こんにちは。山口です。
さあ、テストのシーズンです!
今回の目標は何ですか?
「自己最高更新」 「前回のテストの点プラス10点」 「平均点プラス10点」
今はその目標点に向って走っているわけですね。でも、もしかしたら、その目標、もうすっかり「他人事」になっていませんか。
テスト直前になると、親のほうがヒートアップしてきて、目標が80点であれば、「絶対、80点はとるのよ!」なかには「前回のテスト後にした約束だからね!」なんて期待からか、はたまた不安からか、言葉にも脅迫並みの力が入ります。
まあ、テスト前にする声がけとしては、よくあることですが、でも、本当にこれで目標点は取れるのでしょうか??
同じことを繰り返しているなら、これまでと同じ結果が予測されます。「絶対、目標点はとるのよ!」という声がけは、子どもにはすこぶる不評のようです。「そんなに言うなら、自分がやれよ!」とか、「わかってんだよ。そのために今勉強してんだろ!」なんて、ウザく思われたりしてる。
どうしてかというと、子どもも自ら了承して決めた目標ではありますが、所詮、親主導で決めた目標ですから。
いやいや、親が決めたんじゃない、「これはあなた自身が決めた目標点よ」なんて思っている方もいるでしょうが、子どもとしては「次はガンバル!」なんて言えば、その場が収まると、一時しのぎで言うこともけっこう多いものです。
つまり、この目標点は、テストを受ける前にすでに「他人事」になっている可能性が大!こんな状態だと、いくら檄を飛ばしても効果ナシ! 効果がないばかりか、親子喧嘩になるようでは、何もいいことがありません。
じゃあ、どうするか? さあ、ここからがポイントですよ。まずは、こんな質問をしてみましょう。責める気持ちはなしで、
「今のところ、何点分の勉強をしたの?」
今やっている勉強が子ども本人の自覚として、「何点を目指した勉強なのか?」を意識させることが目的です。
もし、80点が目標だとして、お子さんが「65点分やった」と答えたなら、残りは15点分の勉強ということになります。そうきたら、「じゃあ、あと15点分は、何をするの?」と尋ねたらいいわけです。
責める気持ちは、一切入れないでくださいよ。答えられないときは、何を優先してやったらうまくいくか、
Maxの先生に相談してきなさいでいいのですから。
テストまでの残り時間、何をするかを意識させることが大切です。ただ勉強しなさいでは、子どもは何をしていいかわかりません。ムカつくだけです。最悪の言葉です。アドバイスは具体的で、目先の得に結びつかないと聞いてもらえません。
また、「何点分の勉強をしたの?」という質問に対し、「もう80点分やったよ!」なんていいかげんな返事も考えられます。思わず「ウソ言ってんじゃないわよ。」なんてキレそうですが、そこは押さえてもう一声。「あっそうなんだ。結果が楽しみね」ここでは、言い争いをする意味はありません。
このやりとりは、次回のテストにつなげるためのものです。いいかげんな返事をする子どもに対して、一発で効果のある言葉がけなんてないんですから。次へつながるやり取りを子どもとすることを心がけましょう。
実は、この「何点分の勉強をした?」と尋ねる目的は、
子どもの感覚が、どれぐらい正しいかを調べるためです。成績を上げていくためには、身につけないといけない感覚です。
よく、「自分ではやったハズなのに点がとれない」なんて子がいますが、これは自分が勉強したと思っている感覚と実際ではズレがあるからです。
まずは、ズレを知る。ズレを認識することが、ズレを修正していくためには絶対に必要です。お子さんの発言をよく記憶しておき、返却された点数と比較する。そして、点数に大きな違いがある場合、メスを入れるのです。
その時、外部の要因を排除して考えてください。たとえば、「今回はテスト自体が難しかったから」なんて、自分の勉強以外の理由を探していては、改善の余地がありませんからね。
「今回のテストは平均点が15点も低かったんだ!」なんていう子どもに、大きくうなづいたり、安心していては、次回、アレ~ってことになってしまいます。あくまでも、子どもの感覚と現実との差が問題なのです。
成績がいい子は、たしかな感覚を持っています。自分が勉強した量や内容から、テスト点数が予想できる。だから、80点が目標なら、80点の感覚になるまでやるのです。
しかし、成績が振るわない子の感覚は、も~う、メチャメチャです。「これぐらいやれば、とれるだろう?」なんて安易に考えています。だから、いつも不安定な点数になります。
成績がよかった時もあるでしょうが、結果から言えば、たまたまだったと考えた方がよさそうです。
でも、本人はそれさえも甘く考えて、「あの時は頑張った」。これでは、いつになっても改善されません。
この感覚がないこと、またはズレていることを認識させることが、「本人が納得して勉強する」ための第一歩なんです。
たとえば、お母さんは、今日のご飯、何分ぐらいで作れるか。その感覚をお持ちですよね。その感覚は、経験に基づいたものですよね。それと全く同じものです。
子どもに、何点分の勉強をしたなんてことがわかるんですか、という方がいらっしゃいます。勉強経験の少ない子には、ムリですね。点数の感覚なんて意識したこともないでしょう。好成績の子も、初めからその感覚があったわけではありません。何かの「キッカケ」で、その感覚をつかんだのです。
「何点分の勉強をしたの?」はその「キッカケ」作りです。自分は、どのぐらいやれば、何点ぐらい取れるのか。その感覚を持っている子は、ゴールを見すえて、自分のペースで走ることができます。
今、成績が良かろうが悪かろうが、意識しないとこの感覚は持てません。だから、そういうことを意識していけるように声をかけてやるのです。だだ「勉強しろ」と言うよりはるかに効果が期待できます。お母さんに是非、知っておいてほしい「成績を上げるための言葉」です。
マックスは、普段の何気ない会話の中でも、子どもの意識を確認したり、意識が対象に向かうように促したりの工夫を随所に施しています。卒業生たちからよく聞く、「マックス来るとできるんだよね」とか「なんか結局、頑張っちゃうんだよね」なんて言葉は、それがうまく機能している証を考えています。
そんな環境を、是非、お子さんにプレゼントしてあげてください。
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