家庭でできる算数サポート
小数の計算が未来の算数力を決める!
小数のかけ算とわり算は、算数の中でも特に重要な単元です。この単元をマスターすることで、後々の学習がスムーズになり、自信を持って算数に取り組めるようになります。反対に、この段階でつまずくと、算数が苦手になりがちです。
繰り返し練習してスラスラ計算できるようになることが第一歩です。計算の手が止まらない状態になるまで、じっくりと取り組みましょう。
1. 小数のかけ算のポイント
ルール:小数点の位置を正しく決める
小数のかけ算では、次のルールを覚えることが基本です:
かける数とかけられる数の小数点以下のけた数を足して、右から数えた位置に小数点を打つ。
具体例:7.5 × 8.3 の計算
- まず、小数点を無視して「75 × 83」を計算します。
- 筆算で計算すると「6225」。
- 小数点以下のけた数を確認します。
- 7.5 は小数点以下1けた、8.3も小数点以下1けたなので、1けた+1けた=2けた。
- 「6225」の右から2けた目に小数点を打ちます。
- 答えは「62.25」。
2. 実生活で役立つ考え方を身につける
計算力を身につけることも大切ですが、問題の本質を理解することがさらに重要です。例えば、次のような問題があります:
問題:次の①~④で積が10より小さくなるのはどれですか?
① 10 × 0.8
② 10 × 1.7
③ 10 × 4.2
④ 10 × 0.5
このような問題では、計算せずに判断できる力を育てましょう。
- 10 × 0.8は「10が0.8回ある」ことを意味します。つまり1回より少ないため、答えは10より小さくなります。
- このような問題を通じて、「0.8は1より小さい数だから積も小さくなる」という感覚を身につけることが大切です。
3. 小数のわり算のポイント
ルール:整数に直してから計算する
小数のわり算では、まずわる数を整数に直して計算します。
具体例:6 ÷ 7.5 の計算
- わる数「7.5」の小数点を右に1つ移動し、75にします。
- わられる数「6」の小数点も右に1つ移動し、60にします。
- あとは「60 ÷ 75」を計算するだけです。 商の小数点は元の位置につけます。
4. ミスを防ぐためのコツ
一の位に0をたてる習慣をつける
小数のわり算では、一の位に商がたたない場合は「0」をたてる必要があります。これを忘れる子が多いので、次のような声かけをしてみてください: 3.2÷8=4と計算する場合
- 「3.2の中に8が4回もある?」と気づかせてください。
- 「3の中に8は1回もないから、0をたてることで、計算が正しく進むんだよ」と教えてあげましょう。
5. 応用問題に挑戦!
問題①:8.7 ÷ 2.3 の商を1/10の位まで求め、あまりも出しなさい。
- ポイント:小数点を右に移動して整数に直してから計算し、商を適切な桁で丸めます。あまりも小数点に揃えましょう。
問題②:7.4 ÷ 1.9 の商を四捨五入し、上から2けたの概数で求めなさい。
- ポイント:「概数を求めるときは1つ下の位で四捨五入する」というルールをしっかり確認してください。
家庭でのサポート方法
1. 簡単な問題から始める
最初は基本的な問題で計算の感覚をつかませましょう。
- 例:5.4 × 3.2、7.8 ÷ 1.3 など
2. 視覚的に説明する
数字だけで理解が難しい場合は、図や絵を使って教えると効果的です。
- 例:0.5を「ケーキを半分に分けるイメージ」として説明する。
3. 練習を楽しませる工夫をする
計算練習が単調にならないよう、タイムトライアルやゲーム感覚で取り組むとモチベーションが上がります。
4. 子どもの疑問に丁寧に答える
「どうしてここで小数点を移動するの?」という質問に具体的な例を使って答えることで、理解が深まります。
まとめ
小数のかけ算とわり算は、基礎をしっかり固めることでスムーズに進められます。お子さまが「スラスラできる!」という成功体験を積むことで、自信を持って算数に取り組む姿勢が育まれます。家庭でのサポートを通じて、一緒に学びの楽しさを見つけていきましょう!
私たちMaxでは、保護者の皆さまと連携しながらお子さまの成長をサポートしています。ご不明な点やご相談がありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください!