パパ・ママが横で見てあげるときの声かけポイント
こんにちは!合格屋マックスです。
今回のテーマは、小4のわり算の筆算です。
小4のわり算の筆算は、子どもたちにとって少し大きな山になります。
たし算、ひき算、かけ算と違って、わり算の筆算にはいくつかの手順があります。
たてる。
かける。
ひく。
おろす。
この流れを、順番に進めていく必要があります。
そのため、子どもたちはよく、
「めんどうくさい」
「どこに何を書けばいいかわからない」
「次に何をするんだっけ?」
となります。
ここで大切なのは、いきなり
「なんでできないの?」
と言わないことです。
わり算の筆算は、1つひとつの作業は難しくありません。
でも、手順が多いので、慣れるまでは混乱しやすいのです。
今回は、72÷4 を例に、家庭でお子さんを見るときの声かけを紹介します。
わり算の意味も、あわせて確認したい方へ
わり算の筆算に入る前に、
「わり算は“分ける”だけでなく、“中にいくつある?”と考える計算でもある」
ことを確認しておくと、文章問題にも強くなります。
▼詳しくはこちら
小4わり算の意味の教え方|パパ・ママの声かけで文章問題に強くする算数教室
まず大切なのは、答えを急がせないこと
72÷4 の答えは、18です。
大人から見ると、すぐにわかるかもしれません。
でも、ここでいきなり、
「18でしょ」
「早く書きなさい」
「何でわからないの?」
と言ってしまうと、子どもは筆算の手順を身につけるチャンスを失ってしまいます。
大切なのは、答えを教えることではありません。
どこを見て、何を考えて、次に何を書くのか。
この流れを一緒に確認してあげることです。
パパ・ママは、先生のように完璧に教えなくても大丈夫です。
横で、
「今、どこを見ているの?」
「次は何をするんだっけ?」
「どうしてそこに書くのかな?」
と声をかけてあげるだけで、子どもの頭の中は整理されていきます。
72÷4の筆算は、こう進みます
ここからは、72÷4の筆算を、保護者の声かけと一緒に見ていきます。
1段階目:「7の中に4はいくつ入るかな?」
まず見るのは、72の十の位の 7 です。
ここでお子さんに、こう聞いてみてください。
「まず、7の中に4は何回入るかな?」
答えは、1回です。
4×1=4。
4×2=8だと、7を超えてしまいます。
ですから、商の十の位に 1 を立てます。
このときの声かけは、
「4が1回なら7を超えないね」
「4が2回だと8になって、7を超えちゃうね」
「だから、ここは1を立てるんだね」
という感じです。
ここで大事なのは、
なぜ1なのか
を確認することです。
ただ「1を書きなさい」ではなく、
「2だと大きすぎるから、1なんだね」
と一緒に確認してあげてください。
商の1は、どこに書くの?
