え、それって中学理科で習ったやつ!? 身近なニュースがもっとよくわかる!
「緊急地震速報です! 強い揺れに備えてください!」
スマホから、あの音が鳴り響くと、ドキッとするよね! 心臓バクバク、頭の中は「え、地震?!」って言葉でいっぱいになるはず。
でも、どうしてスマホは地震が来る前に分かるんだろう?
実はこれ、中学理科で習う「地震の波」が関係してるんだ! そう、あのちょっと難しそうな授業内容が、僕たちの生活を守るために役立ってるってこと!
今回は、みんなの大切なスマホと、理科の授業が、どう繋がっているのか、その秘密に迫ってみよう!
緊急地震速報の裏側に隠された、P波とS波のスピードレース!
地震が発生すると、「P波(Primary Wave:最初の波)」と「S波(Secondary Wave:二番目の波)」の2種類の波が、君がいる場所に向かって走り出すんだ。
P波は、例えるなら、運動会で一等賞を狙う俊足ランナー! めっちゃ速く走るんだけど、そんなに強い揺れは起こさない。どちらかっていうと、「あ、ヤバい! 後からすごいのが来るぞ~!」って、先に知らせてくれるメッセンジャーみたいなものなんだ。
一方、S波は、P波の後にやってくるんだけど、こっちが本命! P波よりもゆっくり進むんだけど、その分パワーが強くて、大きな揺れを引き起こすんだ。
君がいる場所から100km離れた場所で地震が起きたとしよう。
① 例えば、震源から40km離れた場所にある地震計が、俊足のP波をキャッチ! ここまでたったの5秒!
② 地震計は、キャッチした情報を、光の速さで気象庁に送るんだ。
③ 気象庁にあるスーパーコンピューターは、送られてきた情報を分析して、地震の規模や場所を瞬時に計算! これも約5秒!
④ これで地震発生から10秒! 君のスマホに「ピピピピピー!! 緊急地震速報です! 強い揺れに備えてください!」と、アラームが鳴り響くんだ!
⑤ 遅いS波は4km/秒なので、100kmの距離を移動するには25秒かかる。つまり、緊急地震速報が鳴ってから、実際に大きな揺れが来るまで、15秒の猶予があるってこと!
15秒で何ができる? 君の命を守る、緊急地震速報!
15秒って、短いようで意外と長い時間だよ! この15秒を有効活用すれば、落ち着いて身の安全を確保できるんだ!
例えば、ユウくんは、体育館でバスケの試合中、シュートを決めようとジャンプした瞬間、あのアラーム音を聞いたんだ。
「ピー!ピー!ピー!」
「えっ、地震?!」
心臓が早くなるのがわかった。周りの友達も、一瞬動きが止まった。でも、すぐに先生の声が響いた。
「地震だ! みんな、落ち着いて! コートの外に出て、壁際に並んでしゃがんで!」
ユウくんは、急いでドリブルしていたボールを床に置き、コートの外へ走った。壁際に来ると、他の生徒と一緒に背中を壁に向けてしゃがみこみ、両腕で頭を抱えた。
ドーン!
体育館全体が大きく揺さぶられる。割れた窓ガラスの破片が床に落ちる音が、恐怖を倍増させる。
「怖かった…」
ユウくんは、揺れが収まってから、小さく呟いた。もし、あの時、緊急地震速報がなかったら…、もし、先生が落ち着いて指示を出してくれなかったら…。そう考えると、ゾッとした。
このユウくんの体験談のように、緊急地震速報が鳴ったら、1秒でも早く、落ち着いて行動することが大切なんだ。
緊急地震速報が鳴ったら、
- もし、授業中だったら?
先生の指示に従って、机の下にもぐったり、安全な場所に避難しよう! - もし、一人で家にいたら?
テーブルの下にもぐったり、丈夫な家具の側に寄り添って、頭を守ろう! - もし、電車に乗っていたら?
つり革や手すりにしっかりつかまって、車内アナウンスに耳を傾けよう!
スマホの緊急地震速報は、命を守るための大切な情報!
スマホの緊急地震速報は、P波とS波のスピードの違いをうまく利用して、大きな揺れが来る前に教えてくれる、とっても頼りになるシステムなんだ!
緊急地震速報が鳴ったら、今回紹介した内容を思い出して、落ち着いて行動しよう! そうすれば、きっと自分の身を守ることができるよ!
保護者の皆様へ
大切なお子様を地震から守るために、ぜひご家庭でも、緊急地震速報について話し合ってみてください。
- 緊急地震速報の音や表示を、お子様と一緒に確認してみましょう。
- 緊急地震速報が鳴ったら、どう行動するか、家族で話し合って、ルールを決めておきましょう。
- 避難場所や連絡方法など、いざという時のために、日頃から確認しておきましょう。
普段からの備えが、いざという時、お子様を守ることに繋がります。
合格屋マックスは、これからも、みんなが「理科って面白い!」って笑顔になれるように、身近な話題と絡めながら、分かりやすく解説していくぞ!