~ 図を描いて「立体感覚」を育てよう ~
今回は、「体積」の単元において、ご家庭で教える際に効果的な方法をご紹介します。
▶ 体積の公式を自由に使えるようにする
図形 | 式 | 単位 |
直方体 | たて × よこ × 高さ | cm³(立方センチメートル) |
立方体 | 1辺 × 1辺 × 1辺 | cm³ |
📅 「もののかさ」「ものの大きさ」=“体積”という言葉の感覚をまず持ちましょう。
▶ 立体の感覚を育てる方法
✅ ポイント:
図形をノートに描き写し、「奥行き」や「上下左右が平行」の意識を持たせる。
📓 最初はうまく描けなくても大丈夫! ①「奥行き」は斜めに。②「上下左右」は平行にを意識できるようになるとうまくなります。
▶ 応用問題:立体の合体や切り取りの問題
例題: 図のような立体の体積は?
考え方:どの方向から見ると凸凹ではなくて、平らになるかと発想します。
⇒右の面が上に向くようにすると平らになるので、右面を上から見た図を描く。
4×8×6 + 5×4×6 = 192 + 120 = 312cm³で、 正解ですが、将来の事を考えると、もう少し欲張りたいところです。
✅ 計算の工夫は、「速く正確に解く力」を育てる第一歩です。
▶ 多くの子どもたちは、最初は 「一つ一つ計算してはダメなの?」と聞いてきます。
確かに、べたに計算して答えが出れば正解ではありますが、 それだけで終わらせてしまうと、“計算を工夫して簡単にする力”が育ちません。
▶ ここで「いいよ」と許してしまうと、計算はそのまま「力任せ」に。
わかってしまえば簡単な工夫も、最初はなかなかスムーズに理解できないものです。だからこそ、 「心を鬼にして」あえて工夫の方法を一緒に考える習慣を作ることが大切です。
📊 ご家庭でのサポートポイント
よくある声かけ | おすすめの声かけ例 |
「早く計算して」 | 「どこをまとめたら計算しやすくなる?」 |
「公式は覚えた?」 | 「式をどう工夫できるかな?」 |
「答え出た?」 | 「絵にしてみたらどう見える?」 |
✅ まとめ
- 体積は「図を描く力」×「式の工夫」で理解が深まる
- 覚えるより、考える習慣を
- 正解だけで満足しない、“ひと工夫”が伸びるカギ
Maxでは、見える力と考える力を同時に育てる指導を大切にしています。
おうちでも、少しだけ声かけを工夫することで、お子さんの「算数が好き!」の芽を育てていきましょう。