次に大切なのが、書く場所です。
72÷4では、最初に7を見ているので、商の1は十の位の上に書きます。
ここで子どもが迷いやすいです。
パパ・ママは、こう声をかけてください。
「今見ているのは、72のどの数字?」
子どもが「7」と言えたら、
「7は十の位だから、答えの1も十の位の上に書こうね」
と伝えます。
わり算の筆算では、答えの数字を書く位置がとても大切です。
数字そのものは合っていても、書く位置がずれると、その後の計算が崩れます。
数字は、縦にそろえて書きましょう
わり算の筆算でよくあるのが、数字を書く位置が少しずつ右や左にずれていくことです。
子どもたちの筆算を見ていると、最初はそろっていても、書いているうちに数字が斜めに流れてしまうことがあります。
そうすると、どこにかけ算の答えを書くのか、どこから引くのか、次の数字をどこにおろすのかがわかりにくくなります。
つまり、わり算のやり方がわからないのではなく、
数字の位置がずれたことで計算が崩れている
ことがあるのです。
ご家庭では、答えだけでなく、
「数字が縦にそろっているかな?」
「おろす数字の場所はここで合っているかな?」
「少し斜めになってきたから、そろえて書いてみよう」
と声をかけてあげてください。
字の上手・下手ではなく、
位をそろえて、計算しやすく書くこと
が大切です。
次に大切なのが、書く場所です。
72÷4では、最初に7を見ているので、商の1は十の位の上に書きます。
ここで子どもが迷いやすいです。
パパ・ママは、こう声をかけてください。
「今見ているのは、72のどの数字?」
子どもが「7」と言えたら、
「7は十の位だから、答えの1も十の位の7の上に書こうね」
と伝えます。
わり算の筆算では、答えの数字を書く位置がとても大切です。
数字そのものは合っていても、書く位置がずれると、その後の計算が崩れます。
ですから、ここでは
「どこに書くか」
を丁寧に見てあげてください。
2段階目:「立てた1に4をかける」
商に1を立てたら、次はかけ算です。
1×4=4
この4を、7の下に書きます。
ここでの声かけは、
「今立てた1は、4が1回分という意味だね」
「だから、1×4で4を書くよ」
「4は、7の下にそろえて書こうね」
です。
わり算の筆算で大切なのは、
商に立てた数は、必ずわる数にかける
という流れです。
子どもによっては、ここで
「なんで4を書くの?」
となることがあります。
そのときは、
「7の中から、まず4を1回分使ったんだよ」
と説明してあげるとわかりやすいです。
3段階目:「7から4をひく」
次は引き算です。
7−4=3
この3を書きます。
ここでの声かけは、
「7の中から4を使ったから、残りはいくつかな?」
です。
この声かけは、とても大事です。
ただの引き算として
「7−4は?」
と聞くよりも、
「使った残りはいくつ?」
と聞く方が、わり算の意味につながります。
答えは3です。
ここで、
「残りが3になったね」
「4より小さいから、ここまでは大丈夫だね」
と確認してあげてください。
わり算では、引いた後のあまりが、わる数より小さくなっていることが大切です。
4で割っているのに、残りが4以上なら、商が小さすぎるということになります。
この確認ができるようになると、ミスに気づきやすくなります。
4段階目:「2をおろして、32にする」
次に、72の一の位の 2 をおろします。
さっきの残り3の横に2をおろして、32 にします。
ここで子どもがよく迷います。
「なんで2をおろすの?」
「3と2で32になるの?」
「次は何をするの?」
ここでは、こう声をかけてください。
「まだ2が残っているね」
「その2を下におろして、残りの3と合わせよう」
「3の横に2をおろすと、32になるね」
この「おろす」が、わり算の筆算で混乱しやすいところです。
子どもがわからなそうにしていたら、
「今は、72を一気に見ているのではなく、7を見て、次に2をおろしているんだよ」
と伝えるとよいです。
5段階目:「32の中に4はいくつ入るかな?」
今度は、32÷4 を考えます。
ここでの声かけは、
「32の中に4は何回入るかな?」
です。
答えは8回です。
4×8=32。
ここで、
「4×8=32でぴったりだね」
「だから、次の答えは8だね」
と確認します。
商の8は、一の位の上に書きます。
声かけとしては、
「今度は、一の位まで見ているから、8は1の位の上に書こうね」
です。
ここでも、書く場所が大切です。
6段階目:「8に4をかけて、32をひく」
商に8を立てたら、また同じ流れです。
8×4=32
32の下に32を書きます。
そして、
32−32=0
となります。
