こんにちは。山口です。
いつも笑顔の麻衣が暗い顔しています。
先生: なんだ? どうした元気ないな。
麻衣: あっ先生。私もうダメかも。模試の結果、サイアク。
先生: なに、下がったのか? どのぐらい。
麻衣: もうぜんぜんダメです。 見てください。これです。
先生: どれ?
先生: 麻衣。 ぜんぜんダメじゃないじゃん。
麻衣: だって全然、上がってない。夏はあんなに上がったのに。
先生: あのな。理科で沸点とか融点とか教えたじゃない。あの時の温度の上がり方のグラフ覚えているよね。
麻衣: あの平になるヤツですか。
先生: そう。 こんなグラフ。
先生: 今、お前。ちょうどココにいるの。 次の状態に変化するためにエネルギーを蓄えている真っ最中なの。
麻衣: エッ? どういうことですか。
先生: このグラフの平らなときって、どうなってんだっけ?
麻衣: 先に液体になったものも温度は上がらずに、すべての固体が液体になるまで、ずっと同じ温度でいる。
先生: その通り。今のお前が、まさにその状態だよ。 ある程度上がってきた。そして、今、次の段階に行こうとしているけど、まだお前の中に、前の状態が一部分残っている。その部分が、すべて変わるまで、しばらくの間、成績はあまり変わらない。
麻衣: エー。 嫌だ。
先生: もし、グラフが平らな部分の時に、温めること、エネルギーを入れるのを止めたらどうなる。
麻衣: もとに戻ります。
先生: もう何が言いたいかわかったでしょう。
麻衣: はい。頑張っていれば、また上がりますか。
先生: 当然でしょう。 あんまりダラダラしてたらオレがエネルギーぶち込むし。あのな、成績だけじゃなくて何でも、右肩上がりに一直線に上がってほしいけど、そうはいかないものなのよ。時々、大きな壁に当たることがあるの。
麻衣: そうなんですか。
先生: で、その時は、進歩してないんじゃなくて、次に進むエネルギーを蓄えている時なの。上がってないからって、そこで止めれば、絶対に次の進歩はなくなる。こんな時こそ、自分で自分を励まして、進歩した自分を想像しながら頑張るときなの。
麻衣: じゃ。この成績、そんなに心配しなくていいんですか。
先生: 今のお前なら、心配しなくていい。 たぶん来月ぐらいは、またグンと上に行くとはずだから。暗い顔して落ち込んで、ストップしてるとダメだけどな。
麻衣: わかりました。 親もすごく心配しているんですけど、そう言っても大丈夫ですか。
先生: いいよ。 でも、わざと黙っていて来月、驚かせたら?
麻衣: アッ。 それいいかも。 でも、ちょっとかわいそう。
精神面・心理面でのサポートもすごく大切です。時には教えること以上に重要です。一番の理想は、お話しているだけで、元気を与えられることです。
まだまだ修業がたりませんが、「先生といるとやる気になる。頑張ろうと思う」と言ってくれる子どもが多数派になっています。エネルギーを注ぐために、マックスは時間が長いんですね。
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