【5年生算数】小数のわり算はここでつまずく!家庭でできる“伝え方のコツ”
こんにちは、合格屋マックスです。
今回は、小学校5年生の算数の中でも多くの子がつまずきやすい
「小数のわり算」についてお話しします。
実はこの単元、「できたつもり」になってしまうことも多く、
中学生になってからも計算に不安を抱えているケースが少なくありません。
でも、ポイントをしっかり押さえた“声かけ”や“見せ方”次第で、苦手は必ず克服できます。
ご家庭でも「なるほど、こう教えるとわかりやすいんだ」と感じていただけるように、
実際の教え方のコツをまじえてお届けします。
◆ 小数のわり算、基本の3ポイント!
まず、計算の原則をおさらいしておきましょう。
✅ 小数のわり算の3つの基本ルール
- 計算の方法は、整数のときと同じ。
- 商(答え)の小数点の位置は、
わられる数(左の数)の小数点の位置に合わせる。 - 一の位に商が立たないときは、0を立てる。
整数と同じようにわり算する。 商の小数点は、わられる数の小数点にそろえる。
一の位に商が立たないときは、0を立てる。

この3つを理解できていないと、以下のような間違いが起きます。
◆ よくある“つまずき”の例と対処法
🔸【間違い例】7 ÷ 17 と 70 ÷ 17 の答えが同じ?
最近とてもよく見るようになったのがこのパターン。
「7 ÷ 17」と「70 ÷ 17」の答えが、なぜか同じになるという現象です。
一の位に商が立たない場合は、0を立てて、次に進めるのが基本なのですが、
それが抜けてしまうと、7÷17も70÷17も「なんとなく同じ計算」に見えてしまうのです。
💬 ご家庭での声かけ例:
「7の中に17って何回入ると思う?」
→ 「……ないです」
「じゃあ0って書かないとダメだよね」
→ 「あ、そうか!」
具体的な“モノの大きさ”や“入る・入らない”の感覚に引き戻してあげることが大切です。
◆ 小数を整数にしてから計算する方法
問題:6 ÷ 7.5 を計算しなさい
このような計算では、小数のままでは割りづらいので、
小数を整数に直してから計算するのが基本です。
手順:
- わる数 7.5 の小数点を右に1つずらして 75 に
- わられる数 6 も同じように右に1つずらして 60 に
- 60 ÷ 75 を計算する(= 0.8)

この方法、実は中学生でも「うっ…」と止まる子が少なくありません。
数学の成績が「3」ある子でも、意外とこの基本をあやふやにしてしまっていることがあるのです。
◆ “あまり”があるわり算にも注意!
問題:8.7 ÷ 2.3 を、商は小数第1位まで求め、あまりも出しなさい。
この問題のように、小数のわり算で“あまり”まで出すパターンは、
考え方がごちゃごちゃしやすく、つまずきポイントの1つです。
ここでも大切なのは、
- あまりの小数点の位置を、元の数(わられる数)に合わせること
- 丁寧に“ひとつずつ”処理する意識をもたせること

◆ 「だいたい何回分?」の感覚を育てる!
わり算を苦手にする子の多くが、“おおよその見当”がつけられないという共通点を持っています。
たとえば:
180の中に、23がだいたい何回あるか?
この質問に対して、すぐに反応できない子がとても多いのが現状です。
🔧 解決法:「倍数を書き出して感覚をつかむ」
23の倍数:
23、46、69、92、115、138、161、184、207……
「180の中には、23が7回ぐらい入ってるね」と
“数の感覚”で判断する力は、練習によって身につきます。
はじめは手間に感じるかもしれませんが、
倍数を書き出していく中で、
- 割られる数と割る数の関係
- 見当の立て方
- 商とあまりの意味
が自然とわかるようになります。
◆ ご家庭での教え方のポイント
💡子どもに伝わりやすい“教え方のコツ”
- 「小数点の位置を合わせようね」は“言うだけ”では伝わりません。
→ 実際に “ずらす前と後”をノートに書かせることが効果的。 - 商が0のときは「0が“立たないと次に行けない”って覚えよう」と説明すると◎。
- 商とあまりの関係も、「お金で考えたら?」など、身近な例に置き換えると実感がわきます。
◆ 合格屋マックスは、「わかるようになる」を家庭と一緒に育てます
私たちマックスでは、
ただ「できる」だけではなく、
「理解して自分で進める力」を育てる算数の授業を行っています。
保護者の方にも、「なるほど、こうすればわかりやすいんだ」と思っていただけるような声かけや視点を、
授業中や家庭用アドバイスでもしっかりお伝えしています。
子どもが「わかった!」と感じた瞬間、親子の会話に自然と笑顔が生まれる――
そんな算数教室を、私たちは目指しています。