ここでの声かけは、
「4の8回分は32だね」
「32から32を引くと、残りは0だね」
「余りなしでぴったり割れたね」
です。
最後に、
「だから、72÷4=18だね」
と確認します。
ここで大切なのは、答えの18だけを見て終わらせないことです。
1を立てる。
かける。
ひく。
2をおろす。
8を立てる。
かける。
ひく。
この流れを一緒に振り返ると、手順が残りやすくなります。

パパ・ママに意識してほしいこと
わり算の筆算を見ていると、つい大人は答えを急ぎたくなります。
でも、家庭で本当に大事なのは、答えを早く出すことではありません。
子どもが、今どこで何をしているのかをわかるようにすること
です。
そのために、声かけは次のようなものがおすすめです。
「今、どの数字を見ている?」
「何回入るかな?」
「大きすぎないかな?」
「どこに書けばいいかな?」
「使った残りはいくつかな?」
「次におろす数字はどれかな?」
このように聞いてあげると、子どもは手順を自分で考えやすくなります。
逆に、避けたい声かけは、
「早くしなさい」
「何回言えばわかるの?」
「なんでこんなこともできないの?」
です。
これを言われると、子どもは計算ではなく、叱られないことに意識が向いてしまいます。
わり算の筆算は、慣れるまで少し時間がかかる計算です。
だからこそ、焦らせるよりも、
手順を一緒に確認する
ことが大切です。
子どもが止まったときは、原因を分けて見る
72÷4の筆算で子どもが止まったとき、
「わり算がわからない」
とひとまとめにしないことが大切です。
止まる場所によって、原因が違います。
たとえば、
7の中に4が何回入るかで止まる
→ 九九や見当をつける力がまだ不安定かもしれません。
商を書く場所で迷う
→ 位の感覚や筆算の書き方がまだ定着していないかもしれません。
7−4で止まる
→ 引き算で不安があるかもしれません。
2をおろすところで止まる
→ わり算の筆算の手順がまだつながっていないかもしれません。
このように、止まった場所がわかれば、次に何を練習すればよいかが見えます。
私も、答えだけではなく、
どこで手が止まったか
を大切に見ています。
なぜなら、そこにその子のつまずきの原因があるからです。
練習するときは、短くても毎日
わり算の筆算は、まとめて一気にやるより、
短くても毎日
の方が効果的です。
1日5問から10問で十分です。
大切なのは、雑にたくさんやることではなく、
手順を確認しながら、鉛筆が止まらない状態に近づけていくこと
です。
「昨日より迷わなかったね」
「今日はおろすところがスムーズだったね」
「商を書く場所がそろってきたね」
「引き算のミスが減ったね」
こういう成長を見つけてあげてください。
子どもは、できていないところばかり言われると、だんだん嫌になります。
でも、
昨日よりよくなったところ
を見つけてもらえると、もう少しやってみようという気持ちになります。
家庭で使えるチェックリスト
72÷4のようなわり算の筆算を見るときは、次のことを確認してみてください。
✅ 最初にどの数字を見るか、わかっている?
✅ 「何回入るか」を考えられている?
✅ 商を書く場所がずれていない?
✅ 立てた数に、わる数をかけている?
✅ 引き算の意味を「使った残り」として見られている?
✅ 次の数字をおろす流れがわかっている?
✅ 最後に余りがわる数より小さいか確認している?
✅ 途中で止まった場所を一緒に確認している?
全部できていなくても大丈夫です。
まずは、
「今、どの数字を見ている?」
「次は何をするんだっけ?」
この2つの声かけから始めてみてください。
最後に
わり算の筆算は、親子で手順を育てるチャンスです
わり算の筆算は、子どもにとって少しめんどうな計算です。
でも、そのめんどうさの中に、成長のチャンスがあります。
手順を追う力。
位をそろえて書く力。
九九を使う力。
引き算を正確にする力。
最後まで集中する力。
いろいろな力が、わり算の筆算の中で育っています。
ご家庭では、完璧に教えようとしなくて大丈夫です。
大切なのは、
答えを急がせず、どこを見て、何をしているのかを一緒に確認すること
です。
合格屋マックスでは、子どもたちの答えだけでなく、手元を見ています。
どこで止まるのか。
何に迷っているのか。
どこがスムーズになってきたのか。
そこを見ながら、一人ひとりが
「わかる」から「できる」へ進めるように支えていきます。
72÷4のような一つの筆算にも、子どもを伸ばすポイントはたくさんあります。
ぜひご家庭でも、
「今、どこを見ている?」
「次は何をするんだっけ?」
と、やさしく声をかけながら見守ってあげてください。

