お子様は、三角形や平行四辺形との面積、得意ですか? 実は、この単元は小学校算数の中でもつまずきやすい単元の一つです。しかし、同時に、図形センスを磨く絶好のチャンスでもあります! このブログでは、保護者の皆さまが家庭で子どもに教える際のポイントを、図やイラストを交えて分かりやすく解説します。
最大のポイント:底辺と高さは90°で交わる!
三角形や平行四辺形の面積を求める際に最も重要なのは、「底辺」と「高さ」が垂直(90°)に交わることを理解することです。
初歩の段階では、三角定規の90°の角を使って確認する作業を徹底しましょう。この基本を身につけることで、図形への理解が格段に深まります。
チェック方法:
- 三角形や平行四辺形の図をノートに描き、「底辺」と「高さ」が直交している箇所を三角定規で確認する。
- 必ず垂直かどうかを目で見て確かめる習慣をつける。
学習手順:3ステップで面積マスター!
ステップ1:公式を覚えよう!
- 平行四辺形:面積 = 底辺 × 高さ
- 三角形:面積 = (底辺 × 高さ) ÷ 2
ステップ2:図形を描いて、底辺と高さを確認!
問題を解く前に、図をノートに描き、「底辺」と「高さ」が直交していることを必ずチェックしましょう。問題文に示されている数値をそのまま公式に当てはめて計算するのではなく、図形をよく見て、どの部分が底辺で、どの部分が高さなのかを確認することが大切です。
ステップ3:練習問題に挑戦!
教科書やドリルに載っている練習問題を解いて、理解を深めましょう。
応用編:複雑な図形に挑戦!
複雑な多角形の面積を求めるには、三角形や四角形に分割する方法が基本です。
ステップ1:図形を分割しよう!
問題文に与えられた図形をノートに書き写し、線を引いて三角形や四角形に分割します。
ステップ2:分割した図形の面積を計算!
各三角形や四角形の面積をそれぞれ計算し、合計を求めます。
ステップ3:底辺と高さの確認!
分割した図形でも、「底辺」と「高さ」が直交しているかをチェックしましょう。
問題1 : 図の四角形の面積を求めなさい。
四角形を①②の二つの三角形に分ける。
①の三角形の面積 (底辺)3cm(高さ)2.4cmだから3×2.4÷2=3.6㎝2
②の三角形の面積 (底辺)2cm(高さ)3.5cmだから2×3.5÷2=3.5㎝2
よって四角形の面積 3.6+3.5=7.1㎝2
問題2 : 次の色を付けた部分の面積は何㎝2か。
全体の四角形から①と②の三角形を引く。
①の三角形の面積 (底辺)6cm(高さ)6cm だから 6×6÷2=18㎝2
②の三角形の面積 (底辺)3cm(高さ)10cm だから 3×10÷2=15㎝2
全体の長方形の面積 (たて)6cm(横)10cmだから6×10=60㎝2
色を付けた部分の面積 長方形の面積-①の三角形の面積-②の三角形の面積=60-18-15=27何㎝2
別解 求める四角形の面積を①と②の三角形に分ける。
①の三角形の面積 (底辺)4cm(高さ)6cm だから 4×6÷2=12㎝2
②の三角形の面積 (底辺)3cm(高さ)10cm だから 3×10÷2=15㎝2
色を付けた部分の面積 ①の三角形の面積+②の三角形の面積=12+15=27何㎝2
つまずきポイントと解決策
- 底辺と高さの選び間違い → 三角定規や分度器を使って、底辺と高さが垂直に交わっているかを確認する。
- 公式の適用ミス → 平行四辺形と三角形の公式をノートに書き出し、問題を解く前に確認する。
- 計算ミス → 暗算ではなく筆算で丁寧に計算する。
保護者の方へ:親子で楽しく図形マスター!
家庭で教える際に大切なのは、子どもが「自分で考える力」と「図形への興味」を育むことです。
- 図を描く:問題を解くたびに、必ずノートに図を描きましょう。
- 確認作業を徹底:「底辺」と「高さ」の直交を三角定規でチェックする習慣を身につけましょう。
- 間違いを恐れずにチャレンジ!:「間違えることで成長する」という前向きな姿勢を伝え、間違いを恐れずに取り組める環境を作りましょう。
- 親子で一緒に考える時間を作る:お子様と一緒に図形パズルに挑戦したり、日常生活で見かける平行四辺形や三角形を見つけて面積を計算してみたりするのもおすすめです。
- 褒めて、励ます:お子様の努力や進歩を認め、褒めて励ますことで、学習意欲を高めましょう。
- 分からないことは一緒に調べる:インターネットや参考書などを活用して、お子様と一緒に疑問を解決していきましょう。
まとめ
三角形や平行四辺形の面積を求める学習は、算数の基礎力を鍛える大切なステップです。
お子様が「図形って楽しい!」と感じながら学習を進められるよう、保護者の皆さまもぜひ一緒に取り組んでみてください。
ご不明な点がありましたら、いつでもご相談ください!