成績をよくするお母さんの偏差値利用法
こんにちは。松田です。
偏差値って何ですかと質問を受けることがよくあります。簡単にご説明します。そして、後半では偏差値のユニークな活用方法をご紹介します。
①と②でどちらが良い成績でしょうか。
① 自分の得点80点で平均点75点の場合
② 自分の得点65点で平均点45点の場合
点数は①の方が上ですが、②の方が良い成績です。平均点と比較して下さい。①は平均点から5点上。②は平均点より20点上です。全体の中での順位は②の方がよくなります。
では、次の場合は、どちらが良い成績でしょうか。
②自分の得点65点で平均点45点の場合
③自分の得点75点で平均点55点の場合
どちらも平均点から20点上です。受験生全体の点の取れ方(平均点)から判断すれば、②の方が難しいテストと判断できるので、②の方が③より良い成績と言えます。
全体の中での順位という観点から3つの結果を、いい順に並べれば、②,③,①の順になります。一番得点の高い①の結果が、実は一番悪い出来ことになります。このように自分の点数だけで良い・悪いを判断することはできません。
そこで、一目見てすぐにわかる数値として偏差値が登場します。偏差値は、平均点と自分の得点と受験者全体の点の散らばりの3つの要素から統計処理された数値です。自分の全体の中での位置を知るモノサシとして使えます。この数値を使えば、平均点が異なるテストの成績でも比較することが可能になります。
平均点と同じ点数の時、偏差値は50になります。偏差値75から25の間にほぼ100%の受験生が入ります。切りのよい数値で全体の位置を示しておきましょう。
偏差値70で、上位 2.2%以内
偏差値60で、上位15.8%以内
偏差値50で、上位50.0%以内
偏差値40で、上位84.2%以内
偏差値30で、上位97.7%以内 となります。
「偏差値」は入試合格のラインにも利用されます。受験生を成績順に並べると偏差値60で合格、59で不合格という具合に合否の分かれ目が見えてきます。その分かれ目が、その学校の合格ラインになります。
「偏差値」の活用法
親 : 全然勉強してないでしょ! もっとやりなさい。
子 : 見てないだけだろ。 ちゃんとやってる!
どこのご家庭でも、こんなやり取りがあるのではないでしょうか。これは、『ちゃんと』のラインが、親子の間でちゃんとしていないことから起こります。 そこで、偏差値を使って、『ちゃんと』のラインを少しでもちゃんとしてみましょう。
例えば、目標の高校の合格ラインが偏差値60であれば、100人中で16番以内にいなければ合格できません。
今日、頑張った分は、100人中で16番以内なのか。 それが『ちゃんと』のラインです。少し具体的になると思います。
もし、そうでもないのに、ちゃんと勉強していると言うなら、それは大いなる勘違いです。もっとやりなさい、甘く考えすぎだと強く言うことができます。 ぜひ、活用して下さい。
こんな見方をすることも可能です。 中3生が150名いる中学校であれば、偏差値60以上の高校に、150×0.16=24名進学してなら平均的な力の学校と言えます。 その以上の子が進学しているならレベルが高い中学校です。
面談やメール等でも、種々のチェック法や確認の方法の情報も提供しています。普段の勉強では、ちゃんと勉強することをどこよりも徹底して追求しています。そして、中3の夏以降の受験期に入れば、より効率的な合格作戦を組み、受験テクニックを伝授して、実力+αの点を取る方法をも練習して、合格への最短距離を進んでいけるカリキュラムを展開します。
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