平方完成で困っているとよく聞きます。そこで今回は、平方完成のちょっとしたコツを説明します。もうこれで、平方完成に困りません。中には、解の公式より平方完成の方が便利と感じる人たちもいます。
2次方程式の形を変えて、平方根みたいにして解く方法が
ぜんぜんわからないんだけどできる?
私もはじめ全然わからなかったけど、今はできるようになったよ。
すごいなぁ。ぼくは、全然だよ。
次の①~③の順にすると楽にできるようになるよ。
① 数字だけの項は右辺に移項する。
② 左辺は、xの項の係数を半分にして、(x+数)2の形にする
③ 右辺は、xの項の係数の半分を2乗してたす。
そんなに簡単にやらないでよ。
x2-4x+1=0だったら、
① 数字だけの項を右辺に移項するから x2-4x=-1
② 左辺はxの係数の半分を使って、 (x-2)2
で、③は何だっけ?
ⅹの項の係数の半分の2乗を右辺にたすのよ。
あ~、そうだった。
そうすると、-2の2乗だから4をたすのか。
③ -1+4だから、(x-2)2=3 になるね。
それで、平方完成の形はできたよ。その先は、平方根の考え方で解いていきます。2乗して3になったということは、2乗する前は?
プラスマイナスルート3だね。ということは、
X-2=プラスマイナスルート3になる。
え? あとは-2を移項すればいいの?
そうだよ。できるでしょう。
教えてもらったからだよ。もう一つ出して。
じゃ、X2+3X-3=0は?
まず、数字だけを右辺に移項して、X2+3X=3
次にXの係数は3だから、 え? 3。半分にすると小数になるよ。
同じようにやれば、小数でも大丈夫だよ。小数より分数の方がいいよ。
分数か。不安だな。
3の半分は3/2だから、左辺は(X+3/2)2でいいの?
いいよ。
で、右辺は3に3/2の2乗を足して、
3+9/4=12/4+9/4=21/4だから、
(X+3/2)2=21/4 大丈夫?
大丈夫。頑張って。
2乗する前は、X+3/2=プラスマイナスルート21/4
プラスマイナスルート21/4を簡単にして。
ルートの中が分数の時は、分子分母をバラバラに√をつけるから
±√21/√4で、√4は2だから、±√21/2 あ、見えてきた。
X+3/2=±√21/2で、3/2を移項すると
X=-3/2±√21/2になる。 これでいいあな。
分数が大変そうだったけど、大丈夫できているよ。
Xの係数が奇数だと分数になるから大変だ。
でも、中学生の問題は大半は偶然だって先生が言ってたよ。
よかった。偶数なら自信ある。奇数は…
高校の数学では、この方法、平方完成っていうのね。この方法 当たり前のように使うんだって。
え~。早くいってよ。じゃ、奇数はダメとか言ってられないじゃん。
STEP1 x2=5を解いてみよう。
2乗(同じ数を2回かける)して、5になる数だから、それは5の平方根で、±√5です。
±を忘れてしまう人は、平方根の考え方を参考にしてください。
STEP2 (x+3)2=5を解いてみよう
(x+3)をXに置き換えると、X2=5となり、X=±√5です(STEP1と同じ)。
Xをもとに戻して、x+3=±√5で、+3を移項して、x=-3±√5となります。
STEP3 x2+4x-1=0を、(x )2=□の形にして解く方法
① 定数項 (数字だけの項)を右辺に移動します。 x2+4x=1
② xの係数(b)を半分にして、(x+b/2)の2乗の形にします。
bは4なので、半分は2です。 (x+2)2
③ 右辺にxの係数(b)を半分の2乗をたします。
bは4なので、半分の2の2乗=4をたします。 1+4
④ ②と③を=でつなぎます。 (x+2)2=5
⑤ ここから先は、STEP2と同じです。
(x+2)をXに置き換えて、X2=5
X=±√5
Xをもとに戻して、x+2=±√5
+2を移項して、x=-2±√5
😊「なんだ。簡単じゃん」と感じてもらえたらすごくうれしいです。わかりにくい問題があったら、教えてください。簡単に説明したり、わかりやすい他の方法で、もっと楽に理解が深まります。
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