例題を研究しないと、損をする!
「例題は解かずに飛ばしてしまう」「答えを読んで終わりにする」「とりあえず解説をサッと目を通すだけ」…
こんな勉強の仕方、していませんか?
成績が伸び悩む原因のひとつが、「例題の扱い方」にあります。多くの人は、例題を「ただの参考問題」と考えて深く研究しません。しかし、例題こそが「解法の宝庫」であり、「試験本番で役立つヒント」が詰まっているのです。
例題の活用法
では、どうすれば例題を最大限に活かせるのか? 重要なポイントを見ていきましょう。
① 例題は「研究」するもの
例題は「読むだけ」「解くだけ」ではなく、「研究するもの」です。以下のようなポイントを意識してみてください。
- 解答の流れを確認しながら、なぜこの解法なのかを考える
- 類似問題に応用できるかをチェックする
- 問題の条件が変わったら、どのように解法が変わるのかを考えてみる
② 図を自分で描いてみる
例題の中に出てくる図を自分で描けるようにすることも大切です。図があると、問題のイメージが明確になり、理解が深まります。特に、
- 図形の問題
- 速さ・割合の問題
- 力学の問題
などでは、自分で図を書けるかどうかが得点差につながることもあります。
③ 読み飛ばさず、解答のプロセスを追う
極端な人は「例題は飛ばして練習問題を解けばいい」と考えがちですが、それでは効率が悪くなります。
逆に、「答えを読んで満足する」タイプの人も要注意。大切なのは、答えの出し方を自分の頭で考え、解答のプロセスを自分で説明できるようにすることです。
実践!例題にチャレンジ
では、実際に例題を使って学んでみましょう。
例題
ある商品を定価の20%引きで購入し、さらにポイント割引で500円引きになったところ、支払額は3,600円でした。もとの定価はいくらでしょうか? 消費税は考えません。
定価を円とすると、20%引きは80%だから、
\( 0.8x = 4100 \)
\( 8x = 41000 \)
\( x = 5125 \)
定価は5,125円です。
研究ポイント
- 20%引きが80%になることは理解できるか。 30%引きなら何%になるか? 20%増しなら何%か。
- 途中の計算は、必ず自分で計算して例題と同じようにできることを確認する。

まとめ
例題を「読むだけ」「解くだけ」ではなく、しっかり研究し、図を書き、自分の頭で考えることが大切です。
あなたも、例題を「解く」だけで終わらせず、「研究」する学習法を試してみませんか?
この習慣がつけば、間違いなく成績アップにつながります!