンディング|ゆうととあかりから受験生へ
👦 ゆうと
「天気図って、ただの線じゃなくて『空気の陣取り合戦』だったんだね。
冬将軍(シベリア気団)が攻めてきてるとか考えると、なんか燃えるわ。」
👧 あかり
「そうそう!
ニュースの天気予報で『西高東低』って聞こえたら、ぜひ天気図を見てみて。
綺麗な縦縞模様が見えるはずだよ。」
👦 ゆうと
「よーし、これからは空だけじゃなくて、地図も見て予報してやる!」
👦👧
「バラバラだった知識、つながったかな?
自信を持ってテストに挑もう!」

